フローリングの床も洋風で素敵ですが、和室も心が落ち着くので良いですね。畳の香りは日本人の心を落ち着かせてくれますね。最近は畳の良さも見直されているようです。そんな畳ですが、正しいお掃除のやり方でお掃除していますか?畳はフローリングと違い、ちょっとだけお手入れにコツがあります。正しいお掃除をすることで、い草を長持ちさせられます。今回は畳の正しいお掃除方法でい草を長持ちさせる方法をご紹介したいと思います。
日々の掃除のやり方
畳が敷かれている和室の日々のお掃除でも活躍するのは掃除機ですね。
和室だからと言って毎回ほうきを持ち出して掃除をするというのは、古き良き日本らしくて素敵ではありますが、ほうきのない家もたくさんありますし、1部屋だけ掃除方法を変えるというのは正直面倒ではないでしょうか。
和室でも日々の掃除には掃除機を使っても問題ありません。
ただし、掃除機のかけ方にコツが必要です。
あまりご存知の方はいらっしゃらないかもしれませんが、実はフローリングでも掃除機をかける方向というのがありますが、畳の場合はフローリングよりも掃除機をかける方向を意識することが大切です。
正しい掃除機をかける方向は「畳の目」に沿わせてかけるのが正解です。逆方向に掃除機をかけると、畳を傷つけて毛羽立ちの原因にもなり、長持ちしません。
畳ごとに目の方向が違いますから、掃除機をかけるときには、体をあっちに向けたりこっちに向けたりと面倒ではありますが、畳を傷つけないために掃除機をかける方向を必ず意識しましょう。
掃除機で和室をお掃除する場合は、ゆっくりと掃除機のヘッドを動かすことがポイントとなります。畳の目にもダニが存在していますから、あまりに早いスピードで掃除機のヘッドを動かすと、ダニを十分に吸い出すことができません。
ゆっくりとしたスピードで掃除機をかけることで畳の目にいるダニをしっかりと吸い出すことができます。
畳のヘリ部分にはごみなどもたまりやすくなっているので、掃除機のヘッドを隙間専用のノズルに変えて吸い出しましょう。
日々のお掃除は掃除機をかけるだけで十分です。
丁寧に掃除する時は?
日々のお掃除は掃除機をかけるだけで十分ですが、週に1回、月に1回は丁寧にお掃除をするのがおすすめです。
雑巾で拭き掃除
畳は湿気に弱いので雑巾は濡らさずに乾いた雑巾を使用します。
乾いた雑巾で畳の目に沿って拭き掃除を行いましょう。雑巾以外にもスーパーやドラッグストアなどでも販売されている畳用の拭きシートを使っても良いですね。
水ぶき掃除
畳は湿気に弱いですが、乾拭きだけではすっきりしないこともあります。そんな場合にはお湯に濡らして固く絞った雑巾で拭き掃除をしてください。お湯で濡らすのは、少しでも早く畳を乾かすためです。
畳の目にそって固く絞った雑巾で畳を拭いていきましょう。拭き終わったら必ず乾いたぞうきんで拭いて水分を取り除いてください。窓を開けて換気をすることで、より畳が早く乾きます。
シミ・カビ・ダニが発生した時は?
畳が汚れてしまったり、カビが生えてしまった場合には「新しい畳と入れ替えが必要?」と心配にもなりますね。畳は決して安いものではありませんから、できるだけ長持ちしてほしいですし、いろいろと気になるところです。
特に家に小さなお子さんやペットがいると、飲み物をこぼしてしまったり、粗相をしてしまったりと汚してしまう機会も多くなります。
シミができた
畳にシミができた場合の落とし方ですが、お酢を混ぜた水に雑巾をつけて固く絞り、シミがある部分を畳の目に沿って拭き取ります。うっすらとしたシミであればこれだけできちんと落とすことができますが、濃いシミは完全に落とすことは難しいです。
ですが濃いシミであっても、薄くすることは可能です。
カビが生えた
畳は湿気に弱く、換気などが不十分だとカビが生えてしまうこともあります。
初期のカビに関しては、固く絞った雑巾で拭き取れば問題ありません。畳の目に入り込んでしまっているカビは、歯ブラシなど小さなブラシでこすり取ります。
カビがシミになってしまったら、台所用の漂白剤を薄めてシミになっている部分に塗布し、雑巾で拭き取りましょう。
カビを取り除いた後は、消毒用のエタノールをスプレーして殺菌します。
カビが畳一面に生え広がっている場合は、こちらの方法で落とすことは難しくなります。一面にカビが生えているということは、畳表の裏側のカビは残って胞子を出し続けるので、衛生的とはいえませんね。
この場合は畳の入れ替えをおすすめします。
ダニが発生した
普段きれいにお掃除しているつもりでもどこからともなく発生するのがダニですね。
■天日干し
ダニを駆除するのにおすすめなのは畳の天日干しです。天日干しをすることでダニを駆除できるだけではなく、風を通すのでカビを予防にもとても効果的です。天気の良い日に5時間ほど干しましょう。
■防虫シート
畳の下に防虫シートを敷くだけでダニ駆除できます。防虫シートにはナフタリンという成分が含まれていて、この成分は成虫だけでなく、卵にも効果があります。
■燻煙剤
煙が出るタイプの駆除剤でダニを駆除できます。1度の使用だけではまたダニが発生するため、定期的に使用しましょう。
畳の「裏返し」で新品同様に
畳は丁寧にお手入れをすることで、良い状態を長くキープすることができますが、畳替えも必要になります。
新しく入れた畳が3~4年ほど経過したら「裏返し」を行いましょう。裏返しとは畳をひっくり返して今まで裏だった面を表に出すことです。裏返しをすることで畳は新品同様にすることができます。
裏返しを行うことで畳の持ちも良くなります。
裏返しは1人でもできる作業ですが、できれば2人で行う方が早く済みます。マイナスドライバーなどを使用して畳を持ち上げ、裏返すだけなので比較的簡単です。