妊娠すると気になることはたくさんありますが、男の子かしら、女の子かしらと想像することは妊娠の喜びを満喫できる楽しい想像ではないかと思います。
周りにいる大ベテランのおばあちゃま方が妊娠中の様子を見て、「きっと男の子よ」などとおっしゃれば本当にそうかもしれないと思うでしょうし、第二子であればお兄ちゃん・お姉ちゃんの関心も「弟か、妹か」となることでしょう。
十月十日温める命です。出てくるまでわからないとは言いつつも、いろいろな迷信もあって、皆さんずっとこの想像を楽しんできた様子。最近ではあえて生まれてくるまで知らないままで通す方も多いようですね。大いに楽しんでいただきたいと思います。
胎児の性別の決まり方
生物の時間に勉強したように、性別を決めるのは染色体です。卵子に受精する精子がY染色体をもっているかがポイント。
卵子はX染色体のみですが、精子はどちらかを持っています。X染色体を持っている精子と受精した場合赤ちゃんの染色体はXX。女の子となります。Y染色体を持っていると赤ちゃんの遺伝子はXYで男の子。
つまり受精時に赤ちゃんの性別は決まっているのです。受精卵で男女の区別がつくわけではないため、妊娠してからしばらく赤ちゃんの性別が不明なので、判明するまで「まだ決まっていない」と勘違いしている方もいらっしゃいますが、妊娠中に性別が変わるなんてことはないのです。
性別に関する様々な迷信
赤ちゃんを授かるだけで「男の子でも女の子でもいい」と考える方がいる一方で、さまざまな事情から産み分けたいと思っている人も少なくありません。そのためか昔から様々な迷信が言われてきました。
お腹のせり出し方
「お腹が飛び出しているから、きっと男の子ね」なんて会話をよく聞きますね。お腹のせり出し方が前に突き出していると男の子、横に広がると女の子ではないかと言われています。
手軽に想像できますが、医学的な根拠があるわけではないので、あくまでも会話を楽しむといったところでしょうか。
つわりのひどさ
ひどいと女、軽めだと男ではないかと言われますが、つわりは妊婦さんによって個人差が大きく、また初めての妊娠だと自分のつわりが重めなのか軽めなのか判断しにくいところがありますね。
嗜好の変化
つわりの時期には嗜好の変化があるので、男の子だとお肉やしょっぱいものが食べたくなり、女の子だと甘いものが食べたくなる、などと言われています。
信憑性は定かではないものの、第一子と第二子で性別が違った場合に、前の時に食べたくて仕方なかったものが今回は受け付けないといった変化があると、つい信じたくなるのかもしれませんね。
お母さんの顔つき
「ママのお顔が優しくなってきたから、女の子ね」という話もよく聞くのではないでしょうか。顔つきがきつかったら男の子、優しくなったら女の子ではないかと言われています。どちらかというと、妊娠に苦しむ妊婦さんを元気づけるような気持ちでかけていた言葉が、自然と迷信を生んだといったところでしょうか。
性別はいつわかる?
赤ちゃんの性別を判断するのは、産婦人科で受けるエコー検査。この時赤ちゃんの姿を見て、男性器がついていることが確認できると男の子と判定されます。これが見えてくるのが、だいたい妊娠5ケ月頃。安定期に入った頃です。
ただ、エコー写真を撮っている時に、赤ちゃんの角度が悪かったり、赤ちゃんが股を閉じているような恰好をしていたりすると男性器がついていても見えていないことも多いので、ときには性別判定が誤っているということもあります。女の子と言われている場合には、100%ではないという注釈をつけるお医者様もいらっしゃることでしょう。
定期的な検査を受けていくうちに判別できることもあります。エコー写真を見ていると赤ちゃんの成長を感じることができて、喜びが実感できますね。
性別がわかっていると助かること
元気に生まれてきてくれれば、男の子でも女の子でもいいからと、あえて性別を聞かないで過ごすという方もいらっしゃいますね。初めはそのつもりでも、時が経つとやはり気になって、途中で聞いてしまったという場合も。
出産前にはいろいろと準備を進めていくので、性別がわかっていると助かることもあります。
ベビー服
やはりベビー服の準備の時には、性別を気にしますね。ベビーピンクやベビーブルーはグッズの定番色です。
女の子がブルーを使っても、男の子がピンクを使っても問題はありませんが、外見では性別がはっきりしない赤ちゃんの時期だけに、わかりやすい色を使ってあげたい気持ちもありますよね。ただ、これから何人も出産するつもりだったり、性別がはっきりしなかったりする場合には、白やベビーイエローという選択肢もあります。
赤ちゃんの名前
出産前に頭を悩ますことの一つに、赤ちゃんの名前があります。出産後に決めても良いのですが、名前はずっと付き合っていく大切なものだけに、決めるまでに時間がかかるケースが多いようです。
お名前を考えるのであれば、やはり性別は知っておきたいですよね。どちらの性別でもOKな響きを重視してつけたり、男女それぞれの場合を想定しておいたりすることもあるようですが、あらかじめ性別がわかっているとスムーズと言えるでしょう。
まとめ
赤ちゃんのことについては、いろいろと神経質になりがちな新米ママさんも、なぜか性別のこととなると迷信を楽しむ余裕があるようです。生まれてきてくれるだけで「宝」、かわいい赤ちゃんですから、対面できるその時まで存分に想像を楽しんでください。