【子供の熱】インフルエンザかどうか見極める2つのポイント

毎年冬の時期を中心に流行するインフルエンザは、発症から48時間以内に薬を投与することで重症化の可能性が低くなるといわれています。特に小さなお子さんは重症化しやすいため早期発見・治療をしたいものですよね。

そこで今回は、インフルエンザと風邪を見極めるポイントについてご紹介してきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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「インフルエンザ」とは?

インフルエンザはインフルエンザウイルスによる非常に強い感染力を持った感染症で、毎年12月から3月を中心に流行しています。潜伏期間は1~3日ほどで空気感染で感染していき、高熱が突然出るのが特徴とされています。

ウイスルはA・B・Cの3タイプに分かれA型ウイルスは重症化しやすく、感染速度も速いため注意が必要です。

【子供の熱】インフルエンザかどうか見極める2つのポイント

インフルエンザかどうかを見極めるポイント

1,全身症状から始まるか

インフルエンザと風邪は症状が似ているため見分け方が難しいと言われています。この2つを見分けるポイントはひき始めの症状に注目することです。

インフルエンザは38度を超える高熱からはじまり、寒気や倦怠感・頭痛・筋肉痛などの全身症状が現れます。この全身症状に通常の風邪のような咳・鼻水といったものが伴ってきます。

一方、普通の風邪は鼻水やくしゃみ、喉の痛みからはじまり、全身症状が出ることはあまりありません。発熱したとしてもそれほど高熱ではなく3日以上続かないのが特徴です。

これらを参考に、全身の寒気や急な発熱といった症状から始まる場合は、インフルエンザを疑い早めに医療機関を受診しましょう。

2,発熱したら病院で検査を

インフルエンザかどうかを判断するためには病院での検査が必要になります。しかし、インフルエンザ菌が一定量に達していないと正しい検査結果が出ないため、受診のタイイングによっては最悪もう一度行かなくてはならないという状況になる場合もあります。

インフルエンザかどうか判断するには、発熱後7~12時間で90%という高い検査結果が出ると言われています。二度手間にならないためにも、お子さんが発熱してから12~24時間以内に検査を受けるようにしましょう。

インフルエンザは48時間以内にタミフルなどの薬を服用すると、症状を軽くできると言われています。発熱したらすぐ病院へ受診したいところですが、インフルエンザの疑いがある場合は、受診のタイミングを見極めることも大切ですよ。

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子供は合併症を起こしやすいので要注意

インフルエンザ脳症

子供は大人よりも抵抗力がないため合併症を起こしやすいので注意が必要です。特にインフルエンザ脳症は重症化しやすいため、症状が表れた場合すぐに受診するようにしましょう。

受診目安としては
・顔色が青白く言動がおかしい
・呼びかけてもぐったりして反応がない
を参考に、すぐに医療機関を受診してください。

肺炎

高熱が数日間続き、普段よりも呼吸が苦しく激しい咳がでる場合は肺炎を起こしている可能性があります。肺炎の場合、入院治療が多くなり赤ちゃんは特に進行が早いため呼吸が普段と違う場合は早めに受診するようにしましょう。

中耳炎

機嫌が悪く子供がしきりに耳を気にする場合、急性中耳炎の可能性があります。最も多く見られる合併症の1つで、炎症がひどい場合は鼓膜を切開し膿を出す必要があります。耳を痛がる場合は冷たいタオルで耳の後ろを冷やし、できるだけ早めに受診することが大切です。

【子供の熱】インフルエンザかどうか見極める2つのポイント

自宅療養の4つのポイント

1,家族に感染するのを防ぐ

子供がインフルエンザにかかった場合、自宅で安静にする必要があります。このとき他の家族への感染を防ぐことを忘れないようにしましょう。

感染を防ぐためにもできる限り、食事や寝室を別にしましょう。ママは看病するので最も感染が心配されます。

こまめに手を洗い、部屋が乾燥しないように加湿しましょう。家の中でもマスクをし定期的に換気を行い、室内のウイルスを外に出すように心がけましょう。

2,消化の良い食べ物を食べる

高熱があるときは食欲もないと思いますが、食べられるまでに回復したら消化の良い食べ物を食べ回復力を高めていきましょう。

高熱のときは脱水症状になりやすいため、食欲がなくても水分はしっかりとるようにしてくださいね。

3,安静にする

子供は発熱がおさまってくると体を動かしたくなってきますが、ここで無理をするとまたぶり返す可能性があります。パズルや折り紙、絵本などできるだけ体を動かさない遊びを心がけ、安静にすることが大切です。

治るまでと割り切って子供の好きなDVDを見るのも良いかもしれませんね。

4,許可が出るまでは外出しない

熱が下がってもインフルエンザの感染力がまだあるのを忘れないでください。下手に外出をすると周りの人にうつしてしまうため、医師の許可がでるまでは外出を控えましょう。

インフルエンザを風邪と見分けるポイントは、ひき始めの症状に注目することです。

38度以上の高熱や倦怠感・寒気といった全身症状がでる場合はインフルエンザを疑い、タイミングを見極めて受診するようにしましょう。落ち着いて対応することが大切でしょう。