赤ちゃんがすくすく成長していく中で、重要な役割を果たしてくれるのが絵本です。読み聞かせが苦手な赤ちゃんも、しかけ絵本なら笑顔で遊んでくれたり見てくれるというママの嬉しい声が多く寄せられています。
まずはしかけ絵本を楽しめる年齢「1歳児」の発育の様子について、詳しくご紹介いたします。またしかけ絵本の選び方や、おすすめのしかけ絵本も何冊かご紹介しますので、是非参考になさってください。
1歳児の発育の様子
1歳を迎えた赤ちゃん。もう伝い歩きから一人よちよち歩きができるようになっていきます。あくまでも目安ですが、1歳3か月頃までにはほとんどの赤ちゃんが歩き始めるようになります。
離乳食も3回食にすっかり慣れて、ほとんどの栄養分(8割程度)を食事からとるようになってくるころです。これも目安ですので、お子様がなかなか離乳食が進んでいなくても心配する必要はありません。個人差がありますので、マイペースで進めてあげてください。
言葉の発達ですが、ママの言っていることを少しずつ理解するようになってきています。簡単な言葉であれば、ちゃんと意味もわかってきます。個人差がありますが、「ママ」「パパ」「わんわん」「ブーブー」などというちょっとした言葉も発するようになります。
自我がかなりはっきりとしてくるころですので、ママやパパが困る場面も増えてきます。歩き始めると縦横無尽に歩き回ります。危険なことに対しては短い単語で注意をして、危険であることを教えていくようにしましょう。
いろんなことに興味を持つ時期ですが、絵本に対する反応も少し変わってきます。今までは読み聞かせをちゃんと聞いてくれていたのに、聞いてくれなくなったりすることも出てきます。興味がいろんなものに向く時期なので仕方がないのですが、しかけ絵本などを利用して、ママと一緒に遊ぶという形で絵本にふれさせてあげるのがおすすめです。
しかけ絵本の選び方
材質
子供は力加減というのができないので、ひっぱったりするときは力任せに引っ張ってしまいます。こういった場合、紙のしかけ絵本の場合破れたりちぎれてしまって、しかけ機能がダメになってしまいます。1歳のお子様が引っ張ったりしてもすぐには壊れないよう、
・布製
・ビニール製
・厚紙製
のものを選ぶのがおすすめです。厚紙製の物はいいのですが、力をかけているうちに破損することがありますので注意してください。
音が出る物
この時期のお子様は音が鳴るおもちゃが大好きです。電車の絵本やピアノの絵本などなら、ボタンを押すと電車の音や踏切の音が鳴るものがあります。また、女の子ならピアノの鍵盤が付いている絵本がおすすめです。
その他にも、動物のなき声がするものや、お話してくれる絵本もあります。
生活習慣がしかけになったもの
「おはよう」「おやすみなさい」「いただきます」「ごちそうさまでした」「こんにちわ」「ありがとう」「ごめんなさい」などがしかけで表現されているものがあります。また、トイレの習慣をつけるためのトイトレのしかけ絵本もおすすめです。
しかけ絵本で楽しみながら生活習慣を学ばせてあげられます。
おすすめのしかけ絵本
はらぺこあおむし どこでもソフトブック
子供が大好きな「はらぺこあおむし」のしかけ絵本で、布製になっています。お口に入れても大丈夫なので、0歳から1歳ごろまで楽しんでいただけるものになっています。1歳でもまだまだお口に入れてしまうこともありますので、こういった布製の絵本はおすすめです。
はみがきだいすき
1歳ごろになると歯もどんどん生えてきます。このころからしっかりと歯磨きの習慣をつけることが大切です。歯磨きを嫌がるお子様にも、この絵本を見ながら虫歯の存在を教えてあげることもできます。
わくわくサーカス
全てのページにしかけが付いているとっても楽しい絵本です。やぶれにくく、手を挟まないように工夫されていますので、安全面でも安心してお子様が遊べる絵本です。引っ張ったり回したり、大人も一緒になって楽しめる1冊です。
ぷれいぶっく
色鮮やかで、肌触りも楽しめ、たくさんしかけがあります。五感を刺激してくれるので、この絵本にはまってしまうお子様がたくさんいらっしゃいます。
どうぶつむらのとびだす!やさいばたけ
ページをめくるたびに動物と野菜が飛び出してきます。本そのものの大きさが小さめなので、小さなお子様でも自分で持って見やすいサイズなのでおすすめです。
とびだす!うごく!どうぶつ
動物にも興味を示す年齢です。大好きなカバさんが大きな口を開けたり、きりんさんが首を伸ばしたりと、いろんなしかけが用意されています。ポップアップや回転盤などのページもありますので、最初から最後までお子様が飽きずに楽しめる1冊となっています。
しかけ絵本はママも一緒に楽しんで!
この年齢になると、自分でページをめくって絵本を見るようにもなります。今まではママが絵本を持って読み聞かせをしていましたが、それを強奪するかのように自分で持ってみたがります。
そんな時は、お子様に絵本を渡して横で一緒に見ながら声かけをしてあげてください。絵本を渡してそのまま放置というのはラクですが、それはおすすめできません。やはりママも一緒に遊んで楽しんであげてください。
絵本はママとお子様とのコミュニケーションツールの一つです。しかけ絵本は遊びの要素が満載ですので、ママも一緒に絵本タイムを楽しんであげるようにしてくださいね。