赤ちゃんの顔の向きが気になる時に、簡単にできる「向き癖」の治し方5つ

寝ている赤ちゃんを見ると、いつも同じ方向を向いて寝ていませんか?頭の形がいびつになるなどいわれているので、治してあげたいですよね。「向き癖」とよく聞きますが、意外と知らない人もいらっしゃるようです。

向き癖が何か、そうなる原因をご紹介いたします。赤ちゃんの発育にどんな影響があるのか、向き癖はどうしたら治してあげられるのかなどもあわせてご紹介いたします。向き癖の知識を知り、正しい治し方を実践してあげてください。

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「向き癖」について

赤ちゃんがいつも左右どちらか片方を向いている顔を傾けているけど、いつも同じ角度ということがありませんか?そういう状態を放置してしまうと、赤ちゃんの頭はまだまだ柔軟なので、その寝ている状態の形が頭の形になってしまいます。これが向き癖です。

向き癖が赤ちゃんの脳の発達に支障をきたすことはありません。ですが、同じ所ばかりが寝具とすれることで、頭の一部分だけが薄くなってしまったり、頭の形がいびつになってしまう傾向があるのです。髪が伸びるスピードには個人差があり、髪が伸びてしまえばそれほど頭の形は目立たないのですが、まだ薄い間は頭の形がわかってしまいます。

昔の方はこういう所を細かく見ているので、お姑さんから指摘を受けるママさんも少なくありません。また、やはり見た目を気にするママさんにとって、赤ちゃんの頭の形は気になる部分でもあるのではないでしょうか。しっかりと対策をすることで、向き癖は治せます。

赤ちゃんの顔の向きが気になる時に、簡単にできる「向き癖」の治し方5つ

向き癖の原因と悪影響

<原因>

1.胎児の時の体勢

お腹にいる時の向きがそのまま癖となっています。お腹の中にいる時にいつも同じ方向を向いていると、生まれてからも同じ方向を向く傾向があります。赤ちゃんにとってはそれが一番落ち着くのですが、ずっとそうだとやはりよくないので、何らかの対処が必要になります。

2.音

赤ちゃんは音が聞こえる方を向く習性があります。いつも同じ所で寝ていると、音がしてくる方向も同じです。

3.光

太陽・電気などの光に反応してそちらを向く習性があります。音に反応するのと同じで、寝ている所がいつも同じだと、そちらばかり向いてしまいます。

4.筋性斜頸

1ヶ月検診の時にもみてくれますが、首の付け根にしこりのようなものができていることがあります。首を傾けているかを一度チェックしてみてください。

5.添い寝

隣で一緒に寝ている時、いつも同じ方向に寝かせていませんか?それでは向き癖がつきやすくなってしまいます。

<悪影響>

先にも少し書きましたが、向き癖が脳の発達に悪影響を及ぼすことはありませんので安心してください。

いつも向いている方向が同じだと、その寝ている状態の形で頭の形ができあがってしまいます。赤ちゃんの頭はまだまだ柔らかいので、寝方次第で絶壁頭になったり、はちがはったりしている形になってしまいます。

また、下になっている方の耳の形がつぶれてしまうということもあります。つぶれたからといって耳がきこえなくなるわけではありません。ですが、見た目的にもできるだけそうならないようにしてあげることが大切です。

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向き癖を治すには?

1.ベッドの方向

いつも同じ方向から光や音を感じることで、赤ちゃんはそっちばかりを向きます。ですから、ベビーベッドに寝かせているなら、時々ベッドの位置を変えてあげましょう。ハイローチェアやバウンサーなどを使っているなら、こまめに場所移動するようにしてください。

2.添い寝

添い寝する時は、その都度方向を変えるようにするだけで、赤ちゃんも寝る時に向く方が毎回かわります。この方法でもいつも同じ方向を向こうとする時は、名前を呼んであげたり、音の出るおもちゃで顔の向きを動かしてあげてください。

3.バスタオル

いつも向いている方の背中に、丸めたバスタオルを入れて反対方向を向くようにしてあげます。向き癖を防止するクッションなどもあります。そちらを使うのもおすすめになります。

4.バウンサーなどの長時間使用は避ける

バウンサーだけでなく、ベビーカーやチャイルドシートなどもそうですが、身体を固定してしまうということは、その分動きの幅も限られてきてしまいます。できれば1時間程にして起こし、抱っこしてあげたりするようにしましょう。

5.こまめに向きを変える

よく使われる、真ん中に穴があいている枕は、赤ちゃんが動くようになってからだとまったく効果はありません。日中は、こまめにさりげなく、頭の向きを変えてあげるようにしましょう。

赤ちゃんの顔の向きが気になる時に、簡単にできる「向き癖」の治し方5つ

向き癖ははママが予防

向き癖がつくかつかないかは、ママが気をつけてあげることで予防することができます。うつ伏せにすればいいという意見もありますが、これは突然死の原因ともいわれていますので、注意が必要です。生後2~3ヶ月頃から、日中起きていて機嫌がいい時に、少しうつ伏せにして顔を上げる練習をさせてあげる程度ならいいでしょう。

赤ちゃんは、ねんねの間はママの家事もはかどりやすく、ついつい寝かせっぱなしにしてしまいます。そういうことをしていると向き癖がつき、なかなか治すことができなかったりしてしまいます。

産後は向き癖の事を意識して、ママが予防してあげるようにしましょう。