赤ちゃんのおむつかぶれの5つの対策と、起こした時のセルフケア

 

多くの赤ちゃんやお母さんが悩むのが「おむつかぶれ」。おむつかぶれで痛みや痒みが出ると赤ちゃんは辛く、お母さんも大変ですよね。

赤ちゃんが産まれる人や赤ちゃんのおむつかぶれに悩んでいる人に知ってもらいたいのがおむつかぶれ対策です。

ここでは、その原因や対策、セルフケア方法をご紹介いたします。

たくさんの赤ちゃんが経験するおむつかぶれは日ごろの対策で予防したり、症状を緩和したりできます。

おむつかぶれの症状が緩和できれば赤ちゃんもお母さんもより快適に過ごせるでしょう。

広告

おむつかぶれの原因って?

おむつかぶれはおむつをつけている赤ちゃんの肌に見られる赤みや発疹、痒み、痛みなどの症状です。原因は赤ちゃんによって異なり、それぞれに合った対策をすることで症状をやわらげられます。

おむつかぶれの原因で多いのは次の6つです。

肌が弱い

私たちの肌は外側から順に表皮、真皮、皮下組織の順で構成されており、表皮や真皮が肌の内部を守っています。

しかし、赤ちゃんの肌は表皮や真皮がまだ発達していません。そのため、少しの刺激で肌が荒れやすく、おむつかぶれが起きてしまいます。

肌の蒸れ

赤ちゃんは大人と比べておしっこの回数が多いです。通常、赤ちゃんは一日で6〜8回おしっこをします。

また、大人と比べて体温が高く、新陳代謝も活発に行われているため、発汗量も多いです。

このため、長時間おむつの交換をしなければ、おむつの中が蒸れてしまいます。おむつが蒸れると肌が水分を吸収し、ふやけて柔らかくなり、少しの刺激で傷つきやすくなります。

刺激に反応しやすい肌はおむつかぶれを起こしやすいです。

おしっこやうんちの刺激

おしっこやうんちは体から不要なものを排出するためのものです。

おしっこには老廃物が、うんちには腸内細菌などが含まれており、傷つきやすい赤ちゃんの肌はこれらに反応しておむつかぶれを起こします。

特に注意が必要なのは下痢の時のうんちです。下痢のときはウイルスや細菌がうんちに含まれている可能性が高く、おむつかぶれになりやすいと考えられています。

おむつやおしりふきの刺激

使っているおむつやおしりふきによっておむつかぶれが起こっていることもあります。

おむつの大きさが赤ちゃんに合っておらず、ギャザーの部分がくいこんだり、おむつやおしりふきに使われている繊維が肌に合わなかったりすると肌が荒れてしまいます。

また、おしりふきが硬いことによっておむつかぶれを起こすこともあります。さらに、おしりふきに含まれる水分が少ないとおしりを拭いた時に肌が傷ついて細菌が入り込み、肌が炎症を起こします。

カンジダ症皮膚炎

膿を持っていたり、しわの中まで炎症が生じる場合はカビの一種であるカンジダ菌によるカンジダ症皮膚炎の可能性も。

おむつかぶれと似た症状ですが、ぶつぶつが多いときや症状が悪化してくるときはカンジダ症皮膚炎を疑いましょう。

アレルギー

お母さんが食べたものなどに対するアレルギーでもおむつかぶれのような症状が現れます。

アレルギーによって炎症を起こしている場合、症状の現れ方には個人差が大きく、突然ひどい炎症が現れたり、徐々に症状が悪化することもあります。

 

 

赤ちゃんのおむつかぶれの5つの対策と、起こした時のセルフケア

おむつかぶれの対策

赤ちゃんにとって苦痛なかぶれ。起こす前にできることから対策を取りましょう。

おむつかぶれ対策では肌を清潔に保つことが重要です。

おむつは頻繁に交換する

赤ちゃんはおしっこやうんちの回数が多く、汗をかきやすいです。そのため、できるだけ頻繁におむつを交換してあげましょう。

紙おむつの場合、おしっこの吸収力が高く、赤ちゃんが不快を感じて泣かない可能性もあるため、注意が必要です。おしっこをしたら色が変わる紙おむつを使ったり、時間を決めておむつを交換したりと工夫をするのも良いですね。

うんちをしたときは清潔に

うんちをしたときはさらに清潔にしましょう。シャワーでお尻を洗い流したり、外出時は持参したぬるま湯を使ってお尻を洗ったりすると細菌の侵入を予防できます。

赤ちゃんに合ったおむつを使う

赤ちゃんに合ったおむつを使うことも大切です。赤ちゃんの成長は早いため、ギャザーの型が残る場合は大きなサイズに替えましょう。

布おむつは紙おむつと比べておむつかぶれを起こしにくいという意見もありますが、赤ちゃんによってどんなおむつが合うのかは異なります。

特に硬い布おむつを使っているときや強い成分が配合された洗剤で洗濯している布おむつを使っているときはおむつかぶれを引き起こしやすいです。

肌にやさしい布おむつや洗剤を使うと安心でしょう。

おしりふきは肌に優しいものを選ぶ

おしりふきも水分の含有率ややわらかさなどが商品によって異なります。

水分をたくさん含んだおしりふきはやわらかく、赤ちゃんの肌にも刺激が少ないです。

保湿をする

適度に保湿することも大切です。赤ちゃんの肌は大人と比べて乾燥しやすいため、保湿をすることでバリア機能が高められ、かぶれを予防できます。

保湿にはワセリン馬油が有効です。これらを使うことで肌がコーティングされて守られるため、うんちやおしっこなど外部からの刺激も予防できます。

広告

おむつかぶれを起こした時のセルフケア

対策をしていてもおむつかぶれが起きたときは適切なケアをしましょう。

おむつかぶれのケア方法についてご紹介いたします。

尻浴をする

尻浴はお尻だけを浸ける入浴方法です。お湯の中でお尻を洗ってあげると肌をこすって傷つけることなく清潔な状態に保てます。

尻浴の後はしっかりと水分を取ってからおむつを着けて蒸れを予防してください。

おむつやおしりふきを替える

おむつやおしりふきを替えるとおむつかぶれが治る可能性があります。

おむつが赤ちゃんに合っていなかった場合、布おむつを紙おむつに替えたり、紙おむつを別の商品に替えたりするだけでもおむつかぶれの改善に効果があります。

また、おしりふきを替えるのもおすすめです。肌に優しい材料で作られたものや肌の弱い赤ちゃん用のものを選ぶとおむつかぶれの症状が改善されるかもしれません。

市販のおしりふきで炎症を起こす場合はコットンやガーゼに水をしみこませてお尻を拭いてあげても良いですね。

市販薬を塗る

おむつかぶれを改善させる市販薬も販売されています。対策やケアをしても症状が改善されない場合は使用してみても良いでしょう。

症状がひどい場合はカンジダ症皮膚炎の可能性もあるため、医師の診察を受けてくださいね。

 

赤ちゃんのおむつかぶれの5つの対策と、起こした時のセルフケア

対策をしておむつかぶれを予防しよう

おむつかぶれはたくさんの赤ちゃんに起こるトラブルです。症状が悪化して赤ちゃんがつらい思いをしないようにできることから対策をしましょう。

日ごろのケアを頑張ると赤ちゃんもお母さんもおむつかぶれに悩むことなく、楽しく過ごせるでしょう。