離婚の原因の一つとして増えているモラハラをご存じでしょうか。精神的な虐待として、言葉や態度、行動などで相手を傷つけ、相手の人格までも否定するモラハラは、男性側だけでなく女性側にも増えています。自分がモラハラ妻にならないために、モラハラ妻の特徴やその行動、モラハラによって引き起こされる夫婦間の問題などについてご紹介します。
「モラハラ妻」の特徴となりやすい人
モラハラ加害者は自己愛が強く、自分が正しいという意識が強い傾向にあります。そして自分の非を認めず、現実を受け入れようとしないため、相手のせいにしてそれを責め立てます。
モラハラ妻の特徴をいくつか見ていきましょう。
メンヘラ、もしくは精神的に不安定
相手を支配しようとする、また相手に罪悪感を抱かせるために自殺未遂をしたり、不安定な言動を繰り返す。
相手を見下し、自分より下に置こうとする
夫と上下関係を保ち、常に自分が上にいようとし、相手を見下す言動や態度を取る。
相手が自分に尽くすよう仕向ける、コントロールする
自分を大事にするように相手に強制し、思うように相手が動かないと罵り、存在を否定する。
結婚してから分かるのではなく、モラハラ妻になりやすい人は、その素質がもともとあるといえます。
自分と違う価値観を持つ人、違う立場にある人を認めない、理解しない
いつも自分が正しく、相手が間違っていると考えます。
他人の成功や幸福を妬む
自分は不幸だ、と思い込んでいて不幸なのは世の中が悪い、夫や○○が悪いと責任転嫁します。
素直に謝らない、むしろ誤りを指摘されると怒る
相手を受け入れることは絶対にありません。
趣味がなく、ストレス発散ができない
趣味がないため付き合いが広くなく、内弁慶な人もモラハラになりやすい傾向にありますが、外面がいい人もいます。
悲劇のヒロインになる
いつも自分が被害者でかわいそうだという言動や行動をします。それを疑うこともありません。
モラハラ妻の口癖と行動とは
モラハラ妻が決まって口にする言葉や行動を見ていきましょう。口癖として一番多くモラハラ妻が投げつける言葉に「男のくせに」があります。さらに以下のような言動で夫を責め立てる傾向にあります。
地位や収入の低さを責める
他人と比較し、地位の低さや収入の少なさを責めます。そして夫の収入をすべて自分が握り、お小遣いの管理も妻が行い、夫を支配します。
家庭内の問題をすべて夫のせいにする
自分の非を認めないモラハラ妻は、夫に責任転嫁し、「あなたのせい」と夫を責めます。子供がいる場合は、一緒になって夫を責めることもあります。
同じ話を蒸し返す
ほかの話をしているときに、過去の話を蒸し返し、しつこく繰り返します。しつこく、話がくどく長くなるといった特徴もあります。
自分のルールに相手を従わせる
自分の中にルールがあり、相手をそれに従わせようとします。しかしそのルールは一貫しておらず、妻の頭の中にしかないことがほとんどです。
周囲を巻き込み、夫を孤立させる
周りを自分の味方につけるため、嘘をついたり自分が被害者であるかのように振る舞います。そして夫が外と接触することを妨害したりします。
妻のモラハラが招く問題
このように相手を支配し自分の思うように動かそうとするモラハラは、相手を罪悪感や被害者意識にがんじがらめにします。しかしある意味、その関係性でバランスが取れている間はともかく、モラハラから逃げだそうと考え、離婚を突きつけられることもあります。
離婚までは行かなくても、モラハラは自分だけでなく相手も病ませ、うつなどに追い込んでしまいます。精神的にも体力的にも限界にまで追い込まれ、ボロボロの状態になってから家庭が破綻するという最悪の状態にまでなってしまうことも少なくありません。そのような状態にまで互いを追い込まないために必要なのは、自分の日頃の言動を見直し、モラハラ加害者とならないことです。
加害者にならないために
モラハラ妻にならないためには、まず夫との関係を改善することが第一です。自分の思い通りにしてくれない、自分の言うことをちゃんと聞いてくれない、と腹を立てる前に夫ときちんとコミュニケーションを取ることが必要です。
やって欲しいことをきちんと伝える努力をする
して欲しいことをしてくれない、頼んだのにちゃんとしてくれない…その積み重ねが爆発して「なんでこんなこともできないの?」と爆発してしまっていないでしょうか。自分には当たり前のように思えても、経験がなかったり、そもそもしたことがなければ、何が悪かったのかは伝わりません。お願いするのなら具体的に説明し、分かってもらえるまで何度も伝える必要があります。
例えば洗濯物を取り入れるときに「はたいてね」「裏返しになっているものは直してね」といった具体的な説明をしましょう。手伝ってくれない、と不満をぶつけるのではなく「私はあなたに○○して欲しい」と言うことです。
夫の言い分も聞く
相手に意見をされたり、否定されると腹が立つのはあなただけではありません。自分を分かってくれていると思っている夫に言われればそれはなおさらです。しかし夫にも夫の考えや意見があります。夫もあなたとは違う一人の人間であることを受け入れましょう。その上で自分の意見も伝えることです。
ただし「でも」「だって」と反論することは相手を否定することになります。自分の意見を伝えるときには注意しましょう。
相手に感謝の言葉を伝える
相手が何かしてくれても、否定や不満ばかり伝えていないでしょうか。それが自分にとって満足いかないことであっても、「してくれたこと」に感謝してその気持ちを言葉にしましょう。モラハラ妻にならないために、まず毎日の会話からマイナスの言葉を取り除く努力をしていきたいですね。