キッチンのシンクの排水口と言えば汚いものの代表のようなものですね。キッチンの排水口は水だけでなく、ごみ受けから漏れた生ごみや油などいろいろなものが流れていくので、毎日しっかり掃除をしないとあっという間にヌルヌルだけでなくカビも発生しやすい部分です。目にするのも嫌な排水口のカビは、食品を扱うキッチンで放っておくのは不衛生極まりないので、すぐに掃除しましょう。そこで今回はキッチンの排水口のカビを掃除し、美しくする方法をご紹介したいと思います。
カビが繁殖しやすい理由
キッチンの排水口にカビが繁殖しやすいのは、カビが繁殖するための条件が揃っているからです。水分や生ごみが常にある状態なのでカビだけではなく細菌なども繁殖しやすい環境です。
キッチンの排水溝に繁殖するのは黒カビ。ごみ受けを外してみると排水口の壁面に黒ずんでいる部分が目に入ると思いますが、その黒ずみが黒カビです。
カビが繁殖する環境は湿度と温度がポイントになります。
湿度が80%以上あって、温度が25~30度くらいあるのがカビが最も繁殖する環境です。それに加えて排水口は黒カビの餌となる生ごみなどの栄養分が豊富にありますから、あっという間に繁殖していきます。
食品を扱うところでカビの胞子が漂っているのは気持ち悪いですね。また気になる排水口のニオイの原因にもなります。
効果てきめんなのはやっぱり「カビ取り用洗剤」
カビ掃除といえばカビ取り用洗剤ですね。カビ取り専用というだけあって、カビに対して非常に効力があります。
お風呂で使用するカビ取り用洗剤を使用しても特に問題はありませんが、キッチンでお風呂用のものを使用するというのには若干抵抗がある方もいるのではないでしょうか。
キッチンでも安心して使えるのが、カビ取り用洗剤とは表記されていませんが、しっかりカビを取ることができるキッチン用の漂白剤です。
漂白剤は茶渋や布巾、まな板を漂白したり除菌したりするだけではなく、カビ取りにも高い効果があります。食器や調理器具に使えるものですから、排水口にも安心して使うことができますよ。
カビだけでなくぬめりも一緒に取ることができるので非常に便利です。
使用する際には、換気と手袋の着用を忘れないようにしましょう。
また酵素系漂白剤を使用すれば、シンクの三角コーナーやごみ受け、排水口の蓋、排水カバーなどを浸け置きしてきれいに掃除することもできます。
酸素系漂白剤は、キッチン用の漂白剤のように塩素のニオイがしないので、ニオイに敏感な方にも安心です。浸け置き容器に酸素系漂白剤を溶かし、そこへ30分ほど浸けておきます。
その後、古くなった歯ブラシなどで浮いてきた汚れを軽くこするだけでピカピカになります。最後に水ですすぐのを忘れないようにしましょう。
エコな「重曹」や「酢」を使う方法
カビ取り用洗剤は効果は高いですが、食品を扱うキッチンではもっとナチュラルな洗剤を使ってカビを取りたいという方もいるでしょう。
そんな方におすすめなのがナチュラルクリーナーとして広く使用されている「重曹」と「酢」を使ったカビ取り方法です。重曹と酢を使ったカビ取り方法なら、手も汚れないのでおすすめです。
カビだけでなくヌルつきも一緒に落とすことができるので、まず重曹を排水口のカビとヌルつき全体に多めに振りかけます。そのあと温めた酢を重曹の半量くらいかけます。
そうすると化学反応が起こり、シュワシュワと泡立ってきますので、その状態で1時間ほど放置しましょう。時間がたったら水かお湯で洗い流せば、カビもヌルつきもしっかり取れて素手でも触ることができるほどきれいな状態になります。
重曹はスーパーやドラッグストアなどで簡単に入手できますが、食品用と掃除用とがあります。掃除用の方が価格が安いので、ぜひこちらを購入しましょう。重曹は家中のあらゆるところの掃除に使えますし、消臭剤やお肌用のスクラブ、毛穴パックなど使い道は無限大ですから、1つ購入しておくと便利です。
カビを繁殖させないための掃除頻度
ちょっと掃除をさぼるとカビやヌルつきが気になるキッチンの排水口ですが、どのくらいの頻度で掃除をすればカビやヌルつきが気にならないのでしょうか。
シンクの排水口は非常にカビの繁殖に適した環境ですから、掃除は毎日行うのがベストです。毎日きちんと掃除するなら、簡単にささっとできるので、意外と苦にはなりません。
毎晩、最後の洗い物が終わった後に排水口を中性洗剤をつけたスポンジで洗い、最後に熱いお湯を一回し流し入れるだけでカビの繁殖やヌルつきを抑えることができます。
そのあとにピンポン大くらいの大きさに丸めたアルミホイルを排水口に2つほど入れておくと、さらにヌルつきを抑えることができます。
繁殖してしまったカビは見るのも嫌になってしまいますね。そうなると掃除をするのも嫌になってしまいます。衛生面が気になるキッチンは食品が触れないシンクの排水口であっても、カビが生えると胞子をまき散らしますから避けたいものです。
カビが繁殖しないよう、できるだけこまめに掃除を心がけましょう。