タバコを室内で吸うと気になるのは煙だけではありません。煙に含まれるヤニが家具や壁に付着してしまい変色させてしまいます。1度壁や家具に付着したヤニは濡れたタオルで拭くだけでは取れず、何となく黄ばんでニオイも気になる部屋に。そこで今回は、壁に付着したタバコのヤニに効果のある6つのアイテムとヤニの落とし方をご紹介します。
タバコで壁にヤニが付着する理由
室内でタバコを吸うと壁がだんだんと黄色くなってきますが、その原因はタールという有害物質です。タールは一般的にヤニといわれていて、一般的にはこちらの方がなじみのある言葉ですね。
タバコに含まれる有害物質ヤニには、数百種類もの発がん性物質が含まれています。ヤニには粘着性がありますので、煙が当たったすべてのものに付着します。それは壁や家具だけではなく皮膚や歯、のど、肺にも付着します。
ですからタバコを長期間吸っている方の歯は黄色いですね。
厄介なのは粘着性が強くて簡単に落とすことができないからです。
この汚れが蓄積することによって、見た目にもわかる黄色い汚れとなってしまいます。壁が黄色く変色することで、部屋の明度も落ちて暗くなってしまいます。
ヤニに効くアイテムと落とし方
ヤニ汚れに効果的なアイテムを6つご紹介します。これらのアイテムを使って掃除を始める前の準備として、壁紙に付着しているホコリを取り除きましょう。
乾いたぞうきんなどやハンディモップなどを使えば簡単に落とすことができます。
マイクロファイバークロス
キッチンの布巾としても使用されるマイクロファイバークロスはでこぼこした壁紙にもしっかりフィットして汚れをかき出します。一般的なタオルを使用するよりも、よりきれいに壁のヤニを落とすことができます。
メラミンスポンジ
水で濡らしてこするだけで、たいていの汚れをきれいに落としてしまうメラミンスポンジ。100均でも手軽に購入できる掃除のお助けアイテムですね。壁紙のヤニ汚れもこのメラミンスポンジで落とすことができます。
メラミンスポンジを使用する上での注意点ですが、研磨作用があるのであまりこすりすぎると壁紙が傷んでしまいますので、力加減に注意しましょう。
重曹
ナチュラルクリーナーの代表格といえば重曹ですが、壁紙のヤニ汚れにも効果があります。ぬるま湯に重曹を溶かしたものをスプレーボトルに入れて壁に吹き付けてスポンジや雑巾で軽くこすって乾拭きします。初期のヤニ汚れには効果的です。
ただし重曹は木材や畳との相性が悪く、シミや色落ちなどを作ってしまう可能性がありますから、液垂れには十分気を付けましょう。
アルコール
重曹同様にヤニ汚れが初期のうちに効果があるのがアルコールです。アルコールを水で10倍に薄めて壁にスプレーし、雑巾などで拭き取りましょう。
セスキ炭酸ソーダ
重曹やアルコールで落としきれないヤニ汚れに効果があるのがセスキ炭酸ソーダです。水で薄めてスプレーボトルに入れて壁に吹き付け、雑巾で軽くこすり、乾拭きします。
アルカリの力が重曹の約10倍もありますから、積み重なった汚れには効果がありますが、汚れを除去する効果が高い分、目に入ると失明してしまう可能性があるため、必ず注意しながら使用して下さい。
漂白剤
長い年月をかけて蓄積してしまったヤニ汚れを落とすのに効果的なのが漂白剤です。漂白剤を水で薄めて壁にスプレーし、雑巾などで拭き取ります。使用する場合は必ず換気を忘れないようにしましょう。
壁にスプレーして使うタイプのアイテムは、壁紙の継ぎ目に注意が必要です。継ぎ目に液体がかかってしまうと、その部分から壁紙が剥がれてきてしまいますから、あらかじめ継ぎ目部分にマスキングテープを貼って液体がかからないようにするなど工夫をしましょう。
ヤニが付かないようにするためには
賃貸でタバコを吸って壁をヤニで汚してしまうと退去するときに壁紙を張り変える必要が出てくる場合があり、そのための費用を請求する場合もあります。また新築の家なら壁紙は汚したくありませんね。
壁紙のヤニ汚れを予防するには壁にタバコの煙が付着することを避ける必要があります。「タバコはベランダで吸うから関係ない」というのは間違いです。ベランダで吸っていても煙は窓の隙間から室内へ入ってきます。
タバコを吸うときには換気扇や空気清浄機を付けることで予防することができます。
掃除はこまめに!
これら6つのアイテムを使用すればたいていの壁紙のヤニ汚れを落とすことも難しくありませんが、あまりもの頑固なヤニ汚れは素人では落とすことは難しく、プロに依頼をしても完全に真っ白にすることは難しいようで、壁紙の張り替えをすすめられてしまうようです。
壁紙を張り替えるとなると費用もかなりかかってしまいますから、初期段階でしっかり掃除をしておく方が良いですね。
喫煙される方や喫煙者が家族にいる場合には、こまめに壁紙の掃除を行うことで、ヤニ汚れの蓄積を予防することができますから、ニオイもつかずきれいな壁紙をキープすることができます。