赤ちゃんが下痢を起こすとびっくりし、焦ってしまうママも多いと思いますが、赤ちゃんは消化器官がまだまだ未発達なので下痢を起こすことは珍しいことではありません。赤ちゃんが下痢を起こす原因もいろいろで、病院で診察を受けた方が良い場合、自宅で様子を見ても良い場合などがあります。それでは赤ちゃんが下痢を起こした場合にママができるセルフケアの方法をご紹介しましょう。
赤ちゃんが下痢をする主な原因
消化器官がまだまだ未発達な赤ちゃんが下痢を起こすことは珍しくありません。
そんな赤ちゃんが下痢を起こす原因は主に3つあり、ウイルスや細菌への感染、食物アレルギーによるもの、食べ物によるものです。
ウイルスや細菌への感染
ロタウイルスやノロウイルスといった、ウイルス性胃腸炎や感染症が原因となっている胃腸炎は、下痢を引き起こします。
これらに感染すると下痢だけでなく嘔吐も伴います。高熱ではありませんが発熱を伴う場合もあります。
ロタウイルスは、便の色がお米のとぎ汁のような白っぽい灰色の下痢が起こりますのでわかりやすいです。1日に何度もひどい下痢が起こりますし、感染力も強いので、お世話をするママも注意が必要です。
食べ物アレルギー
食べ物アレルギーによる下痢は離乳食を開始する生後6か月以降に起こります。
主なアレルギー源になる食べ物は、卵、大豆、牛乳などがありますが、人によってアレルギー源は違いますから、離乳食を開始する前に病院で調べてもらっておくと良いでしょう。
アレルギー検査は、血液検査により簡単に調べられます。
食べ物
離乳食が始まると、いろいろなものを食べられるようなるのですが、食物繊維が多い根菜類や糖分が多く含まれるもの、また乳製品を食べ過ぎると下痢を起こしやすくなります。
受診の必要性を判断する方法
赤ちゃんが下痢を起こした場合は、病院を受診するかどうか判断に迷いますね。
下痢をしていたとしても機嫌が悪くなく、食欲があるようなら家で様子を見ても問題はありません。
病院を受診した方が良い場合は、
・機嫌が悪い
・嘔吐を繰り返す
・母乳や粉ミルクを飲まない
・38.5℃以上の発熱がある
・下痢が1週間以上続く
・血便が出ている
このような場合には病院を受診するようにしましょう。
また顔色が悪くてぐったりしていたり、おしっこが出ていない、チアノーゼの症状が出ているような場合には、早急に受診してください。
血便などが出ている場合には、症状を口頭で伝えるよりも実物を見た方がお医者さんもわかりやすいので、おむつを持参すると良いでしょう。
ママが感染しないために注意すること
赤ちゃんが下痢を起こしている原因にもよるのですが、お世話をするママに感染させてしまう下痢があります。
ノロウイルスやロタウイルスによるウイルス性胃腸炎による下痢を起こしてしまった場合は、おむつ替えをした後は石鹸でしっかり手を洗ってください。また汚れてしまった衣服は台所用漂白剤でいったん消毒をし、洗濯するようにしましょう。
洗濯は他の物と別に洗うことで感染を予防できます。
赤ちゃんと一緒にお風呂に入るのは下痢の症状が落ち着いてからにします。
湯船に入れる前に石鹸とシャワーでしっかりお尻を洗ってから湯船に入れましょう。下痢症状がある状態だと、湯船に入ってリラックス状態になると無意識に漏らしてしまう場合がありますから注意してくださいね。
家でできるセルフケアや対処法
赤ちゃんは75％が水分でできているほど、赤ちゃんにとって水分補給は命に係わる大切なものです。
下痢を起こしているときは下痢によって脱水を非常に起こしやすい状態ですので、こまめな水分摂取をさせましょう。その際は、少量をこまめに摂取させるようにしてくださいね。
飲ませる水分はどのようなものでも良いですが、できれば整腸作用があるリンゴジュースがおすすめです。市販のリンゴジュースでも構いませんし、家でリンゴをすりおろして飲ませても良いです。
食欲があれば離乳食は食べさせましょう。ただし、普段と同じ内容では弱った胃腸には負担になりますから、いつもよりも柔らかくして食べさせましょう。
水分摂取や食事以外で気をつけなければならないのはおむつ替えです。下痢をするとお肌がかぶれやすくなりますから、お尻に便がついたらお尻拭きで拭き取るよりもシャワーで洗い流してあげる方が良いです。
おむつ替えはこまめに行いましょう。
脱水しているかどうかの見分け方
赤ちゃんが脱水をしているかどうかはお医者さんでなくてもママでも判断は可能です。
・おしっこの回数が減った
・唇や唇の周りが乾燥している
・機嫌が悪くなる
・皮膚に弾力がなくなった
・涙が出ない
・目が落ちくぼむ
これらの症状が出たら、脱水ということになります。脱水は命に係わることなので、こういった症状が出ている場合には水分を摂らせなければなりません。水分を摂れない場合は病院での点滴が必要になります。
赤ちゃんの水分補給は大人以上に大切なものですから、下痢のときだけでなく日ごろからこまめな水分摂取を意識することが大切です。
