吐き気だけじゃない!妊娠初期に感じる胃痛はつわりの一種

 

妊娠初期のつわりというと、
体のだるさや吐き気を
思い浮かべる人が多いかもしれません。

妊娠初期には「胃痛」が起こりやすいのを
ご存知でしょうか?

もちろん、それぞれの症状の度合いや
種類は人によってバラバラですが、
胃痛は多くの妊婦さんが経験するつわりです。

妊娠超初期から起こり得るため、
胃がムカムカして病院に行ったら
妊娠が判明する場合も。

妊娠を希望している場合は、
ただの胃痛だとは思わずに
調べてみると良いかもしれません。

今回は妊娠初期の胃痛の原因や
対処法について解説します。

広告

 

妊娠初期の胃痛の症状

胃痛は妊娠3週あたりの妊娠超初期から
始まり、妊娠初期全般に渡って起こります。

症状が軽い場合は、
胃が「チクチクする」ような感覚です。

チクチクは妊娠してから
次回生理予定日までの間に
起こりやすい症状です。

生理予定日を過ぎると
「胃のムカムカ」や「強い胃痛」と

症状が重くなります。

胃痛が重くなってから他のつわりも
本格化するため、つわりが重い人にとっては
非常に辛い時期と言えます。

ひどい場合は「キリキリする」ほど
強い痛みに襲われることも。

胃痛はストレスなど他の原因も考えられます。

しかし、胃痛の程度が時期によって変化するなら、
妊娠の可能性があります。

一度病院で調べてもらいましょう。

 
吐き気だけじゃない!妊娠初期に感じる胃痛はつわりの一種

 

妊娠初期の胃痛の原因

妊娠初期の胃痛はなぜ起こるのでしょうか?
考えられる原因は以下の3つです。

自律神経の乱れ

胃腸は自律神経のバランスに大きく影響を受けます。

自律神経は
・活動を促す交感神経
・リラックスを促す副交感神経
から成り、両者のバランスを取りながら
体を動かしています。

自律神経のバランスが崩れて
どちらか一方が偏って優位になると
つわりとして胃痛が発生します。

交感神経が優位になると、
胃酸の分泌が減少し、消化活動が
うまくいかなくなります。

そのため胃のむかつきや
消化不良による胃痛が起こります。

副交感神経が優位になると、
胃酸の分泌が増加し胃が荒れる原因に。

胃が荒れると胃腸炎などを誘発するため、
胃炎を引き起こします。

要するに、バランスを崩せば
どちらに偏っても胃痛は起こるのです。

胃腸が弱る

妊娠すると”黄体ホルモン”という
ホルモンが分泌されます。

中でもプロゲステロンという
黄体ホルモンは子宮が伸縮することを
助けるためのものです。

赤ちゃんを育てる環境づくりのため、
子宮を大きくする手助けをするホルモンです。

プロゲステロンは胃腸の活動を弱める
作用があるため、妊娠前よりも
胃腸が弱ってしまします。

そのため消化が遅れ、胃の中に食べ物や
胃酸が長い間残ってしまうことに。

残った食べ物や胃酸で胃が荒れて
胃痛を引き起こします。

胃炎などが悪化

もともと胃炎や逆流性食道炎など、
胃の持病がある人は、妊娠をきっかけに
悪化することがあります。

胃痛は薬を飲むことが可能ですので、
胃炎がひどくなった場合は治療しましょう。

心理的要因

妊娠による心身の変化がストレスとなり、
胃痛が起こる場合もあります。

胃はストレスの影響を受けやすい器官です。

不安やストレスは旦那さんに
吐き出してしまうのもいいですね。

広告

 

胃痛のピークは何週目か

胃痛が始まるタイミングは人それぞれですが
早い場合は着床後すぐ、
一般的には妊娠3週目に始まります。

妊娠が進むにつれて胃痛がひどくなり、
妊娠8週目が胃痛のピークと言われています。

ただし、黄体ホルモンの分泌が増えるのは
妊娠12週目以降。

黄体ホルモンによる胃痛は妊娠初期が
終わる頃にも起こり得ます。

吐き気だけじゃない!妊娠初期に感じる胃痛はつわりの一種

 

今すぐできる胃痛の解消法

妊娠に伴う胃痛を完全に止めることは
難しいですが、和らげることはできます。

自分でできる胃痛の改善方法を紹介します。

お腹を温める

お腹が冷えていると胃腸の働きも鈍ります。
意識してお腹周りを温めましょう。

貼るカイロや肌触りの良い腹巻がおすすめです。

刺激物を避ける

・コーヒー・紅茶などに含まれるカフェイン
・スパイスなどの香辛料
・油分が多い食べ物

など、胃腸によって刺激になる食べ物を
避けましょう。

胃酸の分泌を促してしまいます。

胃痛が始まったら、お粥やうどんなど
消化に良い食べ物に切り替えて。

食事は少量ずつ

胃痛の時は胃の働きが弱っています。

一度にたくさん食べてしまうと
胃の負担になってしまうので、
少しずつ複数回に分けて食べましょう。

長い間胃が空っぽになるのも胃痛の
原因になるので、数時間おきに
こまめに食べるのが一番良いです。

食後すぐには寝ない

食事をした直後に横になると、胃酸が
逆流して喉や食道を傷める恐れがあります。

最低でも食後30分は
横にならないようにしましょう。

理想的には寝るまでに
2時間程度あけると良いです。

胃腸薬を処方してもらう

胃痛がひどい場合は我慢せず
医師に診てもらいましょう。

妊娠には影響のない胃腸薬を
処方してもらえます。