夫の産後うつ「パタニティブルー」を乗り越える5つの方法

マタニティブルーというのはよく聞きます。ですが、最近はパタニティプルーという言葉を耳にするようになりました。なんとなく想像がつくのではないでしょうか。

パタニティブルーとは一体なんのことなのか、その原因や症状、陥りやすいタイプなどをご紹介いたします。また、パタニティブルーを乗り越える方法などもあわせてご紹介いたします。イクメンと呼ばれているパパさんたちも陥る危険性があるパタニティブルー。この機会にどんなものなのか知っておくことをおすすめします。

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「パタニティブルー」とは?

マタニティブルーといえば出産直後のママに起こる産後うつの呼び名ですよね。これと同じことがパパに起こるのがパタニティブルーです。

「どうして出産もしていないのにブルーになるの?」
「子供が生まれて嬉しいでしょ」
「仕事しかしていないのに、どうしてブルーになるの?」

と、このパタニティブルーは、まだまだ世間的にも理解されていません。女性は母親になったことで、精神的にも体力的にも負担が増えます。ですが、それはパパも同じこと。ママのお腹の中ですくすくと育っている様子をエコー写真などでみていて、早く会いたいと思っていたはずです。それなのにいざ生まれてくると、父親としての責任感や、父親としてどうすればいいのかという不安から、うつ状態になることがあります。

マタニティブルーに比べるとまだまだ少ないですが、イクメンが増えるにつれて、このパタニティブルーに陥る男性も増えています。

夫の産後うつ「パタニティブルー」を乗り越える5つの方法

 

パタニティブルーの症状・原因・なりやすい人

<症状>

・夜なかなか寝付けずに睡眠不足の日々が続く
・口が乾きやすくなる
・頭痛や肩コリに悩まされる
・胃が痛くなることがある
・何もやる気が起きずうつ状態になる
・不安感が強くなる

などのような症状に悩まされます。

<原因>

1.家庭環境の変化

それまでは夫婦二人で、自分の事を優先してくれていたのが、子供ができた途端、妻は母となり、赤ちゃん中心の生活になってしまいます。夫婦がすれ違うことも多くなり、会話をする時間も減ってしまいます。急激な家庭環境の変化に、頭ではわかっていてもどうしても疎外感を感じてしまうようになります。それがストレスとなり、パタニティブルーになってしまいます。

2.育児への不安

これは母親も同じなのですが、父親は赤ちゃんと接する時間も少ないので、なかなか赤ちゃんがいる生活に馴染むことができません。赤ちゃんと二人きりにされると、不安でたまらなくなるようです。

また、子供の将来のことを考えると、経済的な面での不安もでてきます。子どもがいることで、二人だった時とは全く違った将来設計をしなくてはいけません。そういったことを考えると不安な気持ちが大きくなり、パタニティブルーになってしまいます。

3.仕事と育児の両立

仕事で疲れているのにもかかわらず、出来る限り育児や家事を手伝うのはいいのですが、当然疲労は蓄積されていきます。その疲労が仕事に支障をきたすようになってしまいます。

男性の子育て参加が叫ばれていますが、現実社会ではまだまだ会社はイクメンに対して冷ややかな目を向けています。育児休暇の取得も、周りの理解がなかなか得られず、肩身の狭い思いをすることになるのです。仕事と育児の両立が自分の思い描くようにできないことがストレスとなり、パタニティブルーになってしまう方もいます。

4.夫婦関係の変化

赤ちゃんができたことで、ママは大忙しの毎日が続きます。思うように手伝ってくれないパパに対して不満がどんどん募っていきます。機嫌が悪そうにしていることが増えて、パパにしてみればどうしてなのか分からず、だからと言って話し合う時間もとれず、どんどんすれ違っていってしまい、それがパタニティブルーの引き金となってしまいます。

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パタニティブルーを乗り越える方法

パタニティブルーを乗り越えるためには、どうすればいいのでしょうか?

1.夫婦の時間をもつ

赤ちゃん中心の生活となり、どうしてもすれ違いになりがちですが、1日ほんの少しでもいいので、話をしたりする時間を持つことを心がけましょう。ささいな会話でも、それだけで一瞬でもお互いの心がなごみます。

2.感謝を伝える

育児が始まって、頑張るママに感謝の気持ちを「ありがとう」の言葉で伝えるのが大切だというのと同じで、ママもパパに感謝の気持ちをきちんと伝えてあげてください。ちょっとしたことでも「ありがとう」という言葉が普通に出てくるような関係を作ることが大切です。

3.ママがしてほしいことは言葉にする

「言わなくてもわかるでしょ」「みてわからない?」「空気でわからない?」というのがママのいい分です。ですが、パパにはまったくわかりません。ママが何をしてほしいのか、今何をしてあげたらママの為になるのかわからないのです。ママがしてほしいと思う事は、きちんと言葉にして伝えてあげてください。

慣れないことをするのですから、失敗もありますし、時間がかかることもあります。できるだけいろんなことをやってもらいながら、パパにしかできないことなどをしてもらうようにしましょう。

4.一人の時間をもつ

パパもママも赤ちゃんが生まれると、自分が一人で過ごす時間がなくなります。そうなるとストレスもたまる一方です。夫婦間にもギスギスとした空気が流れてしまいます。そうならないように、交代で赤ちゃんのお世話をして一人の時間をもつようにしましょう。

5.無理をしない

赤ちゃんがお腹にやってきてから産後のママの苦労を想像して、自分が無理をしてでもサポートしなければと思っていませんか?パパだって、仕事をして疲れています。やってくれるパパについついいろいろお願いしてしまうママ。断れないパパ。できない時は、無理をしないできちんと断ることも大切です。

夫の産後うつ「パタニティブルー」を乗り越える5つの方法

 

夫婦でのりこえよう

パタニティブルーもマタニティブルーと同じで、一人で乗り越えられるものではありません。パートナーの理解が必要です。お互い赤ちゃんができたことで家庭環境や夫婦間に変化があるのは同じです。お互いの大変さを理解しあって、支えあうことが大切です。

赤ちゃんは、パパとママの心の変化を敏感に感じ取ります。赤ちゃんの健やかな成長の為にも、パパやママが笑顔でいられるよう、お互い助け合い協力しあってのりこえてください。