毎日お風呂掃除をしている時に、ピンク色をした汚れをみたことがありませんか?ちょっとこするだけですぐに落とせる汚れですが、いつも同じ所に現れていませんか?カビのように頑固な汚れではないけど、いつも同じ所に発生するその汚れ。こすればすぐに落ちるけど、なんだか気持ち悪いですよね。
しつこく何度も現れるあのピンク汚れの正体とは一体何なのかをつきとめましたのでご紹介いたします。また、ピンク汚れの掃除方法や、対策法なども併せてご紹介いたします。
ピンク汚れの正体は?
何度も同じ場所に発生するピンク色をした汚れ。こすれば落ちますが繰り返し発生します。このピンク汚れの正体は、赤色酵母菌「ロドトルラ」というものなのです。名前も聞いたことがない方の方が多いのではないでしょうか。
ロドトルラは、少しの水分と気温の上昇で、どんどん繁殖していきます。その増殖のスピードは黒カビと比較すると約10倍の速さで広がっていきます。これには驚かされることでしょう。
このロドトルラができる部分をしっかりとお掃除しておかないと、黒カビが発生します。ロドトルラは「この部分に黒カビができるよ」と知らせてくれる役割を持っているのです。せっかく知らせてくれているのですから、黒カビができる前に、しっかりときれいにお掃除しておくことをおすすめします。
ピンク汚れを掃除する方法
ピンク汚れのロドトルラは、こすれば落ちるので、お掃除も簡単と思っているかもしれません。でもそれは大間違いなのです。見た目にはきれいになっていても、実は目には見えていませんが、このロドトルラの菌は残っています。菌が残っているのですから、繁殖する条件がそろえば、すぐにまたピンク汚れとなってでてきます。しっかり元から断つことが重要なのです。
ですが、このピンク汚れのしつこい元の菌というのは、普通の一般のお風呂洗剤では落とすことができないのです。そこで、しつこいこのロドトルラを根こそぎ退治できる掃除方法をご紹介いたします。
1.バスマジックリン
お風呂掃除の洗剤といえば、バスマジックリンと答える方が多い程メジャーな洗剤です。今は種類がいくつかあり、その中の「除菌消臭プラス」というのが、このロドトルラに対しての除菌効果が高い洗剤になります。ロドトルラができているところにスプレーをして、5~10分程度放置してからシャワーで流すだけです。これだけでしっかり菌までやっつけられるなんて、忙しい主婦にとっては嬉しいですね。
2.エタノール
薬局やドラッグストアでも販売されている消毒用のエタノールです。できればスプレータイプの物を選ぶと掃除がしやすいです。なければ、100均などで販売されているスプレーボトルに入れかえましょう。キッチンペーパーなどにエタノールをスプレーして、ロドトルラ部分に貼り付けます。15分放置してからはがしてブラシでこするだけです。
3.カビキラー
ロドトルラはカビではありませんが、強力除菌のカビキラーならしっかり除菌することができます。ロドトルラ部分にカビキラーをスプレーして、ラップを貼りつけ30分放置してから流します。
ピンク汚れ対策法
ピンク汚れのロドトルラは、水分と気温という条件がそろえばどんどん増殖していきます。そこで、このにっくきピンク汚れのロドトルラを防ぐ為の方法をご紹介いたします。
1.お風呂を上がる時に、冷水シャワーをお風呂場全体、特にロドトルラが繰り返しできる部分にかける。
2.水分をしっかり拭きとる。
3.換気する。
お風呂上がりに拭き掃除をするのはちょっと面倒かもしれませんが、それだけでピンク汚れを防げるのです。できるだけ習慣づけるようにしましょう。
ロドトルラは体に害はないの?
ピンク汚れの正体であるロドトルラは基本的には、体に害はありません。健康な人にとっては心配することのないものです。ただし、体に何らかの疾患があって、免疫力が落ちていたり、乳幼児などは注意が必要です。もしそういう方が手で触ったりしてしまうと、菌に感染してしまう可能性があります。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭は、日頃からピンク汚れができないように、しっかりと対策をするようにしましょう。対策をしておけば、家族の中で体調を崩し、免疫力が低下してしまった人が急にでても、お風呂の時の心配ごとは軽減されます。
ピンク汚れ予防は黒カビ予防!
ピンク汚れのロドトルラは、黒カビ発生を事前に知らせてくれるという、私たちにとっては嬉しい役割を担ってくれています。ですが、だからといって安心してはいけません。ピンク汚れの繁殖スピードはすさまじいものがあります。数日放置してしまうと、あっという間に黒カビができてしまいます。黒カビができてしまうと、お掃除も少し大変になります。そうならないように、ピンク汚れをみつけたら、その日のうちに、菌からしっかりと落とすような掃除の仕方をするようにしましょう。
小さいお子様に関しては、おもしろがって知らない間にピンク汚れに触れて、その手をお口にいれてしまっては大変です。日頃から、きちんとお掃除を行うよう心掛けたいですね。