妊娠7ヶ月のお腹の張りの3つの原因とお腹の赤ちゃんの様子

妊娠7カ月になるとおなかも大きくなって胎動も強くなってきます。安定期も終わりに入ってだんだんと出産が近づいてきたと感じる妊婦さんも多いです。

しかし、赤ちゃんがどんどんと成長する7カ月はママの体に体調の変化が起こりやすく、おなかのハリや便秘などに戸惑うこともあります。

妊娠7カ月に起こりやすいおなかのハリの原因や赤ちゃんの様子を確認してみましょう。

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妊娠7ヶ月のお腹の赤ちゃんの様子は?

妊娠7カ月になると赤ちゃんはどんどんと成長してママのおなかの中でできることが増えてきます。赤ちゃんの具体的な様子は次の通りです。

体の大きさ

妊娠7カ月に入った赤ちゃんの体重はおよそ500~700g程度です。この時期は赤ちゃんの成長スピードが速いため、妊娠7カ月の終わりになると赤ちゃんは800~1300g程度まで成長します。

赤ちゃんの身長は7カ月に入った時点で30㎝程度。妊娠7カ月の終わりには35㎝程度になっています。

この時期は赤ちゃんがどんどん大きくなるため、ママの体にも影響が出やすいです。

赤ちゃんの成長に必要な糖分が不足して妊娠糖尿病を発症したり、赤ちゃんで体が押し上げられて胃痛が出たりすることもあるので、体調の変化には気をつけましょう。

視覚の発達

妊娠7カ月になると徐々に視覚が発達してきます。この頃になると昼夜の区別がつくようになっていると考えられているので、ママが明るい時間に出かけると赤ちゃんも良く動いて胎動を感じられることも多いです。

また、昼夜の区別がつくようになると赤ちゃんは睡眠サイクルを整えます。ママが夜更かしをすると赤ちゃんの睡眠リズムが乱れてしまう可能性があるので、規則正しい生活を心がけましょう。

嗅覚の発達

妊娠7カ月になると鼻が開通します。この頃の嗅覚はすでにママと同じ程度であると考えられているので、香りに反応して胎動が激しくなることもあります。

味覚の発達

視覚や嗅覚とともに味覚も発達してきます。ママが甘いものを食べたら甘いと感じ、ママが辛いものを食べると赤ちゃんも辛いと感じると考えられています。

胎動

妊娠中で最も赤ちゃんの胎動が激しくなるのは妊娠7カ月ごろです。この頃はまだ子宮内に動き回れるスペースがあるため、激しい胎動で逆子になってしまうことも少なくありません。

そのままにしておいても自然と戻ることが多いですが、長期間下腹部で胎動を感じている場合は健診の際に医師に相談しておくと良いでしょう。

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妊娠7ヶ月のお腹の張りの原因

妊娠7カ月の妊婦さんはおなかが張ってしまうことが多いです。おなかが張る原因としては次のようなものが考えられます。

便秘

妊娠7カ月になると赤ちゃんはどんどん成長し、ママの内臓を圧迫します。赤ちゃんによって腸が圧迫されたときに起こりやすい症状の一つが便秘。

子宮が腸を圧迫して腸の働きが弱められると便が上手く排出されず、おなかが張ってくるのです。

便秘でおなかが張っているときは体内で吸収されずに便の排出を促す食物繊維を豊富に含んだ食材を摂取すると良いでしょう。

バナナや豆類、ゴボウなどには食物繊維が豊富に含まれています。

子宮の収縮

つわりもなく、体調が安定していることの多い妊娠7カ月はママの体も活発的に活動します。子宮の活動も活発化されるので、生理的に子宮が収縮しておなかに張りを感じることも多いです。

特に仕事や家事をしているときや体を動かし終わった後は、子宮が収縮しておなかが張りやすくなります。

体の冷え

夏のエアコンや冬の寒さから手足が冷えると血行が悪くなり、体の機能が落ちておなかが張りやすくなると考えられています。

冷えはむくみなどにもつながるので、少しでも体が冷えていると感じたら毛布をかぶったり、靴下を履いたりして体を温めるようにしてください。

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お腹の張りを感じた時の対処法

妊娠7カ月の妊婦さんがおなかの張りを感じたときはどのように対処すればよいのでしょうか。

具体的な対処法は次の二つです。

安静にする

子宮の収縮や便秘、冷えが原因でおなかが張っているときはしばらく安静にしていると次第に落ち着いていきます。

家事や仕事をしているときもおなかの調子が落ち着くまで横になって休憩すると良いでしょう。

おなかの張りがなくなっても無理はせず、重いものをもったり、長時間立ち仕事を続けたりしておなかに負担をかけないようにしてください。

病院へ行く

妊娠7カ月であれば、ほとんどの場合は安静にしているとおなかの張りは落ち着きます。しかし、いつもと様子が異なる場合は流産の危険性もあるので、できるだけ早く医師の診察を受けることをおすすめします。

すぐに病院へ行きたいおなかの張り

具体的にどんな症状が出たら病院に行けばよいのか悩んでいる人は次の項目をチェックしてみましょう。

・いつもよりもおなかが痛く、動けない
・どんどん張りが強くなってくる
・おなかの周りががちがちに固まってきた
・おりものに血が混ざっている
・30分以上安静にしても張りが緩和されない
・息苦しい
・破水した

一つでもチェックに当てはまった場合は切迫早産や常位胎盤早期剥離などの可能性が考えられます。早めに病院へ行って診察してもらいましょう。

妊娠7ヶ月のお腹の張りの3つの原因とお腹の赤ちゃんの様子

妊娠7カ月に入ったら少しずつ出産準備を

妊娠7カ月は赤ちゃんが成長し、ママの体にも変化が起こりやすい時期です。おなかが張ってしまうこともあるため、安定期だからと無理をせずに出産に向けて体調を整えましょう。

体調が安定しているときは赤ちゃんグッズなどを購入し、元気な赤ちゃんと会える日を楽しみに待つのも良いですね。