妊娠超初期の体温はどう変化する?

妊娠超初期と呼ばれる時期があります。これは妊娠0~4週目をさします。まだまだ妊娠しているかどうかさえも判定しづらい時期でもありますが、この時期の体温の変化がどうなるのかご存知でしょうか?

妊娠しているかどうかは、基礎体温をしっかりとつけているとよくわかります。では基礎体温とは何なのか詳しくご紹介いたします。また、妊娠超初期の体温の変化や、それ以外の症状などがあるのかどうかについても併せてご紹介いたします。

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基礎体温とは?

女性の健康のバロメーターともいえる基礎体温。これを日頃からきちんとつけていることで、生理周期がわかるだけでなく、排卵日や妊娠したのかどうかなども予測することができます。

そもそも基礎体温というのは、基礎代謝が行われている時の体温のことを指しています。朝目が覚めて起き上がる前に舌の下に体温計をあてて計測します。

基礎体温をグラフにしてつけていくことで、1カ月のうち「低温期」と「高温期」の二層にわかれることに気づくことができます。

低温期とよばれるのは、生理開始頃から次の排卵日までになります。排卵日を境に一気に体温が上がり、高温期に突入します。2週間程度続いた後、妊娠しなければ体温が下がり次の生理がやってきます。

高温期がずっと続いている場合(3週間以上)は、妊娠している可能性が非常に高くなります。逆に低温期がずっと続いている場合、排卵が正しく行われていない可能性があります。排卵が行われていないのならば、当然妊娠することもできませんし、何らかの体の不調が現れることもあります。

女性の体はデリケートですので、ちょっとした環境の変化で基礎体温のグラフは大きく変化します。健康管理の一環として、妊娠を希望しているしていないにかかわらず、計測する習慣をつけることをおすすめします。

妊娠超初期の体温はどう変化する?

妊娠超初期の体温の変化

先にも書かせていただいておりますが、妊娠の兆候として、高温期が3週間以上続くことで妊娠の可能性が非常に高くなります。妊娠超初期というのは、まだ妊娠確定前の段階になります。この時期でも体温は高温期である方が多いです。

高温期がしばらく続いていきなり体温が下がることがあります。これは「インプランテーションディップ」と呼ばれるもので、着床時に起こる現象だという考え方があります。

高温期が始まって1種間程度経過した頃に1~2日程度下がります。ただ、高温期がずっと続いていて、いきなり体温が下がり3日以上その状態が続くのであれば、黄体機能不全が疑われます。

インプランデーションディップの症状は、妊娠していなくても起こる場合がありますので、基礎体温をしっかり毎日計測して、3日程度様子を見るようにしてください。

基礎体温には個人差があります。必ずしも妊娠した方全てがきれいな高温期と低温期に分かれているわけではありません。グラフをつけていて、がたがたな感じになることもあります。大切なのは少しの変化にいち早く気づくということです。きれいな2層のグラフでなくても、何となく高温期が続いているというのであれば、妊娠を疑ってみる様にしましょう。

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体温の変化以外の症状は?

妊娠超初期というのは、なかなか身体の変化を感じにくい時期でもあります。基礎体温をしっかりとつけていれば、ほんの少しの体調の変化にも気づきやすくなります。ですが、なかなか基礎体温を毎朝測れない方もいます。

また基礎体温だけではわかりにくいこともあります。そういった場合は、以下の症状がないか確認してみましょう。

・乳房の痛み
・倦怠感
・吐き気
・頭痛
・腰痛
・下腹部がぴくぴくとする
・息切れ
・めまい
・生理がこない
・少量の出血
・トイレの回数が増える
・強烈な睡魔
・便秘と下痢
・風邪に似たような症状がでる
・味覚の変化
・体温が高くなる
・寒気がする

主に経験された方の症状ばかりです。本当に個人差が大きいので、何も症状がない方もいらっしゃいます。何も変化がないからといって不安になることはありません。高温期が続いていたら妊娠の可能性はありますので、自己判定できる時期がきたら、検査薬を使って判定してみてください。

妊娠超初期の体温はどう変化する?

この時期の注意点

妊活中の方はもちろんですが、妊娠している可能性があると自覚したなら、超初期にも注意していただきたいことがあります。

葉酸摂取

葉酸は先天性異常のリスクを軽減できたり、つわり症状の軽減にも効果が期待できる物です。妊娠前からの摂取が推奨されており、特に妊娠超初期から初期にかけては必須の栄養素となっています。積極的にサプリメントなどを利用してしっかりと補給するようにしてください。

からだをあたためる

動物が大事に卵を温めるように、お腹に新しい命が宿っている可能性があるのなら、体を温めるようにして冷やさないよう注意してください。妊娠するとたくさんの血液が子宮に送られます。身体が冷えていると、子宮に十分な血液が送られなくなってしまいます。

禁煙・禁酒

妊娠したら当然のことです。まだはっきりとしていなくても、そうかもしれないと思った段階で控えることをおすすめします。

体調が悪いときは休む

疲れやだるさ、いつもと違った体調不良を感じたら、無理せず休むようにしてください。妊娠すると女性の体は急激に変化していきます。その時その時で体から発せられるサインを無視せずに、十分な休息をとるよう心がけてください。

妊娠超初期の体温はどう変化する?

病院にはいつ行くべきか?

妊娠超初期で迷うのは、病院にいつ行くべきかということです。最近の妊娠検査薬はとてもよくなり、かなり早い時期から妊娠判定ができるようになっています。

一般的な検査薬は、生理予定日から1週間後から使用可能となっています。その頃はすでに妊娠5週目になるので、妊娠超初期という時期は過ぎていることになります。それより以前に検査薬で判定をして陽性反応が薄く出ることもあります。

ただその時点で病院に足を運んでも、妊娠しているという診断をすることは非常に難しい時期なのです。たとえ陽性反応が出たとしても、病院に足を運ぶのは5週目以降に検査薬で鮮明な陽性反応が出たことを確認してからにしましょう。

妊娠超初期に妊娠を確定することはとても困難です。基礎体温やそのほかの症状が自覚できた方は、病院に行くまではできるだけ安静に過ごすようにしてください。