妊婦さんにとって妊娠初期は心配や不安等何かと気がかりな事が多いと思います。中には「妊娠初期に運動した事でお腹の赤ちゃんに悪影響が出るのでは…」と心配している妊婦さんもいるでしょう。実は妊娠初期であっても運動をする事は出来ますよ。運動する事で妊婦さんと赤ちゃんに嬉しいメリットも沢山あるんです。

ここでは妊婦さんが妊娠初期に運動をするメリットと、おすすめの運動方法や注意点等をご紹介いたします。あなたの妊娠ライフに役立ててみて下さいね。

妊娠初期は運動しても良いの?

妊娠初期はお腹の赤ちゃんが順調に成長してくれているかとても不安になるものですよね。妊娠中はむやみに体を動かすと流産や出血の危険があるかも…と運動する事に抵抗がある妊婦さんも多いと思います。しかし妊娠初期の適度な運動は妊娠中のストレスを軽減してくれるのでリラックス効果がありますし出産に向けて体力を付ける事も出来ますよ。

流産の危険性が最も高まるのは妊娠15週頃まで。この時期の流産は赤ちゃんの染色体異常によるものが大半なので、運動や仕事が原因で流産すると言う確率は高くはありません。妊娠初期でも心身共に順調なら軽い運動を行っても問題はないですから軽く体を動かして気分転換してみると良いですね。

しかしあまりに激しい運動は流産の可能性を高めてしまいますよ。アスリート並みの激しい運動や転倒のリスクがある運動、短距離走や激しい筋トレ等は控える様にして下さいね。

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妊娠初期に運動するメリット

妊娠初期は運動する事で流産や出血の可能性が高まるのではと思われがちですが、実は軽い運動を取り入れる事で流産予防にもなるのです。妊娠初期に起る流産は赤ちゃんの染色体異常が原因と言う場合が多いのですが、母体の子宮が代謝不良で赤ちゃんに必要な栄養が十分行き届かない為に起こる場合もあります。

適度な運動を取り入れる事で、子宮の代謝と環境を良くする働きがあり流産予防の効果が期待出来ます。普段から冷え性の人や肩こりが気になる人は子宮の代謝もよくない場合が多いので運動を取り入れる事をおすすめしますよ。

妊娠初期の妊婦さんはつわりの症状や便秘に悩まされる人も多いでしょう。つわりの原因は諸説ありますが一説に、エストロゲン(卵胞ホルモン)やhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)と言ったホルモンの分泌量が妊娠初期に増える事によって胃腸の働きが弱くなったり、脳の嘔吐中枢が刺激される為に起こると言われています。

また、妊娠中の便秘はつわりによる食生活の偏り、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れによって引き起こされます。妊娠初期に軽く運動する事で自律神経が整いつわりが緩和され腸の動きも良くなりますよ。

妊娠初期はホルモンバランスの変化でこころが不安定になりがち。イライラしたり落ち込んだり、突然涙が出てきたりと感情のコントロールが上手く出来ない事も多くなります。気持ちが不安定な時は運動を取り入れる事で気分転換になり、ストレスも発散されますから軽く体を動かしてみましょう。

妊娠初期に適度な運動をし、軽く体を動かす事により流産予防や、つわり・便秘・ストレス等の緩和等のメリットが期待出来ますので、その日の体調と相談しながら軽い運動を取り入れてみると良いですね。

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おすすめの運動と注意点

妊娠初期に行う運動としておすすめなのが軽いウォーキングです。1日30分〜40分ほどを目安とし出産2週間前まで継続して行うのが理想ですよ。買い物に行く時や近所の公園に散歩に行く時等、ウォーキングを意識して歩くだけでも効果があります。日光を浴びて外を歩く事で自律神経が整いますし出産に向けての体力作りにもなりますね。

しかしつわりが酷い時や体調がすぐれない時は止めておきましょう。またウォーキングを行う際には交通量の多い場所を避けて水分補給を忘れないようにして下さいね。万が一に備えて携帯電話や母子手帳、財布(タクシー代)等は身に付けておくと安心です。

他にはお腹の負担にならない程度の軽いストレッチも効果がありますよ。ストレッチで筋肉の緊張が解され血流が良くなると肩こりや腰痛等の症状が軽減されますし、骨盤が開きやすくなるので安産に繋がります。

しかし腹部を圧迫したり体をひねったりするストレッチは負担が大きい為避けた方が無難です。またスクワットの様な比較的運動強度が高いものは妊娠中期以降にするのがおすすめですよ。

マタニティーヨガやマタニティースイミング等の妊娠中の運動は、安定期に入る頃の妊娠15週6日を過ぎてから、医師や助産師さんの許可を得て行う様にしましょう。

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妊娠初期にはNGな運動と注意点

妊娠初期だけでなく妊娠中の妊婦さんは、激しい運動や転倒の可能性がある運動はNGです。マラソン・短距離走・球技全般・激しい筋トレ・サイクリング・縄跳び(ジャンプするもの)等は妊婦さんの体に大きな負担がかかります。また集団スポーツ等他人と接触する危険のあるスポーツは行わない様に注意して下さい。

妊娠初期は特に心拍数が大きく上がり息が切れる様な運動は控える様にしましょう。自転車も転倒の危険がありますから妊娠初期から乗らない様に心掛ける事が大切です。近くでも自転車は使用せず軽いウォーキングのつもりで歩いて行くのが望ましいですね。

妊娠初期は適度な運動が効果的

妊娠初期はホルモンバランスの変化で体や心の不調が起こりやすい時期です。軽い運動を取り入れる事で心身のトラブル軽減に効果がありますから、毎日の習慣に出来る様積極的に取り組んでいきましょう。とは言うものの妊娠初期の症状には個人差があります。体調がすぐれない時は無理をせずゆっくりと休んで下さいね。

妊娠初期は無理のない適度な運動を取り入れて心身共にリラックスした生活を送る事が大切です。運動を取り入れて健康的で快適な日々になる様、素敵な妊娠ライフをお過ごし下さいね。