汗っかきな赤ちゃんをあせもから守るセルフケアと5つの予防法

大人と比べてたくさん汗をかく赤ちゃんにとってあせもは大敵。特に夏や梅雨など気温が高く、じめじめとした時期は十分にあせも対策をしたいですよね。

赤ちゃんのあせもは予防することが重要です。今回は赤ちゃんがあせもになりやすい原因やセルフケア方法、あせもの予防方法についてご紹介いたします。

赤ちゃんにとっても不快なあせもを予防して暑い季節も快適に過ごしましょう。

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赤ちゃんがあせもになりやすいのはなぜ?

同じ部屋で過ごしていても、大人と比べてあせもになりやすい赤ちゃん。その理由を確認してみましょう。

あせもって何?

そもそも、あせもとは何なのでしょうか?

あせもはたくさん汗をかいた後、肌に現れる症状です。

私たちの体は体温をコントロールするために汗管と呼ばれるところから汗を出しますが、汗管が詰まり、皮膚から正常に汗を出せなくなったときにあせもが起こります。

あせもの具体的なメカニズムは詳しくわかっていませんが、発症に大きく関わるのが肌の常在菌である「表皮ブドウ球菌」です。

汗が長い時間、肌にとどまると表皮ブドウ球菌が増えてあせもになると考えられています。

赤ちゃんがあせもになりやすい理由

赤ちゃんがあせもになりやすいのは大きく分けて3つの理由からです。

汗をかきやすい

私たちは体温が上がると汗腺から汗を分泌します。汗腺は大人でも赤ちゃんでも同じ数が存在するため、体の小さな赤ちゃんは大人と比べて汗腺の密度が高く、汗をかきやすいです。

また、赤ちゃんは体温が大人よりも高く、新陳代謝も活発に行われています。

そのため、大人と比べて汗の量が多く、夏以外でも汗をかくことが少なくありません。たくさん汗をかくと、汗腺がつまってあせもの症状が現れます。

汗のコントロールができない

赤ちゃんは汗のコントロールができません。大人は暑いと感じたらエアコンの設定温度を下げたり、薄着になったりできますが、赤ちゃんは暑くても自分で環境を変えられず意志を表示することも難しいです。

そのため、大人が室温などを適切に保たなければ大量の汗をかいてしまいます。汗をかいても自分で着替えたり、拭いたりできないため、肌の清潔を保てず、あせもになりやすいです。

汗が詰まりやすい

赤ちゃんの汗腺は大人と比べて未熟です。そのため、大人と同じ程度の汗でも詰まりやすく、あせもを起こしやすいです。

 

汗っかきな赤ちゃんをあせもから守るセルフケアと5つの予防法

あせもの症状とセルフケア

赤ちゃんが「あせもになったかな?」と感じたらどのようなケアをすればよいのでしょうか。あせもの症状とセルフケア方法を見ていきましょう。

あせもの症状

あせもの症状は肌に現れます。大人の場合に多いのは赤いぽつぽつができる紅色汗疹ですが、赤ちゃんに頻繁にみられるのは1〜3程度の白く小さな発疹ができる水晶様汗疹です。

水晶様汗疹はかゆみなどの自覚症状が現れにくいため、汗をかきやすい時期は症状が悪化しないように赤ちゃんの肌をしっかりと確認してください。

あせものセルフケア

軽いあせもの場合は病院に行かずにケアできます。

患部を冷やす

あせもでかゆみが出ている場合は患部を冷やすようにしましょう。

ガーゼにくるんで氷を当てると次第にかゆみが治まります。湯船につかると体温が上がり、症状が悪化することがあるため、あせもがひどい間はシャワーで済ますことも大切です。

かきむしらないようにミトンをつける

かゆみがひどい場合は患部をかきむしって傷をつけ、炎症を起こす恐れがあります。かわいそうに感じるかもしれませんが、かゆみが出ている間は赤ちゃんの手にミトンをつけてかきむしりを予防しましょう。

ひどい場合は病院へ

かゆみや赤みが強いあせもを放置しておくと、症状が悪化し、膿がたまった状態を指す「とびひ」になる恐れがあります。

とびひはあせもよりもかゆみや痛みがひどく、水ぶくれができたり、菌がまき散らされて体の広い範囲に症状が現れたりすることがあるため、あせもは早めにケアしましょう。

ひどく痒がっているときや患部が赤くなってきたときはかかりつけの小児科や皮膚科を受診し、薬を処方してもらうと安心です。

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あせもを予防する方法

赤ちゃんがあせもで苦しむのは避けてあげたいですよね。特に暑い時期は汗をかかせすぎないようにして、皮膚を正常に保ちましょう。

簡単にできるあせもの予防法を5つご紹介いたします。

部屋の温度と湿度を適切に保つ

赤ちゃんにとって適した室温は18度から28度程度です。暑すぎると大量の汗をかいてしまうだけでなく、熱中症の危険性もあるため、エアコンを使って適温に保つようにしてください。

夏場はエアコンを27度前後に設定すると汗のかきすぎによるあせもや熱中症を予防できると考えられています。

じめじめと暑い季節は温度を下げるだけでなく、除湿機能を使うことも大切です。

通気性の良い服を着せる

赤ちゃんの服は通気性の高い綿でできているものがおすすめです。特に夏はガーゼ生地などでできた服を選ぶと吸水性や速乾性に優れており、あせもの予防に役立ちます。

こまめに着替えさせる

汗をかいたらすぐに着替えさせることもポイントです。汗が染みこんだ服を長時間着せていると皮膚が不潔な状態になり、菌も増殖しやすいため、赤ちゃんはこまめに着替えさせてあげましょう。

服だけでなくおむつも同様です。おしっこをしたおむつをそのままにしておくと菌が繁殖する可能性があるため、頻繁におむつを替えてあげると安心です。

ベビーパウダーを使う

ベビーパウダーは肌を守ったり汗を吸収したりする効果があるため、あせもの予防に便利です。肌が敏感な時や暑い時期は汗をかきやすい場所にベビーパウダーをはたいておくことをおすすめします。

汗をかいた後は体に残ったベビーパウダーを払い落とし、再びベビーパウダーをはたくと清潔な状態を保てます。

肌を保湿する

肌が乾燥し、水分量が減少するとバリア機能が低下して汗や菌の影響を受けやすくなります。赤ちゃんの肌は乾燥しやすいため、夏でもしっかりと保湿してください。

なお、乾燥しやすい赤ちゃんの肌は洗いすぎると良くありません。

一日に何度も肌をこすったり、ボディソープを使ったりすると乾燥したり、肌が傷ついたりしてあせもになるため、汗をかいても必要以上に洗わないようにしてください。

汗っかきな赤ちゃんをあせもから守るセルフケアと5つの予防法

あせもを予防して快適に過ごそう

赤ちゃんは大人に比べてあせもになりやすいです。

特に首や手足、脇などはあせもになりやすいため、よく観察して早めにケアをしてください。

あせもは夏だけのものではありません。暖房の影響で汗をかく冬などもあせもになる可能性があるため、季節に合わせたあせも対策で快適に過ごしてくださいね。