お腹の張りが増える妊娠9ヶ月、赤ちゃんの成長具合と過ごし方

妊娠9ヵ月を迎えればもうすぐ赤ちゃんに出会えますね。待ち遠しい気持ちでいっぱいではないでしょうか。この頃はお腹の張りも増えてくるため、お腹の中の赤ちゃんはどんな感じなんだろうと気になることも。今回は妊娠9ヵ月の赤ちゃんの成長具合や過ごし方をご紹介したいと思います。

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妊娠9ヶ月の母体の様子

妊娠9ヵ月は、もうすぐで出産になるので、妊娠生活も終わりを迎えるころです。
もう少しといえど、まだまだ早産の危険性もありますから気を抜くことはできない時期でもあります。

9ヵ月に入るとだんだんお腹の張りや頻尿、尿漏れの症状があらわれる妊婦さんが増えてきます。
またお腹が下がったように感じます。

この頃の赤ちゃんは大きくなっているので、子宮の中はキュウキュウで動けるスペースがほとんどない状態です。
赤ちゃんも出産に向けての準備を始めるころなので、頭が下に向けるよう子宮が下がります。

これがお腹が下がったと感じる原因です。

9ヵ月ごろにお腹の張りを感じやすくなるのはいわゆる前駆陣痛というものです。
これは出産前の子宮収縮で、不規則に生じます。

お腹の張りには個人差があるため、あまり気にならない方もいれば強い痛みを感じる方までいます。
前駆陣痛であれば、まず安静にすることでおさまるので心配しなくても大丈夫です。

ですが1時間以上張りや痛みが続いたり、痛みが規則的になったり、ひどくなったり、出血がある場合は早産の前触れの可能性もありますからすぐに病院へ連絡しましょう。

そして頻尿や尿漏れが起こるのは妊婦さんにとっては辛い症状ですが、これは赤ちゃんが順調に育っている証拠です。
赤ちゃんが子宮のそばにいるので、腎臓や膀胱を圧迫するため頻尿になったり、くしゃみなどのちょっとした刺激で尿漏れが起こります。

生理用ナプキンや尿漏れパッドなどを利用するとニオイや不快感も解消されますからおすすめです。

また血液の循環が頻繁になるので、血液が薄くなってしまいます。
しかも血中の鉄分は赤ちゃんに優先的に送られるため、妊婦さんへの鉄分が不足します。

そのため貧血やめまい、立ち眩みが起こりやすいのです。

出産が終わればこういった症状も治まるので心配はないのですが、症状がひどい場合は病院で鉄剤を処方してもらいましょう。

赤ちゃんが内臓を圧迫することで、再びつわりの症状があらわれることがあります。
これは後期つわりと呼ばれますが、妊娠初期で起こるつわりとは違います。

お腹の張りが増える妊娠9ヶ月、赤ちゃんの成長具合と過ごし方

妊娠9ヶ月の赤ちゃんの成長具合

妊娠9ヵ月ごろの赤ちゃんは大きくなっています。
9ヵ月の初めごろでは赤ちゃんの体重は1,500g程度、終わりごろでは2,000gほどにもなっています。

この頃の赤ちゃんは、4頭身になって皮下脂肪がつき、可愛らしい外見になります。
寝たり起きたりのリズムもできてきて、だいたい20分置きに寝たり起きたりを繰り返しています。

9ヵ月半ばには肺機能が完成するため、お腹から出ても自分の力で呼吸をすることができるようになっています。
肺機能が完成すれば、早産でも生存率は高くなり、通常の出産と変わりません。

9ヵ月の終わりごろには赤ちゃんの出産準備も整っています。
そのため前駆陣痛を感じる回数も多くなってきます。

キュウキュウに子宮内におさまっていて、頭が下に下がって骨盤におさまるため胎動が鈍く感じられることも増えてきます。
胎動は妊婦さんが赤ちゃんが元気かどうかを確認できる唯一の手段ですから、不安に感じるかもしれません。

胎動が弱くなっても1日胎動を感じないことはありません。
もし1日に1度も胎動を感じなかったら、赤ちゃんにトラブルが起こっていることが考えられますので、すぐに病院へ連絡してください。

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おりものの量をチェックしておこう

9ヵ月に入ると出産をスムーズにするためおりものの量が増えます
おりものは日々しっかりとチェックしておきましょう。

というのも、この頃になると急に破水することもあるからです。
破水にも個人差があり、バシャッと大量に出る方もいれば、ほんの少しチョロチョロと出る方がいます。

大量に出れば「破水した!」とわかりやすくすぐに病院へ連絡をすることができますが、厄介なのが破水の量が少量だった場合です。
破水に気づくのが遅れてしまいます。

日々おりものをチェックしておけば破水にも気づけます。

お腹の張りが増える妊娠9ヶ月、赤ちゃんの成長具合と過ごし方

妊娠9ヶ月の過ごし方

出産準備がどんどん進められている赤ちゃんと妊婦さんの体ですが、9ヵ月で出産すると合併症のリスクがありますから、まだまだお腹の中で過ごす必要があります。

お腹の張りや頻尿や尿漏れ以外にも動悸や吐き気、便秘、下痢といった後期つわりによる症状もあらわれやすい時期でもありますから、過ごし方には注意が必要です。

太りやすい時期ですから、適度な運動で体を動かしたり、体が冷えないように冷たいものの飲食を避け体を温めるようにしましょう。
不安やストレスを感じると良くないので、ゆったりした気持ちで過ごしましょう。

体重の増加は1週間に500g以上増やさないようにしっかりコントロールしていきましょう。

不調を感じたら無理せずに横になってゆったり過ごしてください。

妊娠生活も残すところわずかです。
ご主人などにサポートしてもらいながらリラックスして赤ちゃんを迎える準備をしましょう。