妊活にとって大切な日の1つである「排卵日」。
毎回生理が終わると、次の排卵日に向けて頑張り始める女性は多いのではないでしょうか。
でも、妊活を成功させるために重要なのは
実は排卵日ではないことはご存知でしょうか。
一体いつが1番妊娠しやすいのか、見ていってみましょう。
妊娠のメカニズム
排卵日に卵巣から出てくる卵子が男性の精子と受精して、
無事に子宮に着床したら妊娠です。
1回の射精で女性の身体に入る精子の数は億単位ですが、
子宮に入るとなんと10万個まで減ってしまいます。
その中から卵管を通り抜けられるのは数十個のみです。
そしてその中から1つだけが受精することができるので、
精子も受精するまでが命がけなのです。
子宮でも準備が進んでいます。
まるで赤ちゃんのベッドのように子宮内部が膨らみます。
妊娠すると、赤ちゃんはお母さんのお腹の中のベッドで
産まれてくるのを待つということですね。
このベッドは、自分の役割がないとわかると、
受精しなかった卵子と一緒に体外へ出されます。
これが生理です。
子宮へ向かうまでに卵子は卵管というところを通って行くのですが、
そこで精子と出会うことがなければ妊娠はできなかったということになります。
しかも、赤ちゃんになるための最初の段階は
卵管を通って行くまでに完了しています。
妊娠と生理は正反対の現象ですが、
どちらも女性の身体のメカニズムに適った現象です。
生理がくると妊娠できる証拠、という言葉がよくわかりますね。
それに、男性側の精子も大きく関わってくるので、とても神秘的なものでもありますね。
「排卵日=妊娠しやすい日」ではない
妊娠するとなると、排卵日は当然チェック項目に入ります。
現在の医療では、排卵日が正確にわかりますし、スマホアプリでも予測できるようになっていますね。
ですが、排卵日に合わせて妊活をするよりも妊娠の可能性が高い日があるのです。
それは、排卵日の約5日前~排卵日当日の期間です。
その秘密は、精子と卵子が生きられる期間にあります。
精子は男性の体内から出て空気に触れると死んでしまいますが、
女性の体内へ移動すると約5日間生きることができます。
この5日間のあいだに数少ない精子が生き抜いているのです。
一方卵子はどうでしょうか。
卵子は排卵日に排出されると、なんと16~24時間ほどしか生きることができません。
精子の約1/5という短さです。
しかも、その短い時間の中で受精できるのは約12時間。
この短い時間の中に卵子に入ることができた精子のみが、
赤ちゃんへと姿を変えることができるのです。
受精する可能性が高い短い期間の中で、最も可能性が高いのが
排卵日の約2日前~排卵日までの間という実験結果が出ています。
自分の排卵日をもう一度チェックしてみて、妊娠しやすいのはいつくらいなのか
チェックしてみてくださいね。
それでも、たった1回だけで妊娠できるのは約2割の確率という
難しい結果が出ています。
やはりそのときのお互いの年齢や体調によっても左右されることですので、
妊娠しやすい期間に回数を増やすなどの工夫をしてみてください。
妊娠しやすい身体作りも大事!
排卵日と妊娠のメカニズムを知って実践するだけでは妊娠には繋がりません。
妊娠しやすい身体を作っていくことも妊娠するための第一歩です。
太り過ぎ、痩せすぎでは妊娠も難しいです。
BMI計算で自分が今どの体型になるのかをチェックしてみましょう。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)で計算をします。
出た数字が20以下なら痩せ型、21~25が適正、それ以上が肥満となっています。
21~25のBMIを目指しましょう。
また、喫煙も不妊へのリスクを高めてしまいます。
それに、流産などの可能性も高くなってしまいます。
喫煙している方で妊娠を希望しているのなら、喫煙はやめましょう。
メンタルも整えよう
妊娠することばかり考えて、メンタルが妊娠に依存していませんか?
自分の精神状態も幸せな妊娠を迎えるために大切なことですし、
相手にも妊娠したい!という思いが伝わりすぎて、
関係がよくない方向へ進んでしまうこともあり得ます。
それに、不妊がきっかけでうつ病になってしまった女性も多くいます。
もっと気楽に、妊娠以外のことにも目を向けてみましょう。
そうして日々を過ごしていく中で、なかなかできなかったのにできた!という方もたくさんいますよ。
パートナーと協力しあうことが重要、
妊娠するには、やはりパートナーの協力が必要不可欠です。
妊娠は女性がするものですが、パートナーとなる男性側に不妊の原因があったということは多いです。
不妊で悩んでいて産婦人科を受診する場合は、2人で一緒に受診することをおすすめします。
2人で協力して妊活をすることで絆がさらに深まりますし、
妊娠したときの喜びも2倍になります。
それに、生まれたときの喜びはもっともっと大きなものとなります。
こう考えてみると、2人で妊娠すると言っても過言ではありません。
2人の赤ちゃんのために、協力して素敵な妊娠をしたいですね。