「重曹水」をグツグツするだけ!鍋についた焦げ付きの落とし方

 

料理中、目を離している間にうっかり鍋やフライパンを焦がしてしまったり、焦げ付かせた記憶はないのにだんだん鍋の外側が黒く焦げてきたりすること、ありますよね。そんなとき、「重曹」が便利なんですよ。

重曹は、古くから「ふくらし粉」という名前で食品にも使用されてきた安全もので、肌の弱い方でも安心して使用できるものです。

たわしで力任せに擦ったりするよりずっと簡単キレイに焦げを落とすことができる、重曹を使った焦げ付きの落とし方を詳しくご紹介します。

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用意するものは?

用意するものは以下の2つです。

重曹
焦げ付きを落としたい鍋やフライパンが入る大鍋(※鍋の外側の焦げ付きを取る場合)

重曹はドラッグストアなどで販売されています。
重曹には「食用」「工業用」などのグレードがありますが、焦げ付きを取るなら安価な工業用で十分です。

鍋やフライパンが入るような大鍋がないという場合は、水が流れないように排水口を塞いだシンクや大きめのタライ、ゴミ袋などを利用すると良いでしょう。

鍋の内側の焦げ付きだけを落としたい場合は大鍋は用意しなくて大丈夫です。

「重曹水」をグツグツするだけ!鍋についた焦げ付きの落とし方

 

鍋についた焦げ付きの落とし方

1.鍋に水と重曹を入れる

鍋または大鍋に、焦げ付いた部分が被るくらいの水を張り、コップ1杯(200cc)に対して大匙2程度の重曹を混ぜます。

2.熱湯を湧かす

そのまま鍋を火にかけ、熱湯を湧かします。

熱湯に重曹を入れると、その瞬間に発泡して激しく吹きこぼれてしまう恐れがありますので、必ず水に重曹を入れた後、お湯を沸かしましょう。

3.10分程度沸騰させる

大鍋に焦げを落としたい鍋を入れ、吹きこぼれないようにしながら10分ほど沸騰状態にしておきます。焦げ付きが酷い場合は15分ほど沸騰させると良いでしょう。

シンクやタライなどを利用する場合は、そちらにお湯を移して焦げを落としたい鍋などを入れてくださいね。

4.冷めるまで置いておく

火を止めて粗熱を取ります。

可能であれば、熱が逃げにくいように鍋に蓋をして数時間放置すると、さらに効果的です。夜にお湯を沸かして、翌朝まで置いておくと良いでしょう。

軽い焦げであれば、これだけで剥がれて浮いてきます。

自然と剥がれなかった焦げは、お湯が冷めたらスポンジやたわし、菜箸などで擦ってある程度取りましょう。

5.普段通りに洗う

一旦お湯を捨てて、普段通り洗剤とスポンジで鍋を洗います。鍋に残っていた焦げも、重曹の力で落としやすくなっています。

一度では落としきれなかった頑固な焦げ付きは1~4を何度か繰り返したり、直接重曹を振りかけてスポンジなどで擦ると良いでしょう。

重曹にはクレンザー効果もあるため、ホーローなど傷つきやすい鍋は重曹で擦るのは避け、煮沸を繰り返す方法にしてくださいね。

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アルミ製の鍋は重曹よりクエン酸!

簡単に鍋やフライパンの焦げ付きを落とすことのできる重曹ですが、アルミ製の鍋で実戦するのは絶対に避けてください。

アルミニウムはアルカリに弱く、アルカリ性の重曹で鍋が黒く変色してしまったり、腐食して穴が空いてしまう恐れがあるからです。

アルミ製の鍋の焦げ付きを落とす場合は、水1Lあたり大さじ2杯のクエン酸や酢を溶かして10分ほど煮沸しましょう。

ただし、アルミニウムはアルカリだけでなく酸にも弱く、酸性であるクエン酸や酢も鍋への負担となってしまうため、繰り返し行うことはお勧めできません。

「重曹水」をグツグツするだけ!鍋についた焦げ付きの落とし方

 

焦げ付きを予防することが一番!

どんなに手軽に落とせるとしても、何もしないで済むのと比べればやはり手間。一番よいのは、最初から鍋を焦げ付かさないことですよね。

焦げ付きを予防するために大切な4つのポイントをご紹介します。

1.火加減に気をつける

鍋底からはみ出るほどの強火で調理すると、どうしても鍋の外側が焦げ付いてしまいます。

火加減は強くても中火~鍋底から出ない程度の強火で調理するようにしましょう。

2.洗った鍋を直火で乾燥させない

鍋やフライパンを洗ったあとコンロにかけて直火で乾燥させると鍋底が焦げてしまいます。洗った鍋やフライパンは、お皿などと同じように布巾で水気を拭き取るようにしましょう。

とは言っても、家事の時間を少しでも短縮するために直火で乾燥させているという方も多いと思います。そんな方におすすめなのが、洗ったあとの鍋やフライパンでお湯を沸かすという方法です。

鍋やフライパンの外側だけを布巾で拭いて水を張って火にかけ、沸騰したらお湯は捨ててください。お湯を捨ててすぐは鍋の中に水分が残っていますが、すぐに蒸発してしまいます。

また、排水口に熱湯を捨てることでコバエなどの害虫が発生するのを防ぐこともでき、一石二鳥です。

3.五徳を掃除する

煤などの汚れが溜まった五徳の上で調理すると、その汚れが焦げ付きの原因になってしまいます。

こまめに掃除して、綺麗なコンロを保ちましょう。

4.いつも焦げてしまう部分がある場合はサンドペーパー

「いつも同じところが焦げ付いてしまう」という場合、最初に焦げ付いたときにゴシゴシ擦って焦げを取ったのが原因で、鍋が傷ついてしまい、よけいに焦げ付きやすくなってしまっているのかもしれません。

そんな時は、水研ぎサンドペーパーとピカールなどの金属研磨剤を使って傷を修復すると、
焦げ付きにくくなります。

詳しいやり方はこちらの動画を参考にしてください。

食品を扱う鍋やフライパンは、いつでも綺麗にしておきたいですよね。

鍋をグツグツするだけの重曹を使った方法で、手軽に焦げ付きを落としてピカピカの状態をキープしましょう。