子供の成長過程で、多くのママが頭を抱えることになる「イヤイヤ期」。上手に毎日をこなしているママもいますが、ほとんどのママがイライラとの戦いになります。この時期、最も難しいのが寝かしつけることですね。
2歳児が夜にやりがちなこととはどんなことなのでしょうか?また、どうして寝てくれないのでしょうか?2歳児を上手に寝かしつける方法などと併せてご紹介いたします。
2歳児が夜にやりがちなこと
イヤイヤ期の2歳児を寝かしつけようとする時間に、
・おもちゃを出してくる
・走りまわる
・絵本を出してくる
・お絵かきを始める
・寝たくなくて大泣きする
・テレビをみる
といった行動をとる傾向があります。寝る時間になっても寝てくれない子供に、毎夜イライラさせられるママも多いですよね。最初は優しく見守ったり、もう寝ようと優しく何度か声掛けしても、全く子供は聞いていない。最終的には怒ってしまうということもよくあることです。
ですが、2歳児が夜になってこういった行動をとるのには、きちんと理由があります。その理由を知ることで、どうやって寝かしつければいいのか、その方法も見えてきます。
2歳児がなかなか寝ないのはなぜ?
起床時間が遅い
起床する時間が遅いと、1日の全ての時間がずれていきます。夜なかなか寝てくれなかったからといって、朝起こさずに寝かせたままにしておくというのはよくありますよね。そうするのが、寝付きを悪くさせる原因になってしまうのです。
体力が余っている
外遊びをしっかりさせて体力を使わないと、余った体力をもてあまし、夜もなかなか寝てくれません。
ダラダラ昼寝
早起きして、外遊びもしっかりすると、昼寝をします。ですが、この昼寝をついついダラダラさせてしまうと、夜寝てくれなくなります。
就寝前のテレビやゲーム
寝る直前までテレビをみたりゲームをしたり、戦いごっこなどをしたりしていることがあります。また、寝る前にパパが帰宅したりすると、それだけで子供は興奮します。こういったことで眠気がとんでしまい、寝てくれなくなります。
食事の時間が遅い
食後は消化する為に興奮状態となります。その為、食事の時間が遅いと、それだけ寝る時間も遅くなってしまいます。
入浴時間が遅い
お風呂に入ると体が温まり、体温も上がります。これでは上手に寝付くことはできません。体温が戻るには1時間程度かかってしまいます。お風呂に入る時間が遅ければ遅いほど、寝る時間も遅くなってしまいます。
ママやパパが起きているから
特にママが起きていると、自分もママと一緒に起きていたいと思うのが子供です。ママが起きている間は、自分も起きて遊んだりしたい、そういう気持ちがあるので、なかなか寝てくれません。
ママのイライラを楽しんでいる
子供が寝なくてイライラしているママをみて、それを楽しいと感じてしまう子供もいます。ママのイライラが裏目に出てしまっているというケースもあるのです。
2歳児を寝かしつける方法
起床時間は守る
理想的な2歳児の起床時間は朝6時です。昼食は11:30頃、夕食は18:00頃にすることで、夜20:00頃には自然と眠くなってきます。食事の時間以外の時間の過ごし方にも注意が必要ですが、朝の起床時間は、前の夜の寝た時間に関係なく、朝6時に設定しましょう。
しっかりと運動させる
日中は、なるべく外でしっかりと身体を動かして遊ばせてあげましょう。外遊びができなくても、お家の中でも体をつかった軽い運動や遊びをさせてあげるようにしましょう。
食事の時間は早めに設定する
お昼といえば12時、夕食といえば19時頃が普通だと思われていませんか?2歳児はもう少し早めの設定にしてあげて下さい。お昼は11:00~11:30頃、夕食は18:00頃がいいでしょう。食後から就寝まで2時間程度あくのが理想です。
入浴は夕食前に済ませる
先にも書かせていただきましたが、入浴後は、体温が戻るまで1時間程度かかります。寝る前にお風呂に入れる方が多いと思いますが、それでは寝る時間が遅くなっても当然なのです。できるだけ、夕食前にお風呂に入れてあげるようにしましょう。
ダラダラ昼寝はNG
早起きして、外遊びもしっかりすると、昼寝をします。ですが、この昼寝をついついダラダラさせてしまうと、夜寝てくれなくなります。保育園などでは、昼食後に30~1時間弱の昼寝をさせている所が多いです。昼寝は時間を決めて、眠そうにしていても、時間がきたら起こしてあげて下さい。
一緒にお布団で寝る
子供だけで寝るのはまだまだ難しいです。寝る時間になったら、ママも一緒にお布団に入って寝てあげて下さい。子供がしっかりと寝付くまでそばにいてあげることで、安心して寝付いてくれることがあります。
絵本を読んだりトントンする
最近は、お子様の寝かしつけにおすすめの絵本も市販されています。そういった絵本を静かな環境で優しい声で呼んであげるのもいいでしょう。また、背中をトントンしてあげたり、頭をなでてあげることで、安心して寝付いてくれることもあります。
遊びは寝る1~2時間前でおしまいにする
テレビやゲームなどの光で脳を刺激するようなことや、戦いごっこなどの遊びは、できるだけ就寝1~2時間前で終わるようにしましょう。夕食が終わったら、絵本を読んであげたり、お絵かきをしたりして静かにすごすのがおすすめです。
就寝環境を整える
寝室は暗くして、テレビも早くから消しておいて、就寝環境を整えてあげることも大切です。真っ暗なお部屋が怖くて眠れないお子様は、間接照明などを利用してあげるといいでしょう。寝つける環境を作ってあげて下さい。
放っておく
何をやっても寝ない子供には、いっそ放っておくというのも一つの方法です。朝まで寝ない子供はほとんどいません。寝てくれないとママがイライラして怒ってしまうと、大泣きされたり、逆に楽しまれたりすることがあります。それがさらにママのイライラを大きくさせてしまいます。
ママにとっても子供にとってもよくないので、寝ないなら放っておいて、そのまま様子をみてあげます。ママが先に寝てしまってもそれはそれでいいでしょう。ただ、寝てしまってお子様が危なくないような環境にしておくこともわすれないでくださいね。
イヤイヤ期も成長の証
よく、イヤイヤ期がないというママがいます。それを羨ましく思うママが多いのですが、イヤイヤ期も子供の成長の証の一つです。自我がしっかり芽生えてる時期なので、イヤイヤも当然のことなのです。ただ、ママにとっては、つらく一日が非常に長く感じる時期でもあります。でも、終わりは必ずやってきます。
でも、イヤイヤ期だから仕方ないとあきらめるのは良くありません。怒ってばかりいるのも良くありません。睡眠は子供にとって非常に重要な時間です。生活サイクルを整えてあげることが大切です。今現在、すでに就寝時間が毎日遅いお子様は、まずは明日の朝から起床時間を決めて、起こしてあげることから始めましょう。