【子供の感染症対策】うがいの練習を始める時期の目安と進め方

風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が流行る時期は手洗いとうがいで予防することが大切。しかし、子供は練習しなければ、上手にうがいをできません。

子供のうがい練習はどのように行えばよいのでしょうか。

うがいの練習を始める時期や練習の進め方についてご紹介いたします

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うがいの練習を始める時期の目安は?

感染症が気になっても、「この子はもううがいの練習を始められるの?」と疑問に思うお母さんも多いのではないでしょうか。

いつ頃からうがいの練習を始めたら良いのか、目安を確認しておきましょう。

うがいをマスターする時期

うがいを練習し始める年齢は子供によって異なりますが、一般的に3歳から5歳くらいでうがいができるようになる子供が多いと考えられています

うがいの中でも、口の洗浄を目的として行う「ぶくぶくうがい」は喉の洗浄を目的として行う「ガラガラうがい」と比べて簡単で、3歳で約半数の子供ができるようになります。

反対に「ガラガラうがい」は子供にとって難しく、3歳では4分の3、5歳でも4分の1の子供が「ガラガラうがい」を上手にできません。

子供がやりたいと言ったら練習を始めよう

うがいの練習は2歳ごろから始められます。

しかし、無理やり練習させると子供にとってうがいが苦痛なものとなり、上手にできるようになっても、習慣化するのは難しいです。そのため、うがいの練習は子供が「やりたい」と言ったときから始めましょう。

子供の自主性を大切にしてあげると、上手にうがいができるようになった時に達成感を得られて、うがいを苦痛に感じなくなります。

【子供の感染症対策】うがいの練習を始める時期の目安と進め方

うがいの練習の前に習得させておくこと

うがいの練習を始めようと思っても、コップで水を飲めなければ、練習はうまくいきません。

まずは、コップを使って水を飲める状態にしておきましょう。

コップで水を飲むための練習の方法

コップで水を飲む練習をさせるときは、お母さんやお父さんがお手本を見せてあげるのが大切です。

はじめは口に入れる水の量を加減できず、服や周りを濡らしてしまうこともあるので、お風呂場など濡れても気にならない場所でコップ飲みの練習をしましょう

コップで水を飲むことに慣れたら、うがいの練習に入ります。

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うがいの練習の進め方

うがいの練習は子供のペースに合わせて少しずつ進めることが大切です。一つのステップにしっかりと時間をかけ、子供が確実にうがいをできるようにサポートしてあげましょう。

ステップ1.口から水を吐き出す練習

子供がうがいをしたいと言ったら、まずは口に含んだ水を吐き出す練習をします。

今まで口に入れた飲み物を飲み込んできた子供にとって、吐き出すことは難しいです。

上手く水を吐きだせずに周りや服を濡らすこともあるかもしれませんが、怒ったり、焦らせたりせず練習に付き合ってあげましょう。

はじめはしっかりと水を吐きだせませんが、徐々にぺっと水を吐きだせるようになります。確実に水を吐きだせるようになったら、次のステップに進みましょう。

ステップ2.口に水をためる練習

次は口に水をためる練習をします。

子供は口に水が入っている状態が苦しいと感じて飲み込んだり、吐き出したりしますが、お母さんやお父さんと一緒に練習すると少しずつ口に水を溜められるようになります。

口に水を溜められるようになったら、いよいよ「ぶくぶくうがい」の練習です。

ステップ3.水を使わずぶくぶくうがい

いきなり水を渡して「うがいしなさい」と言っても子供にはやり方がわかりません。

まずは水を使わない方法でぶくぶくうがいのやり方を教えてあげましょう。

お母さんやお父さんが口に空気を溜め、ぶくぶくうがいをする方法で頬を動かしてあげると子供にやり方が伝わります

一緒に口を動かしながら練習することで、子供にとってうがいが楽しい時間となるでしょう。

ステップ4.水を使ってぶくぶくうがい

子供が上手く口を動かせるようになったら、水を使ってぶくぶくうがいの練習をします。

お母さんやお父さんがぶくぶくうがいのお手本を見せた後、少しの水を渡してうがいの練習をさせましょう。

上手くなってきたら、少しずつ水の量を増やしてください。

【子供の感染症対策】うがいの練習を始める時期の目安と進め方

ステップ5.口に水を入れて上を向く練習

ぶくぶくうがいをマスターできたら、ガラガラうがいの練習を始めましょう。

ガラガラうがいの練習で初めにやることは水を口に入れたまま上を向くことです

はじめの間は水を飲みこんでしまったり、むせたりすることがあるので、子供が怖がらないように楽しい雰囲気で練習しましょう。

上を向いたまま数秒キープできるようになったら、たくさん褒めてください。

ステップ6.上を向いたまま息を出す練習

水を口に入れたままの状態で上を向けるようになったら、次は息を吐きだす練習をしましょう。

水を口に入れた状態で上を向き、息を吐きだすとガラガラうがいのような音が出ます。

ステップ7.ガラガラうがいを習得

いよいよ、ガラガラうがいをマスターするステップです。

水を口に入れた状態で上を向かせ、「あー」と声を出すように教えてあげると、少しずつガラガラうがいができるようになります

はじめは少量の水で練習をして、上手にガラガラと音を出せるようになったら、水の量を増やしてあげましょう。

咳き込んだり、口から水をこぼしたりすることもあるかもしれませんが、怒って子供のやる気を奪ってしまうことのないように注意してください。

ガラガラうがいがマスターできたら、しっかりとほめてうがいを習慣化しましょう。

【子供の感染症対策】うがいの練習を始める時期の目安と進め方

うがいの練習は楽しく!

感染症予防にはうがいと手洗いを毎日続けて行うことが大切です。

子供が苦痛を感じずにうがいをできるように、練習の時は失敗をしても怒らず、成功したら良く褒めてうがいを楽しいものだと教えてあげましょう。

楽しく練習を進めると親子のコミュニケーションもとれますよ。