重曹やクエン酸など、今までの洗剤では落ちなかった汚れを落とす方法が注目をあびていますが、電解水をご存知ですか？洗剤を使わないで、アルカリ電解水で汚れを落としていくという方法です。「アルカリ電解水」と聞くと、なんだか難しそうでみたことがないという方も多いかもしれません。
アルカリ電解水は市販されているものもありますし、自分で作ることもできます。洗剤を使うと2度ぶきをしないといけないのがイヤという方にはピッタリです。頑固な油汚れを落とし、除菌も可能なので、洗剤よりも重宝します。
アルカリ電解水とはどういうものなのか、その作り方をご紹介いたします。また、アルカリ電解水が使える場所や物、使用上の注意点などもあわせてご紹介いたします。
アルカリ電解水とは？
アルカリ電解水、聞き慣れない言葉で理科の実験に出てきそうな感じがしますね。水を電気で分解すると、アルカリ水と酸性水にわかれます。この時にできるアルカリ水のことを、アルカリ電解水と呼んでいます。
アルカリ電解水は、その名の通りアルカリ性です。アルカリ性ということは、酸性の汚れに対してとても高い効果を発揮します。酸性汚れの代表が油などの頑固な汚れです。いつも使っている洗剤で落とせなかったものが、アルカリ電解水できれいにすることも可能です。
アルカリ電解水の魅力は、「水」なのに、除菌や消臭効果もあるという点です。しかもその効果はかなり高いということで話題になっています。また、市販の洗剤では肌荒れしてしまったりするとい方も、このアルカリ電解水なら、水ですので、肌荒れのリスクもかなり低くなります。このように、除菌消臭もできて、お肌にも優しく、しかも水から作ることができるということで、主婦層を中心に人気が広がっています。
アルカリ電解水の作り方
アルカリ電解水は、市販もされていますが、自宅でも作ることができます。作り方はとっても簡単です。ご自宅の水道水に対して0.5％ぐらいの炭酸カリウムを混ぜてください。それだけでアルカリ電解水になります。ちょっとウソみたいに思われるかもしれないくらい簡単ですよね。炭酸カリウムは、市販されていますのですぐに手に入ります。
アルカリ電解水と同レベルのもので炭酸ソーダ水があります。こちらも自宅で作ることができますので、ご紹介いたします。
１．鍋に水400mlを入れ、そこに重曹小さじ2杯を入れて、重曹をしっかりと溶かします。
２．重曹が完全に水に溶けたら、火をつけて、少し弱めの中火にかけます。
３．炭酸のようなシュワシュワとしが白い泡が出てきて沸騰したら火を弱くします。
４．弱火で５～６分程度煮詰めて火を止めます。
５．完全に冷ましたら終了です。
使用する際は、薄めて使用するようにしましょう。キッチンにスプレーボトルに入れた物を常備しておけば、汚れたらすぐにサッとお掃除することができて、とっても便利です。
アルカリ電解水が使える場所・物と注意点
アルカリ電解水が使える場所・物をご紹介いたします。
１．キッチン
キッチンでは、油で汚れることが多いガスレンジ周りに対して、とても高い効果を発揮してくれます。また、食器などにも使えて、まな板の除菌も可能になります。できます。冷蔵庫や電子レンジなどのお掃除にも使うことができます。
２．お部屋
絨毯やフローリング、家具やお子様のおもちゃなどにも使うことができます。
３．おトイレ
便座はもちろんですが、床などの拭き掃除にも使えます。
４．壁
壁には知らないうちに汚れが付着しています。お部屋でたばこを吸われるご家庭などは、お部屋のあちこちにヤニがついていることがあります。アルカリ電解水には消臭効果もありますので、汚れも臭いも一度にきれいにしてくれます。
このようにあらゆる所のお掃除に使うことができます。
＜注意点＞
アルカリ電解水を使ってお掃除をする時は、口や目などに入らないように注意が必要です。また、見た目は水なので、お子様が間違って飲んだりしないように、手の届かに所に置いておくようにしてください。その他の注意点は以下の通りです。
・長時間お掃除でアルカリ電解水に触れる時は、手袋を着用しましょう
・アルカリ電解水が使えないものに注意しましょう。金属であれば、アルミや金メッキ、家具などでは、コーティング加工されているものは避けましょう。食器などでは、ガラス製の物や、漆器などには使えません。
・アルカリ電解水は水から作られていますが、ph値が高くなっているので、そのまま原液を捨ててしまうと、水道管などが傷んでしまうかもしれません。捨てる時は水で薄めながら捨てるようにしてください。
アルカリ電解水で掃除できないものは？
アルカリ電解水で掃除ができない素材のものがたくさんあります。
・大理石
・革製品
・ゴム素材
・アクリル樹脂
・ガラス製品
・宝石
・レーヨンやウール、シルクなど
・カビや水垢
・漆器
・家具や食器、床などでコーティング加工しているもの
などがあげられます。これらは電解水を使ってお掃除してしまうと、そのもの自体を傷めてしまったり、変色などの原因となってしまいますので注意してください。
アルカリ電解水が注目され始めたのは、ここ最近のことです。まだまだご存知でない方も多いようです。一度使えばその効果にきっと驚かれることでしょう。自分で作るとなると、簡単でも面倒という方は市販品をおすすめします。アルカリ電解水を使ってぜひお家の中を隅々までピカピカにしてくださいね。
