土鍋は鍋料理だけでなく、ご飯を炊いたりと、料理をする上で様々な使い方があります。土鍋でご飯を炊くのが一時期ブームとなりました。おこげもできて、とても美味しく炊きあがります。
ですが、ちょっと火加減に失敗したり、放置してしまうとすぐに底が焦げ付いてしまいます。この焦げ付き、なかなか落とせなくて困っていませんか?普通に食器洗剤で食器を洗うようにしてもとれませんよね。
ところで、どうして土鍋は焦げ付いてしまうのでしょう?原因と2通りの焦げ付きの落とし方をご紹介いたします。焦げ付きを落とせたら、もう二度と同じことを繰り返さないように、焦げ付きを予防する方法などもご紹介いたします。
土鍋の焦げ付きの原因
土鍋でご飯を炊いていて焦げ付いてしまった経験をお持ちではないですか?炊飯器が主流になる中、土鍋で炊くご飯にこだわっている方も多くいらっしゃいます。ですが慣れた方でも焦がしてしまうことがあります。
土鍋の焦げ付きの原因は、火加減と火にかける時間にあります。
火力が強すぎれば、焦げるのは当然です。料理本やレシピをみながらやっているのに焦げてしまうことがあります。お使いになっているガスコンロによって、火力に差がある為です。
火にかける時間も同様で、ガスコンロによって火力に違いがあるからです。全てのガスコンロに対応したレシピでなんてありません。回を重ねて、ちょうどいい火加減と火にかける時間を見つけていく必要があります。
「酢」「重曹」を使った落とし方
土鍋の焦げ付きを金たわしなどでこすってしまっていませんか?それは絶対に止めてください。ひび割れの原因になってしまいます。土鍋が焦げ付いたら、まずは一晩ぬるま湯に付けておきましょう。翌朝、キッチンペーパーなどでこすってみて、落ちない焦げ付きには、酢や重曹を使って落としていきます。
・酢
酢は酸性なので、アルカリ性の汚れを落としてくれます。フルーツやきのこ類、野菜などの焦げ付きを落とすのに有効です。
1.土鍋を傷つけない程度にたわしでこすり洗いします。
2.「1」で洗った土鍋に水を入れて、酢大さじ5杯を混ぜて沸騰させる。
3.沸騰後、火を消して少しおいてからすてて、指や、やわらかいスポンジで焦げ付き部分をこする。
もし1度で落ちなかった頑固な焦げ付きは、「2」「3」の工程を繰り返してみることで、落とすことができます。
・重曹
重曹はアルカリ性なので、酸性の汚れを落としてくれます。ご飯やお肉、魚、といったよく使われている食材の焦げ付き全般に効果があります。
1.土鍋に水を入れて、そこに重曹を大さじ5杯入れて混ぜます。
2.火にかけてしっかり沸騰させます。
3.お湯をすてて、指ややわらかいスポンジなどで焦げ付いている箇所をこすり落としていきます。
落ちない頑固な焦げ付きには、この3つの工程を繰り返して行うことで、落とすことができます。
焦げ付き自体を予防することも大切
土鍋の焦げ付き自体を予防する為には、「目止め」というのを行います。新しく購入した土鍋を使い始める前に行ってください。
・目止めのやり方
1.買ったばかりの土鍋を洗って、しっかり水気を拭き取ります。
2.お米をといだ汁を土鍋の8分目くらいまで入れて、一度沸騰させてください。
3.弱火で30分煮ます。(蓋はしない)
4.火を消して、手で触れる程度まで冷ましたらとぎ汁を捨てます。
5.水でしっかり洗って、水気を拭き取り、風通しの良い所で乾燥させます。
目止めは、使い始めにするのが一番効果的ですが、一度焦げ付かせてしまって、焦げ癖がついてしまった土鍋でも有効な方法です。この他に焦げ付き自体を予防する方法は、とにかく火加減に注意することです。
目止めは、土鍋にひびが入ってしまった時などにも行うことで、修復することができます。一度で改善されなければ、目止めの作業を何度か繰り返すことで改善されるので、覚えておきましょう。
土鍋を使う上での注意する点とは?
土鍋は土でできていて、急な温度変化にとても弱くもろい物です。空炊きはもちろんですが、使って熱い状態の土鍋を急に水をかけてしまうとわれる原因となってしまいます。
・火加減は弱めの中火から弱火で使いましょう。
・土鍋の外側が濡れたまま火にかけるのは止めましょう。
・熱い土鍋を急に冷やすのは止めましょう。
・洗ったらしっかりと乾燥させましょう。
土鍋のお手入れ方法
鍋の汚れは、熱いうちの方が落としやすいといいますが、土鍋は違います。熱い状態で水に付けるとわれてしまうので、まずはしっかりと土鍋自体をさましてから洗います。
土鍋は土でできていて吸水性があるので、洗剤も長時間つけていると吸収してしまいます。なるべく水やぬるま湯で、柔らかいスポンジを使って汚れを落とすようにしましょう。油汚れなどを落とさないといけない時は、洗剤を少しスポンジにつけて、短時間で洗ってしまうようにしましょう。
洗った後は、水気を拭き取って、風通しの良い所でしっかりと乾かします。収納する時に、箱に入れたりする方がいますが、カビの原因になりますので、そのまま棚に収納するようにしてください。
土鍋はしっかり正しくお手入れすれば、何年も使うことができる調理器具です。土鍋を使った料理はとても美味しいので、しっかりとお手入れをしてあげてくださいね。