知らないうちに子供が爪を噛むようになっていたと悩んでいませんか。
爪噛みはくせになってしまうため、早めに治してあげたいですよね。しかしながら、爪噛みは注意をしても治らないということが多いです。
爪噛みはどのように治せばよいのでしょうか。
子供の爪噛みの原因と治し方を確認しましょう。
子供の爪噛みの原因は?
子供は理由なく爪噛みをするのではありません。子供が爪を噛むのは仕方ないと放置せずに、子供の様子をしっかりと確認して原因を取り除きましょう。
子供の爪噛みにつながるのは愛情不足と欲求不満です。
愛情不足
ママやパパが子供に対して愛情を持っていても、子供には十分に伝わっていないことがあります。兄弟が産まれたり、他の用事を優先したりしてスキンシップの時間が減ると、子供は愛情不足を感じて爪を噛んでしまいます。
例えば、子供に話しかけられたときに、「後からにして」や「今は忙しい」などと言って話を聞いてあげなければ、寂しくなって爪噛みをするのです。
欲求不満
欲求不満も爪噛みにつながります。
ママやパパともっと一緒にいたいのにもかかわらず、幼稚園や保育園に連れていかれたり、感情を上手く表現できなかったりすると、どのように振舞えば良いのかわからず爪噛みをします。
爪噛み癖を放置することによるリスク
爪噛みはくせになりやすいです。このため、治さずに放っておくとさまざまなトラブルが起こりやすいです。
爪噛みを放置することのリスクは次の通りです。
爪の変形やさかむけ
日常的に爪噛みをすると爪の形が変形します。
爪の表面ががたがたになったり、深爪になったりすると見た目が良くないだけでなく、爪から菌が侵入しやすいです。
菌が入ると爪の周りが腫れ、ひどい場合は手術で治療しなければなりません。
また、爪の周りの皮膚が傷ついてさかむけになる可能性も考えられます。
握力の低下
爪は握力に影響を及ぼすと考えられています。爪噛みがくせになっている場合、爪の強度が落ち、深爪になることがあるため、握力の低下につながります。
また、指の骨は爪の中央程度までしかないため、爪噛みによる深爪で爪が傷つけば、小さなものを取ることも難しくなってしまいます。
歯並びの悪化
子供のころに爪を噛む癖があると歯並びも悪化しやすいです。爪噛みをすると歯、歯茎、顎などに不必要な負担がかかって歯並びが悪くなります。
特に爪を噛む前歯には力がかかりやすいため、前歯の根が浅くなったり、前歯が変形したりすることが多いです。
感染症になりやすい
爪噛みをすると手についた菌が口の中に侵入してしまいます。抵抗力の低い子供の場合、爪噛みによって風邪や感染性胃腸炎を起こす可能性も考えられます。
自傷行為につながる
爪噛みは心の問題が原因で起こります。そのため、爪噛みのサインを見逃すと他の自傷行為につながる危険性があります。
手の爪だけでなく足の爪を噛んだり、爪の周りの皮膚をはがしたりするとさらに菌が侵入しやすくなるため、爪噛みの段階で子供のSOSに気づいてあげましょう。
大人になってから苦労することも……
爪噛みを放置すると思春期を過ぎても治らないことがあります。
名刺を交換するときに恥ずかしいと感じたり、ネイルアートを楽しめなかったりすることもあるため、子供の間に爪噛みのクセを治してあげましょう。
子供の爪噛みの治し方
それでは、どうすれば子供の爪噛みをやめさせられるのでしょうか。ここでは、8つの方法をご紹介いたします。
子供に合わせて方法を選んでくださいね。
親子で過ごす
爪噛みを治すためには親子のコミュニケーションが大切です。子供の話を聞いたり、一緒に遊んだりするだけでも不安は軽減するため、爪噛みをする回数は減るでしょう。
一日に数回、ぎゅっと抱きしめて「大好きだよ」と言ってあげるのも良いですね。
噛んではいけない理由を教える
言葉を理解できる子供には爪を噛んではいけない理由を教えましょう。
「爪にはバイ菌がいるから、噛むとおなかが痛くなるよ」、「爪噛みをするとかわいい爪ががたがたになるよ」というように伝えると子供もわかってくれます。
噛まないメリットを教える
爪を噛まないメリットを教えるのも効果的です。
「お友達と手をつなぐときにきれいな爪だと嬉しいね」などと言ってあげれば、自然に爪噛みをしなくなることもあります。
気をそらす
子供が爪を噛みそうになったら、自然に気をそらしてあげましょう。手をにぎったり、頬を触ったりすると爪噛みを予防できます。
爪を短く切る
爪を短く切ると噛みにくいため、爪噛みの頻度が減ります。爪切りの時にやすりできれいにしておくと、子供が爪噛みをやめることもあります。
絆創膏を使う
爪にかわいい絆創膏を貼るのもおすすめです。子供が好きなキャラクターの絆創膏を貼ると爪噛みをやめてくれるでしょう。
専用のマニキュアを使う
爪噛みをやめさせるために専用マニキュアを塗るのも一つの手段です。爪を噛むと苦味を感じられるものを選べば、自然に爪噛みの回数を減らせます。
専用マニキュアは子供用のものを選んでくださいね。
飴やガムを食べさせる
手持ち無沙汰になった時に爪噛みをしてしまう場合は飴やガムを食べさせるのもおすすめです。
一日に何度もおやつを食べさせると虫歯になることもあるため、おやつは回数を決めておき、残りの時間は他の方法で気を紛らわせてくださいね。
爪噛みをしても怒らないで!
子供はストレスを紛らわせるために爪を噛みます。そのため、子供が爪を噛んだからといってすぐに叱るのはやめましょう。
子供の話をよく聞き、ストレスを取り除いてあげることで自然に爪噛みの頻度も減りますよ。