妊婦さんの5~8割は経験するつわり。
妊婦さんの一つの試練です。
何ともなかったという方もいれば、
もう何とかして!と思うくらい酷かった人もいます。
とてもつらいつわり、いつか終わりは来ます!!
このつらいつわりの乗り切り方をご紹介します。
つわりはなぜ起こるのか?
決定的にこれがつわりの原因というのは
現在のところはっきり分かっていません。
1.hcGホルモンの変化によるもの
妊娠するとhcGホルモンというホルモンが、大量に分泌されます。
この急激なホルモンの変化に身体が追いついていけず、
パニックを起こすためといわれています。
妊娠10週あたりが一番分泌されて、その後は少なくなります。
つわりの時期に比例しているので、
このホルモンの変化が一番有力説といわれています。
2.拒否反応によるもの
自分自身の体内に赤ちゃんが入ることで、
身体が異物と判断し排除しようとする拒否反応で、
つわりが起こるともいわれています。
3.自律神経のバランスによるもの
妊娠することで、
今までと違った身体の変化がたくさん起きます。
この急激な身体の変化に自律神経が乱れてしまい、
自律神経失調症になってしまっている状態ともいわれます。
つわりの種類
1.吐きづわり
つわりといえば、嘔吐や吐き気が印象強いと思います。
食べてもすぐ吐く、一日何度も吐くなど、
酷い方は点滴を打ったり入院することも。
トイレから離れられずつらい思いをしている方も多いでしょう。
2.匂いづわり
妊娠中は匂いに敏感になります。
今まで何ともなかった匂いが、
全く受け付けなくなることさえ珍しくありません。
タバコ、排気ガス、人の口臭、香水、湯気、
歯磨き粉、ゴミの匂い、
食品売り場などの匂いが
受け付けず気持ち悪くなるとの声も。
3.食べづわり
空腹になると気持ちが悪くなってしまい、
常に何かしら食べていることで
気持ち悪さが和らぐのが食べづわりです。
特に朝起きてすぐ気持ち悪くなることが多いです。
4.眠りづわり
寝ても寝ても寝足りないといった感じで、
普段よりも眠気のコントロールが難しくなります。
5.よだれつわり
自分自身の唾液の味が気持ち悪く、
飲み込むことが出来ない状態で、
人によっては唾液が苦く感じるとか、
吐き気がする中溢れてくる唾液が
飲み込めないといった感じになります。
つわりっていつからいつまで続くの?
つわりの症状が出るのが妊娠5~6週目位といわれ、
多くは妊娠13~14週目まで続くといわれています。
ピークは妊娠8~10週位といわれます。
遅くとも胎盤が完成する16週目位で多くの方が治まるようです。
人によっては、産むまでつわりが終わらなかったという方も
稀にいらっしゃいます。
つわりの時に注意する事
1.食べられるものを食べる
つわりの時は普段と味覚が変わりますし、
気分がすぐれず何も食べたくない日もあります。
無理してお腹の赤ちゃんの為に
バランス良く食べねばと意気込まず、
あまりにつわりの酷い時は、
食べられる時に食べられるものを食べましょう。
少々の期間食べられなくても、
お母さんの体内に蓄積された栄養で
赤ちゃんは育っていられるので、大丈夫ですよ!
2.脱水症状予防にせめて水分や塩分を
一日に何度も吐く方も珍しくありません。
吐き過ぎてしまうと、脱水症状を起こしてしまいます。
分かっていても、何も食べたくない・・・
そんな時は、せめて水分や塩分を摂りましょう。
水分も少しづつ何回かに分けて飲んでいきましょう。
3.冷たいものばかりにならないように
つわりの時期は、温かい食べ物や飲み物は
匂いが出て気になるので、冷たいものを食べたくなります。
アイス、果物、トマトなど
つい冷たいものを食べたくなりますよね。
冷たいものばかりになると
胃の働きも悪くなってしまうので、
そればかりにならないように気を付けましょう。
4.塩分糖分脂肪分に注意!
つわりの間は偏食しがちです。
ばっかり食べもしがちです。
塩気のあるものを好んだり、フライドポテトを毎日食べてしまったり。
妊婦健診では体重も測ったり、血液検査もします。
体重が増えすぎれば注意を受けますし、
血液検査で引っ掛かってしまうので、
くれぐれも糖分塩分脂肪分の強いものは気を付けましょう。
つわりを軽減するコツ
つら~いつわり、少しでもラクになりたいですよね。
そんなつわりの時期を少しでも軽減させるコツを挙げてみます!
1.無理して食事は作らない!
新婚生活が始まったばかりの方など、
つい食事を一所懸命作りがちですよね。
匂いが無理!
吐きながらご飯を作ったなんて方も少なくはないようです。
時にはスーパーやコンビニなどの惣菜に頼ったり、
旦那様や親に上手に頼ったり、外食にしたりして、
食事作りをたまにはお休みしましょう!
2.少しずつ食べる
気持ち悪くて食べたくない・・・
そんな日もあります。
お腹の赤ちゃんの為に
バランスよく三食食べなければ!と気負わないで、
ちょこちょこと少しずつ食べてみましょう。
3.適度な緊張感がいいことも
家にいっぱなしだったり、天気も悪く気分も沈んだり・・・
妊娠中は気分が悪くなって塞ぎがちになることも。
家にずっといっぱなしよりも、仕事に出掛けたり、
友人と気晴らしに出掛ける方が
案外つわりのしんどさが紛れることも。
これは人によるので当てはまらないこともありますが、
出掛けることで気が紛れて、
今日はつわりが軽かったと思えることもあります。
4.匂いには注意!
つわりの間、嗅いでしまうと「オエッ!」と
えづいてしまう匂いには極力近づかないようにしましょう。
マスクをしたり、ハンカチで鼻と口を覆うなどしましょう。
5.人と喋って気を紛らわせる
日中、一人で家にこもりっきりになっていると、
つわりのことばかりになってしまいがち。
旦那様や親、友人と話して気分を紛らわせると、
少しだけ軽くなることも。
6.ゆったりした服を着る
締付ける服を着るよりゆったりした服を着る方が、
気分的にも過ごしやすいです。
7.いつもそばにちょっとした食べ物を
空腹になると胃の不快感が出るなら、
寝起きにすぐ食べられるように枕元に、
パンや一口位で食べられるようなものや
飲み物を置いておきましょう。
出掛ける際にも、バッグの中に忘れずに
何か食べ物や飲み物を持っていくと、
急な胃の不快感に対応できます。
8.あまりに酷い時には我慢せず病院へ
吐き続けて、体力気力もなくどうしようもない時は、
我慢したり無理せず、病院へ行きましょう。
点滴を打ってもらうと、気分も少し良くなります。
つわりを軽減するおすすめの食べ物
1.つわりの間に人気の食べ物
つわりを軽減させ、
つわりの間も「これなら食べられる!」と
多くの妊婦さんが評価する食べ物を人気の順に挙げます。
炭酸飲料、梅干し、ところてん、トマト、
フライドポテト、うどん、冷奴、イチゴ、
みかん、アイスクリーム、ゼリー、
そうめん、雑炊、プラム、
グレープフルーツ、パイン、バナナ、
サンドイッチ、からあげ、野菜ジュース、
飴、リンゴ、梨、寿司、ヨーグルト、
ポテトチップス、ハンバーガー、スイカ、
トマトジュース、ミネステローネなどが
人気のようです。
2.つわりの症状を緩和する食べ物
ビタミンB6を摂ると、つわりの症状が緩和されます。
キャベツ、さつまいも、カツオ、鮭、
鶏のささみなどです。
3.妊娠中に食べたくなるもの
塩気のあるもの、さっぱりしたものが食べたくなります。
味覚も変わることもあります。
これまで好きだったケーキが食べたくなくなったり、
そんなに好きでもなかった野菜ジュースが
「これなしでは生きていけない!!」と
なるくらい好きになってしまったり。
また、特定のどこどこの○○が食べたい!と
猛烈に食べたくなることも。
つわりの時におすすめしない食べ物
つわりの時はとにかく口の中に
いつまでも味が残るようなものだと、
吐き気につながることもあります。
1.匂いの強い食べ物
ニンニク、ねぎなどの
匂いの強い食べ物も
いつまでも口の中に匂いが残るので、
食べたくなくなる人も多いです。
2.苦いもの
苦い物も口の中にいつまでも残り、
気持ち悪くなりやすいです。
普段はいつも飲んでいたのに、
妊娠してからコーヒーが
全く飲めなくなった方も多いです。
3.匂いでダメ
お米の炊ける匂いがダメというところから、
お米が食べれなくなることも。
味噌の匂いもダメという方も多いです。
ミント系の飴やガムも歯磨き粉を連想し、
どちらかというとフルーツ系が人気です。
個人差があるので、同じ食品でも
私はこれは大丈夫、私はダメというものがあります。
どの程度のつわりだと病院に行くべきか
ついつわりはこんなものだとばかりに
我慢しがちになるかもしれません。
妊婦健診を待たずに病院に行った方がいい場合を挙げます。
1.1日5回以上吐いてしまう。
2.水分が全く飲めない。
3.体重が全体の10%以上減る。
4.尿の回数がかなり少ない。
5.尿にケトン体が出ている。
妊婦健診で相談出来れば一番ですが、
酷い時には健診を待たずに病院へ行きましょう。
場合によっては、脱水症状を起こしていることもあるので、
点滴を打つと少し回復します。
つわりには波があります。
酷い時と比較的そうでもない日とあります。
味覚や嗅覚、食の好みも変わります。
普段は気にならないことが気になったりします。
出産しても終わらなかったらどうしよう・・・とも
思っても、大丈夫です、必ず終わります!
今だけが一番ツライ、すぐにきっとラクになれる!と
気分を前向きにしていきましょう!