「私、絶対音感持っているんだ」という言葉にカッコいいなと思ったことはありませんか。「絶対音感」という言葉に何か特別な才能を感じますが、実は「絶対音感」は誰にでも身につけることができるかもしれない能力なのです。
誰にでも身につけられる可能性があるのであれば、是非、自分の子供にもと考えますよね。そこで、今日は子供に「絶対音感」を身につけさせる方法についてご紹介します。
「絶対音感」とは?
絶対音感とは音を聞いただけで、その音のドレミを当てることができる能力を指します。学校や幼稚園などで、先生がピアノの単音だけを弾き、生徒が何の音なのか当てるという授業をすることがありますが、絶対音感を持つ子供は、これを迷わず当てることが出来るのです。
この絶対音感は誰でも身につけることができる可能性がある能力なのですが、子供のうちに身につけることが出来なかった場合、大人になってから身につけることは難しいとされています。
「絶対音感」を身につけるのに適する時期
絶対音感を身につけさせるには適する時期があり、最も効果的に身につけることができる時期は3歳~6歳くらいまでといわれています。ちょうど幼稚園くらいの時期が該当しています。
この時期を逃してしまうと、身につけるのが難しくなってしまいますので、絶対音感を身につけさせたいのであれば、この時期の過ごし方が大事と考えましょう。
子供に絶対音感を身につけさせる方法
絶対音感を身につけるには子供のうちが大事なのであれば、どのように身につけさせれば良いのでしょうか。
教室に通わせる
絶対音感を身につけさせる一番の近道は、ピアノ教室など音に触れることができる教室に通わせることです。絶対音感を身につけるのに適する時期である3歳から6歳の間に教室に通うことにより、多くの子供が絶対音感を身につけることが出来たという報告があります。
この際、重要なことは音がはっきり聞き取れる楽器を使う教室に通わせることです。具体的には、ピアノやエレクトーンのような決まった音を出せる楽器は絶対音感を身につけるのに適していて、バイオリンのように音が変化する楽器は絶対音感を身につけるには不向きといえます。
家でゲーム感覚で音と触れ合う
家庭にピアノがある場合には、ゲーム感覚で音の当てっこゲームをするのもお勧めです。
やり方は簡単、手元を見せずにピアノを弾き、どの音を弾いたのか子供に当てさせるだけです。最初は単音から始め、徐々に和音へとレベルアップしていってみましょう。慣れてきたら、大人が簡単な旋律をピアノで弾いた後、子供にも弾かせてみても良いでしょう。
家庭にピアノがない場合には、インターネットで無料の絶対音感トレーニングサイトなどもありますので、そちらを利用してみるのもお勧めです。
絶対音感を身につけさせる上での注意点
子供に絶対音感を身につけさせる場合には、以下の点に注意しましょう。
使用する楽器は調律が合ったものを使用する
音が合っていない楽器を使用してトレーニングすると、耳が間違った音で覚えてしまいます。一度間違った音で覚えてしまうと、訂正することは容易ではありませんので、トレーニングに使用する楽器は必ず調律が合ったものを使用しましょう。
なるべく早い時期にトレーニングを始める
絶対音感を身につけるのに適する時期は3歳から6歳の間です。しかし、この期間の間であっても、3歳から始めるのと6歳を過ぎてから始めるのでは絶対音感を身につけられる可能性が変わってきます。出来るだけ早い年齢で始めた方が絶対音感を身につけられる可能性が高くなりますので、子供に絶対音感を身につけさせたいのであれば、出来るだけ早い時期にトレーニングを始めてあげましょう。
子供が楽しんでトレーニング出来るようにする
子供に何かを身につけさせようとする場合、子供が楽しんですることが最も大事なことです。絶対音感を身につけさせたいがために、厳しく指導しすぎて、子供が音楽を嫌いになってしまっては意味がありません。
絶対音感のトレーニングをする際には、子供が楽しんでできるよう工夫してあげましょう。また、子供が上手くできた時には思いっきり褒めてあげることも忘れないようにしてくださいね。
短い時間でも毎日トレーニングする
絶対音感の訓練は、聴力を鍛えることがポイントになります。出来れば、短い時間でも構いませんので毎日トレーニングしてあげましょう。毎日トレーニングすることによって、聴力の発達を促すことが出来ます。
まとめ
子供に絶対音感を身につけさせるには、絶対音感を身につけるのに適する時期である3歳から6歳の時期をどのように過ごすかが重要になってきます。この時期に正しい音に触れ、トレーニングすることにより、多くの子供が絶対音感を身につけることが出来ますので、この時期を大切にしてあげましょう。
ただし、絶対音感は子供にとって必ずしも必要な能力かと聞かれれば、絶対ではありません。少数ではありますが、絶対音感を身につけることによって生活音や雑音の音階まで気になり、具合が悪くなってしまう人がいるのも事実です。
子供に絶対音感を身につけさせようと神経質になることなく、音や音楽を楽しむことが出来るようになるよう導いてあげることが子供の可能性を広げることに繋がるといえるでしょう。