怒るのは待って!子供が落書きをする理由と上手く付き合う方法

子供って落書きが大好きですよね。でも、リビングの壁に油性ペンでデカデカと落書きをされたり、机の上にぐいぐいと落書きされたら、本当に困ってしまいますよね。

書いて欲しくない所に落書きをされたら、頭に来て怒ってしまうのは当たり前です。ただでさえ子育て中のお母さんは忙しいのに、仕事を増やすないで!と怒鳴りたくなる気持ちはよくわかります。

でも、ちょっと待ってください。落書きを禁止したらそれでおしまいというわけにはいきません。子供が落書きする理由や、上手に付き合う方法をご紹介していきます

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子供が落書きをする理由

そもそも、子供はどうして落書きをしてしまうのでしょう。

理由の一つとして、壁に絵を描きたいという本能はもともと人間にそなわっているものだということがいえます。ラスコー洞窟をはじめ、世界じゅうのさまざまな洞窟には、古代の人々が描いた絵が残されていますよね。古代の人々が洞窟の壁に絵を描いたのと、子供が壁に落書きする理由はきっと同じです。絵を描いて表現したいという欲求が人間にはそなわっているのです

また、自由に好きなように絵を描くことで、脳がリラックスするという効果もあります。子供は気持ちを落ち着けたくて、無意識に落書きをしているのかもしれませんね。

怒るのは待って!子供が落書きをする理由と上手く付き合う方法

子供の落書きと上手く付き合う方法

落書きは芸術のはじまり

書いてはいけない場所に落書きをされるのはもちろん困ります。ですが、それを頭ごなしに否定してはいけません。子供が自由に絵を描きたいという気持ちは尊重してあげてください。誰かに強制されて描くのではなく、自分が好きで描く絵はその子供の独創性につながっていくのです。トーベ・ヤンソンの有名なムーミントロールも、もともとはヤンソンが子供の頃にトイレに落書きした絵から生まれたと言われています。落書きと芸術は紙一重です。もしかしたら、その落書きから素晴らしい芸術作品が生まれるかもしれないのです。

例え芸術作品にはならなくても、その絵は子供の大事な個性ですから、ぜひ伸ばしてあげたいものです。頭ごなしに叱らずに、その絵の独創性を大切にしてください

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絵を描いていい場所を作ろう

いくら独創性をはぐくまないといけないとはいえ、描いてほしくないところに落書きをされるのは困ります。ですから、描いていい場所を作りましょう。ただし、普通にスケッチブックを用意してもダメかもしれません。きっとスケッチブックよりも壁の方が魅力があるからそこに落書きをしてしまったのでしょう。

ですから、例えば大きな大きな紙を用意してみましょう。床いっぱいに広がるくらいの大きな紙がいいですね。大きな場所に自由にのびのび描くのってワクワクしますよね。
「○○ちゃんが、ここにどんな絵を描くのか、お母さん見たいなあ」
そう言って、その紙に描いてくれるように頼んでみましょう。お母さんに頼まれたら、子供は壁ではなく、その紙に描いてくれるかもしれません。

その時、忘れてはいけないことは、子供が紙に描いた絵を必ずほめるということです。なんでもいいので、とにかくいいところをほめましょう。
「また描いてね。お母さん、大きな紙を用意するから」
そう言ったら、子供は大きな紙に描くのが楽しみになります。子供の気がすむまで、どんどん描いてもらいましょう。

黒板やホワイトボードを用意してもいいでしょう。壁に貼ってはがせる黒板シートなどもあるので、そういうものを利用するといいでしょう。

もちろん、黒板やホワイドボードに子どもが描いた絵も必ずほめてあげてください。
「お母さん、この絵見て!」
そう頼まれたら、面倒くさがらずに、どんな時でも見にいってあげてください。そして、うんとほめてください。ほめてもらうことで壁ではなくどんどん黒板に描いてくれるようになるでしょう。

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もし困る場所に落書きをされてしまったら

落書きされたら困る場所に落書きをされてしまったら、とにかくすぐに消しましょう。放っておいたらなかなか消せなくなりますから、手早く処置をすることが肝心です。洗剤いらずのスポンジ、お掃除用のスポンジ、いらないハブラシなどが効果的ですし、落書きクリーナーなどを使用することもできます

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ただし、落書きクリーナーを使用する場合は、説明書きをよく読んでから使ってくださいね。場合によっては使えない箇所もあります。

怒るのは待って!子供が落書きをする理由と上手く付き合う方法

まとめ

子供の落書きをただ叱ってもいいことはなんにもありません。ダメと言われたらますますやりたくなるのが人間です。どんどん落書きはひどくなり、頭痛の種が増える…と悪循環に陥ってしまうので、頭ごなしに叱るのはやめましょう。

子供の落書きは重要です。無意識に好き勝手に描くその絵こそ、その子供の個性なのです。その個性を伸ばしてあげて下さい。大きく伸ばしてあげることで、将来の仕事にもつながっていくかもしれません。

子供の落書きをただの汚らしい落書きと思わずに、おおらかな気持ちで見てあげてくださいね