現代は、多くの出産方法があります。
水中出産や、無痛分娩など、よく耳にするのではないでしょうか。
ソフロロジー出産という方法をご存じですか。
あまり耳慣れない名前ですが、妊婦さんの間で知られ始めてきました。
ソフロロジー出産について、どのようなものか見てみましょう。
ソフロロジー出産とは？
ソフロロジー出産は、ヨガと通じてます。
深い呼吸によってリラックスしながら、分娩に挑戦します。
陣痛が始まると、妊婦さんはあぐらを組み
赤ちゃんの頭を「下側」になるようして、呼吸を整えて緊張をほぐします。
自然な重力の力の助けを借りて、
赤ちゃんが産道を降りてくるのをサポートします。
この時、自分のことを考えるのではなく、
赤ちゃんのことを考えるのがポイントです。
「赤ちゃんも頑張ってる」
「赤ちゃんも同じように痛がってるんだよね」
「自分も頑張らなきゃ」
陣痛の波に呼吸を深く合わせながら、
いよいよ出産、とういタイミングになったら分娩台へ。
ソフロロジー出産の設備を整ている病院なら
分娩の最終に専用の音楽を流したり、
分娩中にリラックスできる映像を流したりして、
出産をサポートしてくれます。
ソフロロジー出産のメリット
ソフロロジー出産のメリットは、なんといってもリラックス効果です。
１．出産時の体力消耗が抑えられます
筋肉の緊張を上手にほぐし、
呼吸にあわせて無理なく「いきむ」。
これを意識して行うことで
体力をじょうずに配分されるようになります。
長い時間がかかる出産を乗り切れます。
陣痛、いきみ、深呼吸。
これらのタイミングをうまく調整します。
２．会陰裂傷が少なくて済みます
筋肉の緊張をうまくほぐすことで、
多くの妊婦さんが経験する会陰裂傷がさけられる場合があります。
じょうずにリラックスすることで会陰の筋肉も伸びやすくなり、
切開する必要がない場合もあります。
ソフロロジー出産の大きなメリットです。
深呼吸をうまく行うことによって母体にも無理をかけません。
赤ちゃんもよく広がった産道を抜けられるので、比較的、安産となります。
赤ちゃんの肌はピンク色に
ソフロロジー出産で生まれた赤ちゃんには、
ママがちょっと嬉しくなるような特徴がよく見られます。
赤ちゃんの肌がピンク色で生まれてくる。
どうしてでしょうか？
出産時、妊婦さんは必死でいきみます。
ところがママが必死でいきんでいる時、
お腹の赤ちゃんはちょっとした無酸素状態になっています。
なかなか酸素が届かない状態です。
いきむタイミングで赤ちゃんが下りてきて、
産道を一気に抜け降りてきます。
もちろんこの時、赤ちゃんは呼吸できません。
しかし酸素は赤ちゃんの生命維持のために、
出産中でも、かならず必要になります。
ソフロロジー出産では深く酸素を吸って吐くので、
産道で頑張る赤ちゃんにも、十分な酸素が行き渡ります。
生まれたての赤ちゃんの肌の色が、
ソフロロジー出産では「ピンク色」に見えます。
酸素が行き渡っているからです。
これはとても嬉しいメリットですね。
ソフロロジー出産に備えたトレーニングとは？
分娩中に深呼吸なんて。
もちろん妊婦さんの中には、
陣痛が始まったらそれどころじゃない、そんな人もいます。
ソフロロジー出産は、事前のイメージトレーニングが重要です。
１．ヨガの呼吸法
ヨガで行われる呼吸法が基本です。
肩の力を抜いて、両手をお腹に当てます。
深く息を吸い込みます。
この時、息は「お腹にたまる」イメージです。
ふうっとお腹が空気で膨れ、
これ以上は息を吸えないというところで、ゆっくり息を吐き出します。
お腹の奥から順番に息が出ていくのを
イメージしながら１０回、繰り返します。
最初は、この深呼吸はとても難しく、
息を強く吸いすぎたり、一気に吐いたりして、上手にできないことがあります。
だいたいの人は、最初はうまく出来ません。
「深呼吸ってこんなに大変なの？」
とビックリするくらい難しいので、毎日行う習慣をつけるようにしましょう。
２．イメージトレーニング
深呼吸を落ち着いた気持ちでじょうずに行えるようなったら、
合わせてイメージトレーニングも。
自分がリラックスできる音楽であれば、専門の音楽でなくても構いません。
子宮ですくすくと育っているお腹のなかの赤ちゃんのことや、
出産のことをイメージします。
何もイメージしなくても、ふっと「無心」な状態になったら、
その状態を「楽しんでも」大丈夫です。
いわゆるヨガの「瞑想」も心の落ち着いた状態でないと訪れません。
本当に心が落ち着くって、こんな状態なんだな。
それを一度体験すればその後のイメージトレーニングは早まり、
出産にもリラックスした気持ちで挑むことが可能になります。
３．トレーニングは毎日行います
現代の忙しい女性にとって、毎日のトレーニング時間は
たとえ１０分でも惜しい……
しかしこの１０分が出産の成功を左右します。
時間帯はできれば朝、朝日を浴びて行うのが最も良く、
脳の目覚めと一緒に深呼吸を繰り返します。
一日の様々な苦労を思うとおもわずユウウツになる日もありますが、
イメージトレーニングで心理状態を上向きにチューニングしましょう。
母体にも赤ちゃんにも、良い結果をもたらしますよ。
