お子様の身長がなかなか伸びないことにお悩みではありませんか?周りのお子さんとついつい比較してしまい、「なぜ」「どうして」「どこか悪いのか」などの不安に駆られてしまう親御さんも多いです。
どうして子供の背が伸びないのか、その理由からご紹介いたします。また身長の伸びなどは遺伝も関係しているのかどうか、背を伸ばす方法なども併せてご紹介いたします。
背はいくつまで伸びるのかについて
人間の背がいくつぐらいまで伸びるのか考えたことがありますか?中には20歳を過ぎてから背が伸びたという方もいらっしゃいます。
背が伸びる時期というのは、
- 第1次成長期:0〜4歳
- 第2次成長期:男の子は8〜12歳 女の子は10〜16歳
になります。この時期に背が伸びるような生活をすることが大切になってきます。
小学生の時期の過ごし方で、どれくらいまで身長が伸びるのかが決まるという声があります。確かに思春期と呼ばれる時期の過ごし方は重要です。子供の身長をのばしてあげるには、伸ばすことができる生活のベースを作ってあげることが必要です。
子供の背が伸びない理由
遺伝
両親が背が低く、家系の中にも大きい人がいない場合、どうしても背があまり伸びず小柄に育つということはありえます。ただ、生活習慣を見直してあげることである程度伸ばしてあげることは可能です。
兄弟姉妹で身長に差があるというのは珍しくありません。同じ家庭で育っても何かが違うからこそ、こういった現象が起こるのです。
栄養が不足している
身長を伸ばすためには、栄養バランスの取れた食生活をさせることが必須となります。好きなものばかり食べさせたり、野菜を一切食べないといった生活をさせていると、背が伸びないのも仕方ないということになります。
運動不足
小学生の肥満が問題になっているほど、今の子供は運動不足になっている子が多いです。背を伸ばすには、しっかりと運動することも必要です。バランスよく筋肉を使わせて代謝をあげることで、体もぐんぐん大きくなっていくものなのです。運動もせずに食べているだけだと、背が伸びずに横にどんどん大きくなってしまいます。
睡眠が不足している
これは知らない方が多いのですが、小学生に必要な睡眠時間は10〜11時間です。大人と同じように7〜8時間程度で大丈夫と思っている親御さんは非常に多いです。ですがそれが背が伸びない理由の一つでもあるのです。
子供の成長ホルモンは、睡眠中にたくさん分泌されます。しっかり睡眠をとらせないとその分泌は減っていき、身長が伸びなくなっていってしまいます。
中学受験などをさせる為に、日々塾に通わせ自宅でも遅くまで勉強をさせているといったご家庭は少なくありません。子供の背が伸びない理由がそこにあるということに早く気づいてあげてください。
低身長症
お子様の背が伸びないのは、病気が隠れている可能性もあります。低身長症や成長障害などの病気の可能性もあります。お子様の背が一向に伸びる気配がなく、周りはどんどん高くなっている。そんな時はできるだけ早めに専門の医療機関を受診すべきです。
身長は遺伝するの?
先にも書いていますが、子供の背が伸びないのは遺伝も少なからず関係しています。両親や身内みんなが小柄な場合は、その子供も小柄になる可能性は非常に高いです。
ですが、両親の背が低いのにその子供は足も長く背が高いということがあります。兄弟姉妹の間でも、身長に大きな差があるケースもあります。遺伝だけで背の高さが決まるというわけではないのです。
身長において遺伝というのは、そうなりやすい体質を遺伝するだけであって、まったく両親と同じような身長になるというわけではありません。
子供の身長を予測できる計算式があるのをご存知ですか?
- 男子:(父の伸長+母の伸長+13)÷2+α
- 女子:(父の伸長+母の伸長-13)÷2+α
この式は予測計算式なので、必ずこうなるというものではありません。参考までに親御さんの伸長を当てはめて一度計算してみてください。
子供の身長は遺伝だけではなく、子供の成長期の生活習慣も大きくかかわってきます。背が伸びるような生活を意識してさせてあげることで、背を伸ばしてあげることは可能です。
ですから、親御さんが小柄だからといってあきらめる必要はありません。まだまだ子供の為にしてあげられることはたくさんあります。
子供の背伸ばす方法は?
十分な睡眠
子供の成長に不可欠なのは十分な睡眠です。特に、成長ホルモンがよく分泌する22〜深夜2時に、質の良い睡眠をとらせるのがベスト。先にも書いていますが、小学生に必要な睡眠時間は10〜11時間です。最低8時間以上はしっかりと睡眠がとれるような環境を作ってあげてください。
よく「寝る子は育つ」といいますが、まさにそれです。子供の背を伸ばしてあげたいのなら、しっかりと十分な睡眠をとらせてあげることは必須です。
1日3食しっかり食べる
子供の背が伸びる成長期には、しっかりと食事を摂ることが必要です。最近は朝食を食べない子どもも多いようですが、それはNGです。朝・昼・夜、1日3食をしっかり食べる習慣はつけさせましょう。
朝食がなぜ大事なのか?そう思ってしまう親御さんもいます。
就寝中もエネルギーは使っていて、成長期にはその量は普通の時以上になります。寝ている間に消費したエネルギーを朝食で補って、一日をスタートできるようにさせてあげてください。
背を伸ばす栄養素を摂る
「牛乳を飲むと背が伸びる」「カルシウムをとればいい」いろんな説がありますが、確かにそういった栄養素も必要です。でもそれだけで背が劇的に伸びるわけではありません。
カルシウムの他にも、ビタミンDやたんぱく質、亜鉛、マグネシウムといった5代栄養素を意識して摂り入れてあげてください。とはいってもどういったものに含まれているのかよくわからないものもありますよね。
- カルシウム:乳製品・大豆製品・海藻類・野菜・魚
- ビタミンD:きくらげ・しらす干し・鮭・サンマ
- タンパク質:大豆製品・魚・肉
- 亜鉛:チーズ・ココア・豚肉・牡蠣
- マグネシウム:しらす干し・納豆・ひじき・油揚げ・ココア
などといったものになります。サプリメントなどを利用すれば簡単に補給できますが、できるだけ日々の食事からとることをおすすめします。
運動をする
背を伸ばすための運動といえば、圧倒的に人気なのが「バスケットボール」です。小学生の間では、今ミニバスブームが到来しており、各小学校で活発な活動が行われています。バスケットボールなどの特徴としては、走るだけでなく、上にジャンプすることが多いです。身体を思いきり伸ばしてシュートをする。これが少なからず背を伸ばすことにつながっているのでしょう。実際、小学生でバスケットボールをしているお子さんは、背が伸びるのに良い傾向がみられます。
背を伸ばすには、骨に対して縦の方向に力をかけてあげられる運動がおすすめです。
バスケットボールもそうですが、バレーボールや縄跳び、バレエ、ジョギングなどが良いでしょう。ですがこういった運動をするには本人の意思が一番大事になってきます。無理やりさせても良い結果は生まれません。ストレスとなってしまうと成長ホルモンの分泌が抑えられてしまいます。
お子様の意思も尊重しながら、何らかの運動をする機会を与えてあげることが、背を伸ばすことにもつながります。
運動を嫌がるお子様にはストレッチを!
子供の背を伸ばすのに必要な運動。でも中には運動が苦手なお子様もいらっしゃいます。無理やりさせてストレスをかけてしまうのは逆効果です。そういった場合は、ストレッチがおすすめです。
ストレッチその1
- 足を少し開いて立って手は腰に添えます。
- 上半身は背筋を伸ばして真っすぐの状態にして、息を吐きながら左右どちらかの足を大きく一歩前に出します。
- 「2」の反動で息を吸いながら元の体勢に戻りましょう。
- 左右の足を交互に前に出すのを8回行います。
- 1〜4を1セットで、毎日3セットを目標に行ってください。
ストレッチ2
- 2リットルの水が入るペットボトルを水を入れた状態で両手で持ちます。
- 「1」を肩の高さまで持ち上げます。
- 膝を少し曲げてその反動でジャンプするような感じで勢いよくつま先立ちします。ペットボトルも肩の高さから上に持ち上げましょう。
- まず足から元にもどし、そのあとペットボトルを肩の高さに戻します。
- これを8回1セットで計3セットを目標にして行ってください。
これらのストレッチは、骨の成長を促進させるためのものです。お子様一人でさせるのではなく、親御さんも一緒になって行うことを毎日の習慣にしていきましょう。
運動が苦手でも背を伸ばす為にできることはあります。食生活や睡眠時間の確保など、しっかりサポートしてあげてくださいね。