妊娠がわかり喜びと少しの不安の中で、多くの妊婦が経験するのが「つわり」です。妊娠初期には、約8割の妊婦がつわりを起こし、症状や程度もさまざまです。つわりに悩まされる女性にとっては、なるべく症状を和らげて平穏な妊婦生活を送りたいですよね。そこで、つわりの種類や軽減する食べ物について詳しくご紹介いたします。
つわりの種類と症状
つわりは主に妊娠6週前後から12週前後に症状があらわれます。人によっては、妊娠後期や出産まで悩まされることもあるくらい、妊婦にとっては大変な試練です。まずはそんなつわりの種類と症状についてご説明します。
吐きつわり
テレビドラマなどで見たことがある人も多いのが、吐きつわりです。名前の通り、吐き気や嘔吐に悩まされます。一定の匂いや時間、場所など引き金になるものは人によって異なります。
代表的なのは、ご飯の炊ける匂いやスーパーマーケット、乗り物などです。症状が軽ければ、食事量がやや少なくなる程度でおさまります。症状が重い人は、一日に何度も嘔吐し、水分も取れず「妊娠悪阻」になり通院や入院の可能性も出てきます。
食べつわり
胃がある程度満たされていないと吐き気がしてしまうつわりです。空腹に猛烈な吐き気に襲われてしまうことから、適度にお腹を満たすことで吐き気が軽減します。食べつわりは、妊娠前よりこまめに食べ物を摂取しがちになり、体重管理が難しくなるのがとても大変です。
眠りつわり
とにかく一日中眠い!という、眠気で日常生活が困難になるのが眠りつわりです。眠りつわりを体験する妊婦はとても多く、中には運転や仕事ができなくなった人もいるほどです。
よだれつわり
一日中口の中でよだれが止まらず不快感が続いてしまうつわりです。よだれの味がいつもと違って感じてしまったり、うまく飲み込めず苦しい状態になってしまいます。周りの人にも伝わりにくい不快感に、うまく対応できず悩む妊婦も多いです。
軽減する食べ物
様々な症状が出るつわりですが、少しでも快適に妊婦生活を送りたいですよね。つわり中は食べられる物も個人差が大きいですが、症状を軽減する食べ物をご紹介いたします。
そうめん
ひんやりしていて喉越しがいいそうめんは、つわり中も活躍します。炭水化物を摂取したくても、ご飯やパンを受け付けなくなる妊婦は多いのです。そうめんなら、手軽にあっさり食べられます。
ゼリー
妊娠中もしっかり水分は補給しておきたいですよね。ゼリーはするっと飲み込めてある程度お腹も満たされます。フルーツ味のあっさりしたものは、つわり中も食べやすいですよ。
豆腐
味も香りも薄い豆腐は、つわりの時も食べやすく栄養も補給できるので優秀食材です。自分でその時に食べられそうな調味料をかけるだけで、手軽に食べられるのが嬉しいです。
つわりを悪化させる食べ物
つわりは、個人差がありますが悪化させてしまうものもあります。
・味が濃いもの
・油もの
・肉類
胃に負担がかかる食べ物は、つわりの時には避けた方が無難です。食べたい!と思うことはあっても、実際に食べると体への負荷が大きいですから、こってりした食べ物はつわりが治まってからのお楽しみにするといいでしょう。
食べ方も大事!
つわりの時には、自分が思っているより体が敏感になっています。食べ方にも気を配ることで、つわりの症状を和らげることができることもあります。
ポイントは、小分けに少量ずつ食べることです。
一気にたくさん食べてしまうと、気持ち悪さが助長されつわりの症状が重くなることがあります。少しずつ食べられるときに、多くても腹8分目を目安に食べることで、気持ち悪さが軽減しますよ。