なかなか勉強しない子供に「勉強しなさい!」が口癖になっていませんか?本来、新しい知識を学ぶ勉強とは楽しいものです。子供は好奇心も旺盛ですから、知らないことを知っていくことは楽しいはず。それを嫌いにさせているのが実は親なのです。勉強好きにさせる方法をご紹介します。
子供が勉強嫌いになる原因は親にアリ
自分が知らないことを知る、知識を増やすというのは本来楽しいものです。
子供は好奇心が旺盛で興味を持ったことには「何で?何で?」と聞いてきて親を困らせることも多いですね。
本来楽しいはずの勉強が大嫌いというお子さんが多いのも事実です。
ではどうして勉強嫌いになるのでしょうか。
その原因の大半は親にあります。
楽しいはずの勉強を親がつまらなくしてしまっているのです。
勉強嫌いの原因は、親の劣等感が影響していることが多いとされています。
勉強することの大切さは、社会に出た親はわかっています。
中には自分自身が勉強が嫌いだったため、しっかり勉強をしてこなかったことを後悔している方もいるでしょう。
だからこそ、同じ思いを子供にさせたくないと思うのです。
ですが残念ながら、この親の劣等感が「勉強好き」から遠ざけているのです。
勉強は子供に強制させるのに、「将来役に立たない」「勉強は辛い」などネガティブな言葉を無意識に発していませんか?
そんな言葉を日々聞いている子供はどうしても勉強に対してネガティブな感情を持ちます。
親の学歴が高くない場合はネガティブな発言が多く見られます。
つまり親が勉強に対して、「つまらない」とか「難しい」「嫌なもの」ととらえていることが問題です。
また学歴の高い親は自分と同じように子供にも強制する傾向が強く、それが勉強嫌いの子供を作っているのです。
他にも、子供の飽きっぽさをダメだと否定することも原因です。
親の立場からすれば、決めた時間しっかり集中して1つの勉強をしてほしいと思いがちです。
そのため、勉強の途中で飽きてしまって他の教科に移ろうとすると、「最後までしっかりやりなさい!」と注意することも多いですね。
実は飽きっぽいのは知能の高さの証明ともいわれています。
勉強中に飽きたら、途中であっても他の教科の勉強に移っても良しとしてあげる方が良いのです。
勉強を強制せず、ネガティブなイメージを持たせないようにすることが大切です。
子供を勉強好きに変身させる方法
勉強嫌いの子供を作っているのは、ほとんどは親が原因です。
子供に対し「勉強しなさい」という親の言葉は勉強嫌いを助長するのです。
ではどうやったら勉強好きになってくれるのでしょうか。
親のそばで勉強させる
子供部屋で一人で勉強させるよりも、親のそば、特にお母さんのそばで勉強させるのがおすすめです。
お母さんの存在を感じながら勉強すると、子供にとっては安心感が得られ、わからないところをすぐに聞けるので躓きの防止になります。
勉強は「静かな環境で集中して」と思いがちですが、お菓子を食べながらやジュースを飲みながら楽しく進めるほうが、勉強は楽しいものだとなります。
たくさん質問する
普段お子さんとのコミュニケーションは取れていますか?
たくさん質問しているでしょうか。
子供は質問されると、一生懸命考えて答えてくれますね。
つまりたくさん質問をすればするほど、子供の考える力が養われていくということです。
今までは問題を見ただけで「わからない」と放り投げていた子供も、考える力が身に付くことで「ちょっと考えてみよう」という気持ちが出てきます。
選択肢を与える
勉強は親から強制されるのではなく、自分の意志でしていると思わせることが大切です。
強制されるとどうしても反発心が出てしまいます。
自分から進んで勉強をしていると思わせると、子供のやる気はどんどんアップします。
勉強しなさいは禁句
ついつい言ってしまいがちな「勉強しなさい」という言葉。
「しなさい」という命令口調は子供の反発心をあおるだけです。
勉強好きにさせるには、親からの声かけも重要です。
「勉強しなさい」ではなく「今日はどんな宿題が出た?」など工夫しましょう。
勉強をがんばったら褒める
親からすれば決められた学校の宿題や家でのドリルはやって当たり前のものです。
でも勉強が終わったら褒めてあげることが大切です。
親に褒めてもらうことは子供にとってうれしいことですから、やる気もアップします。
勉強後のお楽しみを作る
勉強後に楽しみが待っていれば子供のやる気もアップします。
例えば、「宿題が終わったら一緒にゲームしよう」とか「美味しいお菓子を食べよう」など、勉強の後に楽しみを持たせることも勉強好きにさせるのに有効です。
楽しみは特別なことを毎日用意するのは大変ですね。
子供は親と一緒に何かをすることだけでも十分楽しめます。
録画した番組を見る、お菓子を食べる、ジュースを飲むなど何でも構いません。
リビング学習がおすすめ
小学生になると個室を与え、そこに学習机を置いて1人で集中して勉強させようとするご家庭も多いですね。
子供も自室が持てて嬉しいですが、個室で1人で勉強させるよりも、ちょっと騒がしいリビングで勉強するリビング学習が注目されています。
以前は個室の方が成績が上がるといわれていましたが、最近ではリビング学習の方が良い結果が出ています。
リビングは子供にとってもリラックスできる環境です。
リラックスできる環境だからこそ学習効果が高いのです。
勉強が嫌いな子供こそ、ちょっと騒がしいリビング学習が向いているようです。
自室は静かで集中できそうですが、誰の目も届かないので部屋の中のものに意識が取られ勉強に集中できません。
リビング学習だとテレビなどの誘惑もある反面、親が近くにいる緊張感と安心感で集中できるのです。
またリビング学習は集中力を身につけるのにも効果が高いといわれています。
リビングに騒音はつきものですが、その騒音の中で勉強するほうが集中力を身につけられるのです。
勉強は少しずつ好きなことから!
勉強嫌いを勉強好きにするにはある程度の時間はかかります。
焦らずに少しずつ、子供の好きなことから始めていきましょう。
勉強嫌いの子供でも、何か一つは好きな教科などがあると思います。
好きな教科から勉強して伸ばしていくと、だんだん勉強に対する意欲も出てきます。
一つでも得意な教科があれば、自信につながりますよ。