結婚してから夫がモラハラ夫だとわかり、離婚に至る夫婦が増えてきています。しかしメンタルがボロボロにされてしまい、離婚に至るまで時間がかかり辛い思いをしている人も少なくありません。モラハラ夫の特徴から、モラハラ夫への対応の仕方など、対策や対処法についてご紹介します。
「モラハラ夫」とは?
モラハラとは、長時間にわたって相手を支配する精神的な暴力のことをいい、その支配する手段には、様々な暴言、態度などがあります。相手の人格を否定するような言葉をぶつけながら、優しい態度を取ったりと、相手をコントロールしようとします。
一昔前なら「亭主関白」で済んだかもしれませんが、自分のことしか考えないモラハラ夫に振り回され、自分ばかりか子供たちにも精神的な負担を強いるのがモラハラ夫の恐ろしい姿なのです。
モラハラ夫の特徴
結婚するまでは優しい人だったのになぜ…という風に、態度が急変してしまうなど、モラハラ夫には特徴がいくつかあります。詳しく見ていきましょう。
外と家での態度が違う
いわゆる「外面がいい」人が多いです。会社や近所では「優しい人」と思われているのに、家では態度が豹変します。
自分の非を認めない
妻の言動や行動には文句を言いますが、自分のしたことを指摘されると怒り出します。また愚痴が多く、会社の同僚などの悪口を平気で口にします。
相手の非を見つけると徹底的に攻撃する
自分の非は認めない代わりに、相手の過ちを見過ごさず、言葉で追い詰めます。
家庭内のトラブルをすべて妻のせいにする
自分に非はないと思っているので、何かあればすべて妻が悪いと言います。被害者意識が強いのもモラハラ夫の特徴です。
嫉妬深い
モラハラ夫は相手をコントロールし、支配しようとします。妻が友達に会いに行くのを許さなかったり、電話をかけるよう脅したりします。
同情を引く
普段は強い言葉を投げかけたりするのに、子供の頃の辛い体験などを話して同情を引こうとします。また周囲の人にもかわいそうな自分をアピールすることもあります。
たまに優しくなる
暴言を吐いたり、無視をしたりしているのに、たまにプレゼントをくれたり優しい言葉をかけてきたりします。態度を急に変えるのはモラハラ夫の特徴です。
常に相手の行動や言動を見張っている
相手の弱みを見つけ、攻撃することで常に自分が上位に立ち、相手を見下す機会を狙っています。
うそをつく
妻の評判を下げるために、外でうそをつきます。
モラハラ夫の親もモラハラを行っている
親がモラハラを行っていて、それを見て育っている場合、モラハラ夫になりやすいといえます。また義理の両親に妻がモラハラされることもあります。
モラハラ夫の口癖
特徴に加え、日頃こんなことを言われていませんか?
・俺とお前をいっしょにするな
・お前、母親(女・嫁)だろ!
・誰のおかげで暮らせてる(飯が食える)と思ってる
・家事は女の仕事だろ
・馬鹿、死ね
・離婚だ
毎日のようにこんな言葉を言われたら、メンタルがおかしくなってしまうのは当たり前。しかしこんなことを言われても、夫を愛する気持ちが強い人はそれを受け入れてしまいます。実はモラハラを受ける人には、されやすい素質や特徴があるのです。
モラハラされやすい人の特徴
モラハラをする人は、モラハラをしやすい人に近づく傾向があるのです。
責任感が強い人
責任感が強く、完璧主義だと相手に責められると「私が駄目だからこうなってしまうんだ、私がなんとかしないと」と相手を受け入れてしまいます。
自分より相手を優先してしまう人
相手を思いやること、相手を大切にすることを教えられて育った人は、モラハラにあっても相手を信じようと努力し、結果振り回されてしまいます。
劣等感があり、向上心を持っている人
今のままの自分では駄目だ、といつも向上心を持って生きようとする人の劣等感をモラハラ夫は常に攻撃し続けます。その結果自信を喪失し追い込まれてしまいます。
我慢強い人
自分が我慢すればなんとかなる、と耐えてしまったり、言い返さない人はモラハラ夫にとって都合のいい人になってしまいます。
尽くす人
モラハラ夫であっても、従順な妻はモラハラをさらに加速させてしまいます。
妻ができること・やること
モラハラ夫に対し、妻ができることはあるのでしょうか。妻から夫がモラハラだと感じても、夫自身は自分の考えが正しく、常識があるのは自分のほうだと思っていますので、その考えを改めさせることは難しいといえます。しかしモラハラ夫と付き合い続けるうちに、妻は精神的に追い詰められるだけでなく身体的にも疲弊してしまいます。そうならないためにも以下のような対処を取ることが必要です。
夫にモラハラを自覚させる
夫のモラハラがまだそれほどひどくない状態であれば、夫の言葉や態度に自分がどれほど傷ついているか伝えることで自覚できる場合があります。
夫を立てるようにする
夫は自分がいつも優位に立っていなければ気が済まないので、それを満たしてあげるようにします。
何を言われても聞き流して反応しない
モラハラ夫は、暴言や無視することで、妻が泣いたりおびえる様子を見て優越感を満たしています。それを満足させない態度を取り続けることで、夫は逆に不安になり、引き留めようとしてきます。
周囲に相談してみる
モラハラかもしれない、と思いながら家庭内の問題は家庭内で、と自分だけで抱え込もうとすると、モラハラがエスカレートしてしまいます。味方を多く作っておきましょう。
離婚をする
夫がモラハラを自覚せず、モラハラが様々な影響を及ぼしているのなら離婚を考えるのも一つの解決策です。しかしモラハラを受けていることの証拠が必要です。記録を取る、ボイスレコーダーで録音するなどして残すことが必要となります。話し合いがまともにできない可能性が大きく、離婚にこぎ着けるまでは時間がかかることも覚悟しておくことが必要です。