夏が終わって、エアコンを使うことがなくなりますが、使い終わった後もしっかりと掃除をしていますか?また、翌年、久しぶりに使う前に掃除をしていますか?掃除をしないで、エアコンのスイッチをオンすると、なんだかすっぱい臭いがするという経験をしたことがあるのではないでしょうか。それはエアコンの臭いではありません。内部にカビなどが発生しているからなのです。
このエアコンの臭いの原因の詳細やその臭いを取る掃除方法をご紹介いたします。また、エアコンの臭いを防ぐ対策法などもあわせてご紹介いたします。
エアコンの臭いの原因は?
エアコンのイヤな臭いの原因として考えられるのは、エアコン内部に発生しているカビです。エアコンにはフィルターがついていますが、やはり内部にほこりや汚れがたまります。エアコンの中では、水が発生します。ほこりや汚れと水が合わさることで、臭いが発生してしまいます。
こまめにエアコンのフィルターなどを掃除しているのに、すぐにすっぱい臭いやイヤな臭いがでてくることがあります。買ったばかりの新しいエアコンでさえも、1ヶ月程するとすっぱい臭いがすることもあります。水が発生するエアコン内部は、とてもカビが発生しやすいところなのです。
また、エアコンは外部(室内)の空気を取り入れて、冷気を送り出すという構造になっているため、お部屋の臭いを吸い込むことになります。食事やペットの臭い、たばこの臭いなどもエアコンの中に入ることになるので、それらもエアコンのイヤな臭いの原因となります。
臭いを取るための掃除方法
エアコンの臭いを取るための掃除方法をご紹介いたします。
<フィルター掃除>
ほとんどのエアコンについている、取り外し可能なフィルターを洗います。このフィルターはできれば週に1度は洗うようにしましょう。
1.エアコンからフィルターを取り外し、掃除機で埃をしっかりと吸い取ります。隅の方についていて取れにくいほこりは、使い古しの歯ブラシなどでこすればすぐにとれます。
2.中性洗剤を薄めた水に付けて、ブラシなどで優しくこすり洗いします。
3.水気をきって、日陰で干して乾燥させてください。
<吹き出し口ルーバー掃除>
風が出てくる吹き出し口についている羽根のことをルーバーといいます。外し方はそれぞれの説明書に記載されています。外れない場合は、付けたままでも行えますので無理やりはずそうとするのは止めましょう。
1.エアコンのコンセントを抜きます。
2.バケツにぬるま湯を入れて、中性洗剤をいれて薄め、雑巾やクロスを浸してしっかりと絞っておきます。
3.ルーバーを外して「2」で絞った雑巾やクロスで汚れを拭いていきます。
4.気になる方は水ぶきをしてから、乾いた雑巾などでしっかりと水分を拭き取ってください。
5.ルーバーを元に戻します。
<エアコン内部>
ドラッグストアやホームセンターなどで販売されているエアコン洗浄スプレーなどを使うことで、内部のカビなどを除去することができます。エアコンの取り扱い説明書や、洗浄スプレーの注意書きなどをよく読んで行ってください。
以上の3つの部分の掃除が終わったら、最後にエアコン内部を乾燥させるために、15分程度送風運転をしてください。
エアコン内部の洗浄に関しては、シーズン前に1回行う程度でOKですが、フィルターや吹き出し口のルーバーは、定期的に掃除するようにしましょう。こまめなフィルター掃除は、電気代の節約にもなります。
エアコンの臭いを防ぐ対策法
エアコンの臭いを防ぐ対策法をご紹介いたします。
1.こまめに掃除する
先ほども少し書かせていただきましたが、フィルターと吹き出し口のルーバーは定期的に掃除するようにして、ほこりなどの汚れがたまらないようにしましょう。
2.使用後は毎回送風運転する
エアコンを使用した後は、必ず1~2時間程度送風運転してください。そうすることで、エアコンの内部が乾燥して、カビが発生するのを防ぐことができます。
3.シーズンオフ期も定期的に送風運転する
エアコンを使わなくてもお部屋の湿度が高くなったりすると、エアコン内部にカビが生えたりします。定期的に送風運転を行うとカビの発生を予防できます。
4.運転スタートから10分は窓を開けて換気する
エアコンは運転開始をした直後が一番臭いが発生しやすく、カビ菌がエアコンから飛び出てきます。カビ菌を部屋にこもらせない為にも、部屋の窓を開けて換気をして下さい。
5.こまめな換気を心がける
「せっかく部屋が快適な温度になったのに」といわれそうですが、5~10分程度の換気でいいので、お部屋の空気を入れ替えるようにしましょう。お部屋にたまったペットの臭いや、食事の臭いなどの生活臭と呼ばれるものもエアコンの臭いの原因になります。それらを解消する為に、半日に1回程度でもいいので、換気するように心がけてください。
年に1度はプロにしてもらいましょう!
お掃除のプロ「ダスキン」「おそうじ本舗」など、他にもたくさん業者がありますので、1年に1度はプロにお掃除してもらうのがおすすめです。プロですから、エアコンのあらゆる部品を取り外して掃除してくます。また、別料金となりますが、室外機の掃除も行ってくれます。室外機はなかなか自分では掃除しないご家庭が多いようですが、エアコンを効率よく使うなら、室外機のお手入れもかかせません。
プロに依頼すれば、本当にきれいにしてくれます。どれだけ汚れていたかを見せてくれたりもします。それをみれば、きっとプロに年に一度でも掃除を依頼する方がいいとみなさん思われるはずです。
エアコンのお掃除は、自分でできる部分と、できない部分があります。できない所もきれいにしておいた方が気持ちがいいですよね。最近はエアコンのお掃除価格もかなり下がってきています。まだ1度もプロにお掃除してもらったことがないなら、一度お試しになってみることをおすすめします。