かわいいかわいいペットと暮らしていて、悩ましいのはペットがカーペットや衣類におしっこしてしまった時です。
かわいいペットのものとは言ってもおしっこのシミや臭いは気になりますよね?カーペットが汚れるたびにクリーニングに出していたらきりがないですし、洗濯機では洗うことができない場合が多いです。室内でペットを飼っている人にとって、ペットのおしっこジミや臭いは逃げられない問題の一つなのです。
そんな悩ましい問題を解決に導く「セスキ炭酸ソーダ」と「クエン酸」という2つのアイテムをご紹介します。
「セスキ炭酸ソーダ」と「クエン酸」の特徴
まずはカーペットのシミ対策に使えるアイテムをご紹介します。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダはアルカリ剤の一つで、掃除や洗濯に有効活用できるとして、一時期流行っていた重曹と同様、洗濯や掃除に活用できるものです。
(重曹はベーキングパウダーと同じもので、お菓子作りなどにも使う。ただし掃除用と食品用は違うので掃除用は食品に使わないこと。)
成分としては重曹と炭酸塩の合いの子で、アルカリウォッシュともいわれます。
重曹とは粒子の大きさが異なり、セスキ炭酸ソーダの粒が小さいため水に早く溶けるという特徴があります。
そしてアルカリが超強力というわけでもないので肌に優しく、洗浄力と手荒れしにくさを併せ持った存在です。
セスキ炭酸ソーダは油脂を乳化し、たんぱく質を分解する性質があるため、皮脂汚れや垢、油で汚れた衣服や布類の洗濯の下処理に使うことができ、布以外にプラスチックや金属(アルミは除く)などについた血液、油、手垢汚れを落とすことが可能です。
そして、ペットのおしっこジミを落とすのにも活用できます。
そもそもセスキ炭酸ソーダは何に使われているのかというと、市販の洗剤や入浴剤によく含まれており、布ナプキンの洗浄用としても使われることが多いため、もともと私たちの身近にあるものなのです。
クエン酸
夏になると塩分と一緒にクエン酸が含まれた清涼飲料水を多く見かけるようになります。
クエン酸は疲労回復効果があるとして、水分補給とともに摂取が推奨されています。
そういった特徴があり、梅干しなどに豊富に含まれているので、食べ物や飲み物というイメージが強いですが、クエン酸は、掃除・洗濯に活用でき、さまざまな良い効果をもたらしてくれます。
クエン酸は名前の通り、酸性の物質でカルシウムの溶解や、アルカリを中和してくれる作用があるのです。
電気ポットの水垢汚れなどの洗浄に用いられる他、洗濯の仕上げやシャンプーのリンスとしても活用できます。
アルカリを中和作用は臭いに対しても有効で、トイレのアンモニア臭を消すアイテムとしても使えます。
この特徴がペットのおしっこ対策に最適なのです。
セスキ炭酸ソーダでシミを取る方法
では早速、セスキ炭酸ソーダでペットのおしっこジミを取る方法についてご紹介します。
セスキ炭酸ソーダ水をスプレーに
洗濯できない大きなカーペットがおしっこの被害にあった場合はセスキ炭酸ソーダ水を作ってスプレーボトルに入れると使い勝手がよいです。
セスキ炭酸ソーダ水は、500ミリリットルの水と、小さじ一杯のセスキ炭酸ソーダを混ぜ合わせることで完成します。
これを好きなスプレーボトルに入れてボトルの完成です。(ボトルがなければ、スプレーキャップだけを買ってペットボトルでもOK)
おしっこのシミを取る時は、おしっこを十分にふき取り、セスキ炭酸ソーダ水をスプレーして雑巾などで叩きます。
カーペットの裏側に別の乾いた雑巾を置いておくと水分が早く抜けます。しっかり水分を抜かないと雑菌が繁殖してしまうので、しつこいくらいに水分を取りましょう。
ただ、あくまで叩くように水分をとり、こすらないようにしてください。
(こするとシミを広げてしまったり、生地を傷めることにつながるため)
セスキ炭酸ソーダ水のスプレーは市販品も存在します。300ml~500ml前後の容量で300円~400円程度で購入可能です。
作るのはどうしても面倒という方は必見です。
クエン酸で臭いを取る方法
セスキ炭酸ソーダではおしっこのシミは落ちても臭いは落とすことができません。
セスキ炭酸ソーダだけでは見た目は綺麗なカーペットなのに、なんだかおしっこの臭いがするという状態になってしまいます。
そんな時にクエン酸を使用することで、頑固なおしっこの臭いを解消することが出来ます。
クエン酸はアルカリ性を中和してくれるので、アルカリ性であるアンモニア臭に対して、効果を発揮してくれます。
(ペットに限らず普通のトイレ掃除にもお勧めです。)
カーペットに使う場合はクエン酸を2倍、3倍程度に薄めてスプレーを作ります。
臭いをとりたい箇所にスプレーし、布やブラシなどで叩いてクエン酸を浸透させてください。
クエン酸がアルカリを中和してアンモニア臭を消してくれます。
さらにこんな使い方も
セスキ炭酸ソーダで衣類やタオルのシミ取り
ペットのおしっこジミ以外のシミにもセスキ炭酸ソーダでは活躍します。
汗ジミや油汚れが気になる衣服等にスプレーして洗濯すれば、簡単にシミ取りができます。
衣類やタオルの場合はつけおき洗いが最適で、やり方は洗濯層・たらいにスプーン一杯のセスキ炭酸ソーダを入れて1時間以上つけおきし、通常通り洗濯するだけです。
洗濯層でつけおきすれば、そのまま洗濯に取り掛かれるので思いついた時にさっと出来るのが魅力です。
クエン酸で衣類やタオルの臭い取り
クエン酸で衣類やタオルの臭いを取りたい場合は、普通の洗濯の前にクエン酸オンリーで洗濯を行うという工程をプラスするだけです。
入れるクエン酸の量は1リットルに対して、1gが目安です。
クエン酸洗濯が終わった後は普通に洗剤を使って洗濯すれば、臭いがすっきり取れた洗濯ものと再開できます。
臭い取りの目的とは別に通常の洗濯のすすぎ工程でクエン酸を加えると、柔軟剤の役割を果たして洗濯もののごわごわを解消してくれる効果もあります。この場合は水30リットルに1gの分量で加え、洗っている衣類にクエン酸がいきわたるようにすればOKです。
セスキ炭酸ソーダとクエン酸でペットとの生活をより快適なものにしていきましょう。どちらもドラッグストアで簡単に手に入るものなので、ペットのおしっこジミや臭い問題に直面したら一度試してみてください。