妊娠がわかったら嬉しい反面、つわりが気になるという人も多いのではないでしょうか。
「いつから始まるの?」、「どうやって乗り切ったら良いの?」と不安に思っている人もたくさんいると思います。
今回はつわりが現れる時期や辛いつわりの乗り越え方をご紹介いたします。
まだつわりが起こっていない人も辛いつわりに悩んでいる人も参考にしてみてください。
そもそもつわりはなぜ起こるのか
そもそも、つわりはなぜ起こるのでしょうか。
つわりには妊娠初期に分泌量が急増する「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」と呼ばれるホルモンが関係していると考えられています。
ヒト絨毛性ゴナドトロピンは妊娠の維持に不可欠な「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンを分泌するために使われる大切なホルモンです。
しかしながら、このホルモンには吐き気などを引き起こす可能性があると考えられており、つわりが起こるのはそのためだという指摘もあります。
ところが、つわりのメカニズムははっきり解明されているわけでなありません。
妊娠すると誰でも分泌されるのですが、全くつわりの症状がない人もいるので、他の要因も重なってつわりが起こっていると考えると良いでしょう。
つわりの症状はいつから現れる?
つわりは一般的に妊娠5~6週に始まることが多いです。
つわりが始まる時期は人それぞれで、妊娠4週目から症状が現れる人もいれば、妊娠8ヶ月ごろに後期つわりに悩む人もいます。
また、つわりが全く現れなかったり、ほとんど症状が気にならなかったりする人もいるので、「妊娠〇週になったら必ずつわりが始まる」と言い切ることは難しいです。
つわりはいつまで続く?
継続期間についてもまちまちです。
一般的には妊娠8~11週に症状のピークを向かえ、妊娠16週頃になると症状が治まります。
この時期に症状が治まるのは胎盤の状態が整うためであり、つわりが終わると安定期に入って体調が楽になる場合が多いです。
その一方で、出産直前までつわりの症状が続く人もいます。つわりが続くと辛いですが、いつかは症状が治まると考えて乗り切っていきましょう。
つわりの症状が辛い時の乗り越え方
つわりの症状がひどいときはどのように対処すれば良いのでしょうか。
つわりの症状には個人差がありますが、たくさんの妊婦さんに効果があると言われているつわりの乗り越え方を6つご紹介いたします。
ゆっくり休む
つわりの症状が辛いときはゆっくりと休むことが大切です。
まだ、周りの人に妊娠を報告していなければ、助けを求めるのは難しいこともありますが、家では旦那さんや家族にサポートしてもらって体を休ませましょう。
つわりで苦しくて寝られないという人もいますが、横になるだけでも症状は楽になります。
寝られなかったとしても、「赤ちゃんのためにも必ず寝なければいけない」と考えるのはやめてリラックスしてくださいね。
満腹や空腹に注意
満腹になったり、空腹になったりすると吐き気がしたり、体がだるくなったりするという人は多いです。つわりの症状があるときは満腹にも空腹にもならないように注意して、吐き気を予防しましょう。
満腹と空腹を防ぐためにおすすめなのは少しずつ食事を取ること。
おにぎりをバッグに入れておき、おなかが空く前に食べたり、ベッドサイドにビスケットを置いて少しずつ食べたりするとつわりの症状を軽減できることが多いです。
食べられるものを食べる
「つわりの症状がひどいときは何も口にしたくない」と思う人は多いです。
つわりが辛く、何も食べたくないときは無理に食べる必要はありません。
つわりの症状がピークを向かえる頃までの赤ちゃんは卵黄嚢と呼ばれる受精卵から作られた栄養袋から栄養を摂取するので、お母さんが食事を取れなくても影響は少ないです。
しかし、全く食べなければ体調は悪化します。つわりの症状が出ているときに食事をする場合は症状が悪化しないものを選びましょう。
一般的に炭水化物や冷たいもの、匂いが少ないものはつわりに悩んでいる妊婦さんでも食べやすいです。
また、ビタミンB6含まれるバナナや玄米には症状を緩和する効果があると考えられています。
体に負担をかける服やアクセサリーは避ける
つわりの症状がひどいときは服や下着で体を締め付けると吐き気がしたり、気分が悪くなったりすることがあります。
つわりに苦しんでいる妊婦さんはストレッチの効いた服を着たり、ワンサイズ上の下着を身に付けたりして体を締め付けないようにしましょう。
大きいアクセサリーも体に負担をかけます。重いネックレスやピアスをすると頭痛やだるさが引き起こされるので、アクセサリーを付ける場合は軽めのものを選びましょう。
気分転換をする
つわりが辛いからと家に引きこもっていると気分が落ち込み、さらに症状が悪化する可能性があります。
お医者さんから外出を止められていない場合は散歩に出かけたり、好きな場所に行ったりして気分転換をしましょう。
気分が晴れると体がリラックスできてつわりの症状が軽減されることがあります。
水分補給をする
つわりが苦しいときも水分補給は忘れないようにしてください。嘔吐を繰り返しているときに水分補給しなければ脱水症状になり、命に危険が及ぶこともあります。
水分を取れないほど症状がひどいときは無理をせず、早めに医師の診察を受けましょう。
つわりを乗り越えて元気な赤ちゃんに会おう
つわりはたくさんの妊婦さんを苦しめるもの。辛いと感じる人も多いですが、いつかは終わって元気な赤ちゃんに会えると信じて乗り越えましょう。
一日に何度も嘔吐を繰り返したり、体重が減ってきたりした場合は症状が重症化していることがあるので、早めに診察をうけるのがおすすめです。