最近は妊活が定着してきたこともあり、かなり早い段階で妊娠に気づく方が増えています。妊娠3ヶ月頃といえば、ママの体にも様々な変化が見られる時期でもあり、妊娠を実感し始める時期になります。
妊娠3ヶ月頃の赤ちゃんと母体の様子をご紹介いたします。また、お腹に張りを感じるとはどういうものなのか、また、受診すべきお腹の張りはどういった感じなのかもご紹介いたします。この頃のお腹の張りは、赤ちゃんからのサインですので、いざという時の為に知っておきましょう。
妊娠3ヶ月の赤ちゃんと母体の様子
赤ちゃん
妊娠3ヶ月というと、妊娠週数でいうと8~11週にあたります。この時期になると、赤ちゃんは胎芽から「胎児」という呼ばれ方にかわります。個人差はあるものの、大きさは8~9㎝位にまで大きくなります。
器官の形成や内臓の成長といった、赤ちゃんにとっては非常に重要な時期となりますので、ママは口にするものは、できるだけ赤ちゃんの事を考えて気をつける必要があります。お腹の中で羊水を飲み、おしっこをするといった事もこの時期から始まります。
この時期になると、ママがエコーでみても、人間らしい形を確認することができるようになります。心音(心臓の音)がハッキリと確認できるのもこの時期になります。
エコーをみてもらうとわかりますが、心臓の音とともに、体を動かしているのも確認できるようになります。ただ、ママが胎動としてその動きを感じるにはまだ早く、もう少し先になります。
通常、出産予定日は最終月経開始日から予測されますが、この時期の胎児の頭からお尻までの長さを計測することで、より確実な出産予定日が計算され、修正されたりします。
また、外性器が形成される時期でもあるのですが、まだまだ小さいのでエコーでも確認することができません。性別が判明するのは、まだ先になります。
母体
このぐらいの時期になると、子宮も少し膨らみ始めますが、まだママの体を外から見る限りでは、お腹のふくらみなどは確認できません。ただ、経産婦さんなどは、すでに膨らみ始めて、今まで履いていたパンツが履けなくなるという方もいらっしゃいます。生理前に胸が張る、痛い、といった感じをこの時期に経験する方もいらっしゃいます。
3ヶ月といえば、つわりもピークを迎える頃です。つわりの症状には大きな個人差があり、「吐きづわり」「食べづわり」など、人によってその症状も違います。つわりによって、急激な体重の増減もある頃です。
この時期に体重が増えすぎてしまうと、その後の体重管理が難しくなります。そうなると妊娠中毒症などの危険もありますので、食べづわりの方は注意が必要です。
つわりに加えて、この時期は流産などにも注意が必要な時期になります。おりものが多くなるのですが、変色していたり、臭いもいつもよりもきつくなったりします。出血することもあるため、おりものはチェックは欠かさないようにして下さい。
妊娠3ヶ月のお腹の張りはどんな感じ?
妊娠3ヶ月はまだ初期の段階です。この時期のお腹の張りは、生理痛に少し似ている感じがします。鈍い痛みや、下腹部に違和感を感じることもあります。また、便秘がちな方は、それが原因だと思ってしまう事もあります。
女性なら経験したことのあるような感じになります。この時期のお腹の張りは、赤ちゃんがこれから大きくなりますよ、という証でもあります。大きくなっていく赤ちゃんの為に、子宮が少しずつ大きくなり始めているので、張りを感じるのはおかしいことではありません。
ただ、妊娠初期段階では、流産などの可能性も非常に高いので、この時期のお腹の張りは注意が必要です。心配し過ぎもかえってストレスとなり、母体にはよくありません。不安を感じたら迷わず受診するか、受診前に病院に電話をして相談することをおすすめします。
こんなお腹の張りを感じたら受診を!
妊娠3ヶ月のお腹の張りは、感じてもおかしくはないのですが、赤ちゃんからのSOSのサインである可能性もあります。
・おりものに血が混じっている
・出血している
・30分以上張りが続いている
・生理痛のひどい時のような痛みがある
・体を休めて横になっても痛みが治まらない
・1時間の間で何度も張りがおそってくる
・性器の近くから下腹部辺りまでピリピリとした痛みがある
お腹の張りに伴って、これらの症状に当てはまる場合は、何らかの異常が起きているサインと判断してください。
この時期は、切迫流産や絨毛膜下血腫などの可能性もあります。落ち着いて、自分の体の状態をしっかりと把握して、なるべく早くかかりつけの産婦人科を受診するようにしてください。
安静が大事な時期であることを忘れずに!
妊娠3ヶ月目は、まだまだ妊娠初期で安静が大事な時期です。つわりに苦しんでいると、そうであることが自覚できるので、比較的自分で休息を取る妊婦さんが多いです。
ですが、つわりが無い妊婦さんもいらっしゃいます。お腹も目立たないので、ついつい妊娠前と変わらない生活をしてしまう方がいます。つわりがなくても妊婦であることを忘れず、もしお腹の張りを少しでも感じたら休息をとるようにしてください。不安を感じるような痛みや張りがある場合は、なるべく早く受診しましょう。
ただ、張りを気にするあまり、それがストレスとなってしまうというケースもあります。できるだけ自然に、ゆったりと穏やかな気持ちでいるようにしましょう。体の冷えに注意して、安静にする時間もしっかりととるようにしてくださいね。