いつも通り過ごしているのに眠くてたまらない。
仕事中に眠くて集中ができない。
ふとした時にウトウトしてしまう。
妊娠すると異様な眠気を感じることはありませんか？
これは妊娠初期のつわりの一種
「眠りつわり」です。
眠りつわりは夜に十分な睡眠時間を
取っても起こります。
妊娠初期は睡眠の質が下がり、
さらに眠くなるという悪循環に陥りがち。
疲労が溜まっているだけだと
思いがちですが、実はつわりなのです。
今回は、眠りつわりの原因と対策を紹介します。
眠りつわりと格闘中の
妊婦さんの参考になれば幸いです。
妊娠初期の「眠りつわり」
夜間にたっぷり睡眠を取っても、日中に昼寝をしても、
「寝ても寝ても眠い！」というのが眠りつわり。
妊娠が判明してから毎日のように
居眠りが止まらない、という人も。
軽度の場合は、
・頭がぼーっとする
・生活に支障のない程度で眠さが残る
という症状。
眠りつわりが重い場合は、
自分ではコントロールできないほどの
眠気に襲われます。
その他、
・判断力の低下
・集中力が落ちる
・体がだるい
・記憶力が落ちる
などの症状が現れます。
寝不足ではないのに、いつまで経っても眠いのが
眠りつわりのつらいところです。
妊娠初期に眠くなる理由
妊娠初期に眠くなる原因は、妊娠すると
分泌されるホルモンが原因です。
具体的には、排卵した後の卵胞から分泌される
プロゲステロンという黄体ホルモン。
プロゲステロンは
・子宮の伸縮を促進
・乳腺を発達させる
・妊娠を促す
など、妊娠には不可欠なホルモン。
妊娠３ヶ月頃までは分泌され続けます。
プロゲステロンの影響は眠気だけではなく、
人によっては便秘・肌荒れ・めまいなど、
月経前症候群と似た症状が
起こることもあります。
また、プロゲステロンが分解されてできる
アロプロゲステロンというホルモンも
妊娠中の眠気に影響します。
アロプロゲステロンはプロゲステロンの
量に比例して増加し、
睡眠作用があると言われてています。
その効果は、なんと睡眠薬と同程度だとか。
要は月経前症候群が何週間にも
渡って続く感覚です。
想像するだけでつらいですよね。
眠りつわりは妊娠中期にはおさまる
ことが多く、妊娠初期の関門です。
眠気とつわりの関係性
つわりの詳しいメカニズムは未だ
解明されていません。
しかし、眠気もつわりも上記に挙げた
ホルモンが関係していると考えられます。
また、妊娠すると子宮・胎盤・胎児の
成長にエネルギーを常に消費するため
体力を消耗します。
ホルモンバランスが変化して
体の抵抗力が弱っているところに
エネルギーの消耗が重なるために
つわりを誘発するのです。
眠気が起きれば他のつわりも起きるとは限らず、
だるさ・吐き気だけの人もいれば、
眠さも吐き気も伴う人もいます。
眠気は妊娠初期に出やすい症状ですが、
妊娠後期に出たり、
妊娠中ずっと眠いという場合もあります。
つわりの症状は人それぞれなので、
どんな症状が現れやすいか
事前に勉強しておくと良いですよ。
どれか一つでも当てはまった時に
「つわりだ」と判断でき、原因が
何か分からないという不安を
解消することができます。
効果的な眠気対策
妊娠初期の眠気に効果的な対策をいくつか紹介します。
寝る
一番の眠気対策は「寝る」ことです。
当たり前ですが、疲れやすい妊娠中は
寝れば寝るほど体調が改善します。
もし家に居られるようであれば、
寝たいだけ寝るのが理想的。
家事や仕事で忙しい場合は、
家事の合間や休憩時間など隙間時間に
少しでも休息を取るようにしましょう。
短時間でも、休憩しないよりは
格段に楽になりますよ。
軽く体を動かす
眠気があまり強くなく、日常生活に
支障がない程度の時におすすめなのが
軽い運動です。
スポーツをがっつりする必要はなく、
ストレッチや散歩など、
体が辛くない程度の運動で十分です。
リフレッシュして眠気やだるさが改善します。
精神的にもスッキリするので
いい気分転換になりますよ。
ただし、眠気がひどい場合は
逆に悪化する恐れがあるので控えましょう。
ミントを摂る
妊娠中に限らす、眠気に効く食材といえばミント。
ミントの香りには目が覚める効果があります。
タブレットやキャンディーなど
ミント製品はたくさんありますが、
妊娠中はお腹を温めてくれる
ミントティーが適しています。
アロマオイルを活用する
眠気に効く精油を利用するのも眠気対策になります。
精油を2-3滴ハンカチに垂らし、
眠い時に嗅いでみましょう。
お気に入りの香りが見つかれば
それを持ち歩いても良いですね。
仕事中や外出中にも気軽にアロマを楽しめます。
妊婦さんの眠気対策に適した精油は
・グレープフルーツ
・レモン
・ネロリ
など柑橘系のフレッシュな香り。
特に気品のあるネロリは飽きがこず
きつくないのでおすすめです。
妊娠中は五感が敏感で
柑橘系の精油は光毒性があるので、
直接肌に塗ることは避けてください。
ただし、
・クラリセージ
・フェンネルスイート
・ローズマリー
・ユーカリ
・ジュニパーベリー
など妊娠中はNGとされている香りもあります。
精油を購入するときは、店頭や
インターネットで事前に調べてから選びましょう。
アロマショップの店員さんに
妊娠中の眠気対策だと伝えれば、
おすすめのものを紹介してくれますよ。
ガムを噛む
物を咀嚼する行為は、脳の活性化を促します。
あごを動かすことで血流が良くなり、
脳に血液が運ばれやすくなるためです。
学生時代、テスト前にガムを
噛んだことはありませんか？
あれと同じ感覚です。
妊娠中は虫歯のリスクが高まるので
シュガーレスのタイプが良いでしょう。
