不妊治療を考えるべき?妊活期間の目安は20代と30代で違う

「結婚すれば子供ができる」そんな安易に考えていたのは昔のこと。女性の初婚年齢が上がっている事もあり、「妊活」という言葉も生まれました。妊活には様々な方法があり、期間も年代によって違いがあります。

妊活から妊娠まで、どれくらいの期間が必要なのでしょうか?20代と30代、1人目と2人目での妊娠率の違いや、不妊治療を考える時期はいつ頃なのかなども併せてご紹介いたします

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妊活から妊娠するまでの平均期間

赤ちゃんが欲しいと思って、実際に様々な情報を集めて、妊活をスタートさせます。でも、妊娠するまでにどれくらいの期間がかかるのか、先が見えないことに不安を覚える人も少なくありません。

スタートしてから妊娠するまでは、平均で6ヶ月~1年以内に、約8割の女性が赤ちゃんを授かっています。かなり高い数字といえます。さらに、妊活期間2年では約9割の女性が妊娠に成功しています。

これらの数字は、あくまでも平均です。必ずその期間内に妊娠できるというわけではありません。その人の体調や体質、タイミングなどもあります。また、自分だけが努力するのではなく、パートナーにも協力してもらうことが必要になります。

妊活について、自分だけでなく、パートナーにもしっかりと理解してもらい、二人で同じ方向を向いてスタートすることが、とても大切です。

具体的に妊活期間に行っている事は、

葉酸サプリメントを飲む
・基礎体温を測る
・排卵検査薬を使う
・漢方治療
・バランスの良い食生活
・体を温める
・飲酒、喫煙、カフェイン摂取を控える
・定期的に婦人科で検診を受ける
・無理なダイエットはしない
・ヨガなどで適度な運動をする

などがあげられます。

不妊治療を考えるべき?妊活期間の目安は20代と30代で違う

妊娠率の違い

巷でもよく耳にすると思いますが、妊娠率には年齢や、1人目や2人目以降で違いがあります。

20代と30代での違い

「若いと妊娠しやすい」これは本当です。女性の卵子の質は、年齢が上がるにつれて低下していってしまいます。20代であれば、自然妊娠できる可能性も非常に高くなっています。

ですが、30代になるとこの自然妊娠というものが、徐々に難しくなる年代に入っていきます。35歳というのが一つのラインとなって、そこからグンと妊娠する確立というのは低くなっていきます

一般的に「高齢出産」といわれるのは、35歳からになります。その時期を境にして、自然妊娠の可能性はどんどん低くなっていってしまいます。

パートナーとなる男性の場合も、35歳以降は、妊娠させられる力が衰えていくことになります。

男女共に、35歳というのが一つのラインになるということを覚えておいてください。

1人目と2人目以降での違い

1人目の時は、妊娠に向けてそれを目的として生活しているので、精神的にも余裕がありすんなり妊娠できる方も多いです。

ですが、2人目となると、年齢も上がっていて、さらに育児をしながらの妊娠となってしまいます。精神的にも体力的にも余裕がないといった方が多く、「2人目不妊」で悩んでいる方もたくさんいらっしゃいます。

1人目がなかなかできなくて、やっと授かった方は、2人目はすぐに授かるというケースもあります。

年齢的にみると、2人目の時は最初よりも妊娠確立が下がりますが、1人目が生まれてからどんな生活をしているかによって、すぐに授かったり、なかなか授からなかったりと、個人差が大きくなります

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不妊治療を考えるべきタイミングは?

30歳を過ぎてから始めた妊活であれば、1年間いろんな方法を試して結果が出なかったら、専門の病院を受診することをおすすめします

・1年間様々な方法をしても結果が出ない
・少しでも早く授かりたい
・35歳以上である
・排卵日がなかなか特定できない
・生理周期が定まらない
・生理痛がひどい
・生殖器系の疾患をわずらったことがある

以上のことに当てはまる項目がある場合、病院を受診して、不妊治療が必要かどうか相談するようにしましょう。

不妊治療外来を受診する場合、必ず基礎体温表を持参するようにしてください。基礎体温をみれば、体に異常がある場合、そこから見つけることができる場合もあります。

初診費用に関してですが、病院によって違いがあります。1万円程度準備していれば大丈夫ですが、念の為事前に電話などで聞いておくことをおすすめします。

 
不妊治療を考えるべき?妊活期間の目安は20代と30代で違う

婦人科検診を受けよう!

妊活を始めることになったら、婦人科検診を受けておきましょう。子宮が健康な状態であることが一番大切な事です。普段から生理痛がひどかったり、経血量が多いといった方は、必ず婦人科で診てもらうようにしてください。

婦人科検診を受ける際に、妊活を始めようと考えている事を伝えておきましょう。担当してくれた医師によっては、何かアドバイスがもらえることもあります。

加齢に伴って、自然に授かることがどんどん難しくなってしまいます。結婚する年齢がどんどん上がっているので、不妊治療を受ける女性も増えています。いくつになっても授かれるわけではありません。

結婚したら授かれるものではないのです。一つの命を授かるというのは奇跡的な事です。女性も社会で認められ、活躍できる場が増えたこともあって、妊活を先延ばしにしてしまう方もいます。

妊娠にはタイムリミットがあると思っておいて下さい。不妊治療をしたら100%授かれるわけではありません。いつの日か母になりたいという願いをもっているのなら、日頃から妊娠しやすい体作りをしておくことをおすすめします。