子供が成長し、色々な物が食べられるようになると食べ物に関心を持ち始めますね。そのような時期に、大人や他の子がアイスクリームを美味しそうに食べている姿を見たら欲しがるのも当然といえます。
しかし、アイスクリームっていつ頃から与えて良いものなのか悩んでしまう方も多くいらっしゃいます。アイスクリームは嗜好品だから、チョコレートのように与えずに済むのであれば与えない方が良いのか、それとも、病院でお薬を貰った時、説明書きにアイスクリームに混ぜてあげると飲みやすくなりますと書かれているので食べさせた方が良いのか、判断に悩みますよね。
そこで今日は子供のアイスデビューについてご紹介します。
アイスデビューは何歳頃がベスト?
子供のアイスデビューの時期は3歳頃がベストです。3歳くらいになるとある程度消化器官も発達してくる時期ですし、アイスを与えられた際に勢いよく飲み込んでしまわず、舐めながら食べるという行為も出来る時期だからです。
幼児のアイスがNGな理由
では、どうして幼児にアイスを与えることはNGなのでしょうか。幼児のアイスがNGな理由として、以下のことをあげることができます。
胃に負担をかける
赤ちゃんが生まれてから口にするものは母乳か人肌程度のミルクです。そこから徐々に離乳食へと発展していくのですが、離乳食を与える場合も、冷たいものや熱いものは避け、人肌程度や常温のものを与えてあげます。それは、人肌程度のものが一番、消化器官に優しい食べ物だからです。
大人でも、冷たいものを沢山食べた後、お腹を下したり体調不良を起こすことがありますよね。幼児は大人よりも消化器官の発達が未成熟ですので、より食べ物の温度に気を配ってあげる必要があるのです。
アレルギーの心配
殆どのアイスクリームには卵が使用されていることを知っていますか。卵アレルギーは幼児期に多くみられるアレルギーの一つです。製造過程において加熱した卵が使われているか、生卵が使用されているのか購入者は判断することができませんし、どのくらいの量が使われているのかもわかりませんので、何にアレルギーがあるのか手探りの状態である幼児期にアイスクリームを与えることは適さないことが理解できるかと思います。
また、アイスクリームには牛乳や生クリームが使用されておりますので、牛乳アレルギーのあるお子さんももちろん注意が必要です。
栄養面では不要
アイスクリームは糖分や脂肪分を多く含んだ食品ですので、あくまでも嗜好品です。幼児期におけるおやつの時間は大人のように嗜好品を楽しむ時間ではなく、食事では足りないカロリーや栄養を補う捕食の時間です。健診時の保健師さんの指導でも、おやつの時間は小さいおにぎり、ふかしイモ、果物などを与えるようにしましょうと指導されます。おやつの時間にアイスクリームを与えてしまうと、糖分や脂肪分でお腹いっぱいになり、本来摂取して欲しい栄養が摂れなくなってしまいます。大人のおやつと幼児期のおやつは全く別物と理解する必要があります。
アイスを食べさせる時の注意点
3歳以降、子供にアイスデビューさせる時には、以下のことに注意しましょう。
与えるときは少量にする
3歳以降は消化器官が発達してくるとはいっても、まだまだ大人ほど発達している訳ではありません。大人と同量のアイスクリームを与えてしまっては消化の面でも、またカロリーや糖分の面でも悪い影響を与えてしまいます。
1回に与えるアイスの量は50キロカロリー程度を目安にしましょう。
原材料を確認する
現在ではアイスクリームの種類も沢山あります。中にはアーモンドやピーナッツなどナッツ類を使用したアイスクリームもあります。既にナッツ類にアレルギーがないと分かっていれば問題ありませんが、ナッツアレルギーは時に重篤な症状がわらわれることがありますので、アレルギーがあるかどうか分からない状態であれば避けた方が無難です。
シェアに注意
子供に与えるアイスクリームは少量にと考えると、シェアすることが多くなります。自宅であればお皿に分けてあげることができますが、外出先でソフトクリームなどをシェアする際には、一つのスプーンで分け与えがちです。しかし、同じスプーンを共有することは虫歯菌やピロリ菌などもシェアしてしまう可能性がありますので気を付けましょう。
まとめ
幼児期にアイスを与えることは、栄養の面からも消化器官の面からもNGといえます。欲しがる子供に我慢させるのは可哀想と感じるかもしれませんが、与えたことで子供が苦しい思いをするかもしれないと考えましょう。
ただし、3歳以降にはアイスデビューをしておいた方が、抗生物質など飲みにくい薬が処方された際に、混ぜて食べさせることも出来ますので便利かもしれません。子供の成長や環境に合わせて、大人が判断してあげましょう。
また、アイスクリームなど甘いもの(子供が好きな美味しいもの)を食べた後は歯磨きをしなければならないと予め伝えておくと、子供の歯磨き習慣にも繋がりまよ。