大仕事をした産後の体を休ませよう。床上げまでの注意点6つ

出産は女性にとって大変な大仕事。生まれた赤ちゃんの授乳やお世話が気になるところですが、産後に体を休ませることはその後元気に過ごすためにとても大切だと言われています。無理せず順調に回復するために「床上げ」の意味や注意点などを知っておきましょう。

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「床上げ」の意味

床上げとは産後すぐ育児や家事に復帰するのではなく、体を休めながら少しずつ慣らしていくこと。産後にいきなり出産前と同様に生活をしていると、体への負担や悪影響が懸念されるため、母体にとって床上げはとても大切なことだと考えられています。産後ある程度ゆっくり体を休めたら床上げをして体を普段通りに戻していきます。そうすることで子宮の収縮を早めて体が順調に回復していきます。

大仕事をした産後の体を休ませよう。床上げまでの注意点6つ

床上げまでの休養期間の必要性

子宮や体の回復には1ヶ月かかる

昔は、産後3週間は安静にしている必要があると考えられていましたが、今では早めに体を動かすようすすめる医師も多いようです。ただし子宮や体がしっかり回復するには1ヶ月かかると言われています。産後は養生しておくにこしたことはありません。

出産で開いた骨盤が閉じる時期

出産時は赤ちゃんを産むために骨盤が大きく開きますが、産後はその骨盤が閉じる大切な期間でもあります。産後すぐに骨盤が閉じていない状態で家事などの立ち仕事を続けていると、内臓が下がることによって骨盤がゆがんでいきます。骨盤のゆがみはその後の体調に大きな影響を及ぼすことになるため、床上げまでの期間がどれだけ大切なのかがわかります。

後になって思いもよらない症状が出ることも

若いうちは体力があるからすぐに動いても大丈夫!と過信していてはいけません。すぐに症状が出なくても、数年たった後に視力が低下したり、抜け毛がひどくなったり、また更年期にも影響を及ぼすことがあると言われています。

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床上げまでの注意点

家事は家族やヘルパーさんに頼る

少なくとも産後1週間は家事をせず、家族やヘルパーさんに頼みましょう。夜中に何度も起きなければならず授乳だけでもママは大変です。赤ちゃんが寝ている時には一緒に睡眠をとるようにしてください。産後2週間目以降に体調がよくなってきたら、家の中でできることを少しずつやってみても構いません。

買い物はネットなどを利用

食材や紙おむつなど、赤ちゃんができると買い物が多くなります。子宮が回復していないうちは重い物を持つのは厳禁なので、ネットを賢く利用して出かけずに済ませるようにします。配達をしてくれるスーパーも増えているので、事前に調べておくとよいでしょう。

産後1ヶ月はシャワーだけにする

ゆっくりお風呂に浸かりたいところですが、1ヶ月検診が終わるまでは湯船にはつからずシャワーだけで済ましてください。まだ体が十分に回復していないことを意識しておくことが大切です。

外出はなるべく控える

気分転換に外出したくなりますが、人混みに出かけると疲れが倍増し、病気にもかかりやすくなるのでおすすめできません。近所の公園などを散歩するぐらいにしておくのが良いでしょう。

運動をするなら産褥体操

産後1ヶ月は無理な運動をすると回復を遅くすることになりかねません。体の回復目的に行うのであれば、産褥体操がおすすめです。産褥体操は腹式呼吸や胸式呼吸、足の運度などを取り入れながら進めていきます。動画を見ながらゆっくり試してみてください。

夫婦生活は夫の理解が大切

産後の母体は会陰切開や悪露などの痛みがあり、まだ回復途中です。1ヶ月検診が終わり、異常がないと診断されるまでは夫婦生活は避けるのが無難です。それには夫の理解が大切なので2人でよく話し合うようにしてください。また産後すぐは妊娠しないと思われがちですが、既に生理が始まっている場合もあるので、母体を休ませるためにも注意が必要です。

産後1ヶ月は母体を休めて、回復させるための大切な時期です。子宮など体内の回復だけでなく、ホルモンバランスの変化によって精神的に不安定になることも考えられます。家事や育児などやることが多く負担に感じすぎてしまうことも。夫や両親、友人、地域のヘルパーさんなど頼れる人は頼って、床上げの日までゆったりと体と心を休ませてくださいね。