パパママも意外と知らない、子供の水ぼうそうの原因と初期症状

最近は、予防接種も定期接種となり、大きな流行はみられなくなった子供の病気といえば、「水ぼうそう」です。大流行がなくなったものの、保育園や幼稚園などの集団生活の場では、必ずといっていいほど園内で流行することがあります。

今回はこの水ぼうそうについてご紹介いたします。いったいどんなことが原因で感染してしまうのか、その感染経路や、初期症状などについても併せてご紹介いたします。小さいお子様がいらっしゃるママさんは、是非今後の参考になさってください。

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水ぼうそうとは?

この病気は、水痘帯状疱疹ウィルスに感染することで発症する病気です。感染症の中でも、とても感染力が強力なことで知られています。集団生活の中で、一人感染者がでると、またたく間に集団感染することもあるほどです。

また、子供一人が感染すると、兄弟姉妹にもうつる確率は非常に高いと思っておきましょう。

水痘帯状疱疹ウィルスに感染してからの潜伏期間は2~3週間と少し長いので、その間に周りの人へ感染が広がってしまいます。当然、登園・登校はできなくなってしまう病気でもあります。

ただ、この病気の特徴の一つとして、一度感染し発症すると、再度感染することは一生ない、というものがあります。子供の時にこの病気になっていれば、大人になって自分の子供が感染しても、うつることはないということになります。

パパママも意外と知らない、子供の水ぼうそうの原因と初期症状

水ぼうそうの原因と感染経路

原因

先にも少しご紹介しましたが、この病気は水痘帯状疱疹ウィルスに感染することが原因となります。感染力の強さはかなり高いので、身近で水ぼうそうに感染、発症した人がいる場合は、注意が必要です。

感染力の強さから小児科などでは、感染している可能性がある患者は、受付の段階から個室での待機という形をとっている病院が多くなっています。周囲で流行している場合、外出の際はマスクの着用をおすすめします。

感染経路

この病気のウィルスの感染経路は、

・飛沫感染
・空気感染
・接触感染

この3つになります。空気中にウィルスが浮遊している所にいればもちろん感染します。感染者のくしゃみやせきなどでも感染しますし、手にウィルスがついていると、そのウィルスが体の中に入り感染するというケースもあります。

感染してから症状がでるまでの期間は、2~3週間になっています。マスクや手洗いうがいなどの予防法もありますが、発症している人と同じ所にいたら、高い確率で自分も感染していると思っておいた方がいいでしょう。

そんな感染力が非常に高い「水痘帯状疱疹ウィルス」から身を守る為には、予防接種をうけるのが最大の予防になります。

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初期症状は「発熱」から始まる場合が多い!

水ぼうそうのスタートは、ほとんどの患者さんは、37度台の微熱から始まります。最初はみなさん風邪かなと思ってしまいます。ですが、2日もしないうちに、体に赤く小さな発疹のようなものが出始めます。

発疹が出る場所や、発疹の量には個人差がありますが、頭、顔、お腹から始まることが多いです。そこからさらに2日ほどで、全身に発疹がみられるようになります。

この発疹、徐々に水ぶくれに変化していきます。この水ぶくれはかゆみを伴うものなので、小さいお子様はどうしても我慢できずにかき潰してしまい、さらに発疹が広がるということもあります。

この水ぶくれ、2~3週間くらいで、カサブタになって自然とはがれてくれます。

発熱や発疹の症状以外にも、食欲がおちたり、喉がいたくなったり、全身がだるくなったりすることもあります。

発疹の量ですが、予防接種をすでに受けている人が感染した場合は、症状も軽くすむ傾向があります。水ぶくれとなった時のかゆみは、子供にとっては非常につらいものとなります。この病気になってしまった時の事も考えて、予防接種はなるべく受けさせてあげて下さい。

また、合併症としては「ライ症候群」「水痘脳炎」などがあります。生命に関わるものとなりますので、呼びかけても返事がなく意識がなかったり、痙攣などを起こした場合は、すぐに病院に連れて行ってください。

パパママも意外と知らない、子供の水ぼうそうの原因と初期症状

予防摂取は受けましょう!

この病気は予防接種を受けることで、予防することができたり、症状を軽減させる効果が期待できます。昔は1回摂取でしたが、今は2回摂取となっており、2014年から定期接種となっています。

定期接種になってからは無料で受けられるようになりました。1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日を迎える前の日までの子供が対象です。

1歳になったら1回目を受けて、3ヶ月以上経過してから2回目を接種するようにしましょう。ただし注意していただきたいのが、2回目は、1回目を接種してから半年~1年以内に受けるようにしてください。

この予防接種、大人でも受けられますが、その際は接種料金が発生します。予防接種を予約する際に、金額を確認しておいてください。また、妊娠中の方、又はその可能性がある方は、接種することができません。

妊娠前に接種する場合、接種1ヶ月前から、接種後2ヶ月は妊娠しないように避妊しなければならなくなりますので、注意してください。

水ぼうそうは、予防接種で防ぐことができますが、それは100%ではありません。ただ、接種しておくことで、重症化を予防することは可能です。お子様が、この病気にかかると、非常につらいかゆみを我慢しなければいけなくなります。無料でうけられるようになっているので、是非、予防接種は受けさせてあげるようにしてくださいね。