こんな時はすぐに受診を!妊娠中期に起こる危険な腹痛とは

妊娠初期の辛いつわりを乗り越え、
ようやく一休みできる妊娠中期。

食欲不振・イライラ・不安などが
徐々に治まってくる人が
多いのではないでしょうか。

そんな妊娠中期に、
腹痛が起こることがあります。

妊娠初期ではないのに、と不安に
なってしまうかもしれませんが、
必ずしも危ない腹痛とは限りません。

腹痛は心配のないものから、早産など
危険な兆候としても現れます。

妊娠中期に起こりやすい腹痛の
種類とへ原因を知っておきましょう。

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妊娠中期に起こる腹痛の種類

妊娠中期に起こる腹痛には、
複数の原因が考えられます。

代表的なものは以下の3種類です。

子宮の成長

妊娠中期は胎児の成長とともに、
どんどん子宮が大きくなります。

目に見えて
お腹が膨らんでくるのもこのあたり。

子宮が大きくなる時に、子宮を
支えている「円靱帯」が伸びます。

円靱帯が引っ張られて痛みや
お腹の張りが起こります。

妊娠中期は子宮の大きさが急激に変わるため、
より痛みを感じやすくなるという訳です。

前駆陣痛

陣痛の前段階である前駆陣痛。

多くは臨月で、陣痛が起こる
約1週間前に現れます。

陣痛の予行練習とも言うべき腹痛です。

この前駆陣痛が、臨月だけでなく
妊娠中期に起こる場合があります。

徐々に間隔が短くなっていく陣痛と
比べて、
間隔がバラバラで激痛ではない
ことが特徴的な痛みです。

便秘

妊娠すると黄体ホルモンが分泌され、
ホルモンバランスが大きく変わります。

ホルモンバランスの乱れから便秘に
なる場合もあります。

腸に便が溜まっていると腹痛を
引き起こします。

また、子宮が大きくなる影響で
腸が圧迫されて排便がしにくくなることも。

実は、妊娠中期が一番便秘になりやすい時期なのです。

 
こんな時はすぐに受診を!妊娠中期に起こる危険な腹痛とは

 

心配いらない腹痛はこんな症状

上に挙げた腹痛は、基本的に心配の
いらない腹痛です。

腹痛の原因が深刻なものであるかどうかは
痛みの頻度・痛む場所・痛みの継続時間で
ある程度判断できます。

・痛みの頻度が不規則
・同じ場所が痛い
・放っておくと痛みが消え去る

という場合は、あまり心配しなくでも大丈夫です。

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危険な腹痛と原因

妊娠中期の腹痛には、危険な兆候として
現れるものもあります。

早産につながる可能性もあるため、
もし以下のような症状が現れたら
病院を受診しましょう。

ストレスで子宮が収縮

妊娠中期は安定期で、この頃まで
仕事を続ける人もいます。

特に出産後に仕事復帰したい人にとっては重要な時期です。

ストレスが溜まり続けると、
子宮が収縮して胎児に影響が出ます。

子宮が収縮すると胎児に栄養や
血液が届きにくくなり、

成長を妨げることに。

また母体のストレスは胎児に伝わります。

体にはお腹の張りや腹痛、心には
不安やイライラが蓄積され、
最悪の場合は切迫流産を引き起こす
原因にもなります。

お仕事を急に休むことはできませんが、
妊娠前よりもゆとりを持った
働き方にシフトしましょう。

感染症

ウイルスや細菌に感染して腹痛が
起こることがあります。

妊娠中は免疫力が弱くなり、
ウイルスや細菌に感染するリスクが上がります。

菌に感染して胃腸など内部にまで達すると、腹痛の原因に。

羊水や子宮が感染すると流産の原因になります。

常位胎盤剥離

胎児に栄養を届ける胎盤が
妊娠中に剥がれてしまうことがあります。

これを常位胎盤剥離といい、
胎児に酸素や栄養が送れなくなって

しまいます。

また、剥がれた胎盤が母体に移り、
母体も危険にさらされてしまいます。

胎盤が剥離すると
お腹の張りや腹痛、出血が起こります。

出血があれば医師に相談しましょう。

こんな時はすぐに受診を!妊娠中期に起こる危険な腹痛とは

 

危険な腹痛はこんな症状

流産や早産の危険がある腹痛は、
出血とセットになっていることが多いです。

腹痛や出血は妊娠がうまくいっていても
起こる可能性がありますが、中でも

・下腹部痛が規則的に変化する
・出血量が徐々に増える

このような場合は病院を受診しましょう。

こんな時はすぐに受診を!妊娠中期に起こる危険な腹痛とは

 

腹痛が起こった時の対処法

腹痛が起きたら、
とにかく「無理をしない」。

仕事や家事の最中であれば、
少し休憩をしましょう。

仕事の量を減らしてもらったり、
家事を夫に手伝ってもらうなど協力を求めてみて。

危険な腹痛ではなくとも、
働き過ぎでお腹が張ってしまい痛むことがあります。

もっとひどくなってからでは遅いのです。
休むことが先決ですよ。

また、ストレスが溜まっている人は
ストレス発散法を探しましょう。

ストレスが溜まると自律神経が乱れ、
抵抗力も落ちてしまいます。

さらにお母さんのストレスが胎児にも伝わることに。

趣味に没頭したり、散歩や体操でリフレッシュするなど、
自分が快適に過ごせる方法を探してみましょう。