産後、どれくらいで生理が始まるのか。
とくに初産では不安ですね。
妊娠前と出産後。
生理にはどんな変化があるのでしょうか。
次の妊娠やバースコントロールのためには
知っておきたいものです。
産後生理について見てみましょう。
生理の再開はいつごろが目安?
出産後に生理が再開する時期は、
7~8割のママでは産後8か月です。
これもおおよその目安です。
早い人なら3か月で始まる場合あります。
授乳で赤ちゃんを育てるなら、
断乳まで生理がない場合もあります。
産後1年を過ぎても生理が見られないなら
排卵障害の可能性もあります。
授乳中は排卵が起きずらい
母乳で赤ちゃんを育てる人なら、
授乳によって分泌されるホルモン
「プロクラチン」の影響によって
排卵の機能は一時的にストップされます。
排卵が止まるくらいの母乳は
1日5回以上、1回の時間は10分以上です。
だいたいこれくらいの授乳で、
排卵が抑制される傾向にあります。
母乳をやめると、その後だいたい1か月で
プロクラチンの値は正常値に戻ります。
断乳から3か月くらいで生理の再開があります。
生理の変化はある?
生理の状態も、出産を機に変化を見せます。
出血量にも増減が見られます。
生理痛の重さが変わる場合もよくあります。
出産によって子宮内の環境が
そっくり変化するため、
生理の状態が変わる人は多くいます。
重かった生理痛が軽くなった。
生理の量が減った、または増えた。
生理のサイクルが長くなったなど。
出産前と違った症状になりやすく、
最初は不安を覚えるママもいます。
以下のような症状でないのなら、
しばらく様子を見ても問題ありません。
特にダラダラ出血が続く。
産後1年経っても生理がない。
こんな場合には
念のために病院で受診しましょう。
健康状態によっても変動します!
生理の再開は
健康状態や心理状態によっても変化します。
1.過度の育児ストレス
育児によるストレスは
産後のママの健康に影響します。
抜け毛などの具体的な症状から、
腰痛、頭痛といった慢性的な痛みまで、
多くのママが経験することです。
このストレスは
もちろん生理の再開に影響します。
十分な睡眠がとれない、
つい、手軽な食事をとってしまい
食事バランスにまで気がまわらない。
このような生活の乱れによって
女性ホルモンのバランスが崩れます。
ストレスは、
産後の生理再開を遅らせてしまいます。
じょうずなストレス解消のためには
1日1回はかならず外出する、
入浴で気分を切り替えるなど、
ママ自身のケアも忘れないようにしましょう。
2.産後のケアを大切に
産後ケアも影響します。
胎盤のバランスが崩れた状態だったり、
子宮の状態の回復が遅いと
なかなか次の生理が始まりずらく、
2人目、3人目の予定に影響します。
産後1か月で骨盤ベルトを利用したり、
緩んでしまった筋肉を回復するための
運動を取り入れましょう。
妊娠でついてしまった脂肪なども、
無理なくゆっくりと落としておきます。
体の内側と外側から、
妊娠前の状態に近づける努力をします。
メンタルも整うので、
生理の再開も順調になります。
3.夫婦生活
出産後の夫婦生活はいつから大丈夫?
出産後の女性は、
あれこれと敏感になるものです。
なんとなく夜の生活が面倒になったり、
旦那さん自体が面倒になったり……
しかし「夫婦生活を再開しよう!」という
心理状態もまた、生理に影響します。
夫婦生活の再開は
産後4か月から半年くらいが目安。
性生活によって、
女性ホルモンも活性化するので、
次の生理に影響をあたえます。
生理再開は妊娠準備のサイン
排卵が起こるようになると、
出産前の生理のサイクルが開始されます。
排卵によって「プロゲステロン」と呼ばれる
女性ホルモンが活発に分泌されます。
子宮内膜が厚くなります。
血液の層である子宮内膜は、
受精卵の「着床」がないと剥がれて落ちて
毎月の出血による「生理」になります。
つまり、妊娠可能なサインです。
生理のサイクルや生理痛の重さなど
しばらく様子を見てみましょう。
生理のサイクルが20日以内と短いなら
6割が無排卵の生理です。
逆に40日と長くなれば
3割が無排卵となります。
体調も万全で、排卵も順調なら、
次の妊娠が可能な状態になっています。
ストレスを溜めないリラックス方法
産後のストレスは赤ちゃんにもよくありません。
リラックスするための方法を紹介します。
1.入浴
40度よりもぬるめにしたバスタブに
じっくり10分つかってください。
本を持ち込んだり、
歌を歌って気分を切り替えてください。
じんわりとした汗をかくことで、
血行もよくなり、循環も促進されます。
湯上りには体の関節も柔らかくなります。
汗をかいて気持ちも体もリフレッシュします。
2.マタニティスクールに参加
マタニティスクールに集まるママと
同じ悩みやストレスを共有し、気ままにお喋りする。
とても大切なストレス解消法です。
お喋りやお悩み相談は、
ふっと気持ちを開放してくれます。
みんな同じように悩んでいるんだな。
こんなふうに思うことが、
ストレスをじょうずに緩和してくれます。
ヨガ、テラピィスといった有酸素運動で、
体を動かすことも効果的です。
家にこもってしまわずに、
積極的に外に出るように心がけましょう。